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速報 : エリザベス2世女王崩御

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<BBC第一報>

70年もの長きにわたって英国の女王であり続けたエリザベス2世女王。静養先のバルモラル城でお亡くなりになりました。眠るように、とても穏やかに天へ召されたそうです。

ご主人のエディンバラ公を亡くして1年5ヶ月。つい2日前、新首相を笑顔で任命されたばかりだったのに・・・。英国民でない私でさえ、喪失感はとても大きい。心より、お悔やみ申し上げます。


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*女王の逝去に際し、王になった長男チャールズさんせいからのご挨拶




# by yukaashiya | 2022-09-09 02:52 | 英国生活編

国葬は単なる自己満足

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驚くことに、数日前から再び30度を超えるようになったロンドン。あと2日はこれが続くらしい。とは言っても日陰はたいして暑くないし夕方には涼しい風が吹く。今年は例年以上にいろんなパーティや集まりにお呼ばれしていて結構忙しいが、少なくともこれまでは全て暑さと暑さの狭間にあったのでラッキーだ。明日もホームパーティにお招きいただいているけれど、午後遅くからのバーベキューパーティなので、おそらく汗はかかずに済むと思われる。ロンドンは、そういう環境だ。

公園でくつろぐにはうってつけだ。リスが必死に食べている姿も見られるしね。なんで椅子の上に上がってるかというと、地面で食べてると鳩が山ほど寄ってくるからである(笑)。写真で左上に飛んでいるのも鳩だ。
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別の公園では、友達と散歩していると出会った子供たちが彼らが見つけたヒナを見せてくれた。イギリスも物価の高騰などの問題が起きているが、日常生活は至って平和で平穏。コロナウイルスは話題になることもほとんどなく、イギリスでも過去1週間で約900人が亡くなっているが、みんな普通の暮らしをして免疫力をつけたり抗体を得たりして共存していくしかないと分かっている。むしろサル痘のワクチン接種がすでに始まっているし、政府の物価高騰に対する今後の施策に注目が集まっている。
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(昆虫たちのための「ホテル」!!)

日本は3年前から同じことを繰り返しているだけ。感染者数が増えているのは、今頃になって検査数を増やしているからではないのか。心配になるのはむしろ、マスクをつけ続けることで常在菌にさえ抵抗できない体になってしまうんじゃないかということ。続けていけば、将来はおそらく別の問題が起きるだろう。

岸田政権にも、少しは期待していたのでがっかりだ。新たな内閣にも統一教会と繋がった政治家がいるなんて、想像だにしなかった。しかも関係を「見直す」だけですか。選挙時の自民党への票数を減らさないために、ですね。アホらし。

安倍元首相の国葬は、彼らの自己満足にすぎない。
彼らが国葬をしようとする理由は三つ。
①憲政史上で最長期間首相を務めたから。
→自分が自民党総裁を続けられる期間を変えたからやん。
②さまざまな分野で重要な実績をあげた。
→それはなんでしょう。あげたなら、なぜこれほど国の借金は膨らみ、ほとんどの国民の生活はちっとも良くなっていないのでしょうか。むしろ、さまざまな問題を残したまま。しかも、彼が首相になる以前といまとでは、世界の日本に対する注目度には雲泥の差がある。現在はほとんどないと言っていい。それはなぜでしょう。
③国内外から哀悼の意が寄せられている。
→それは誰しも(どの国も)が行う常識的なことだからです。しかも、日本の首相がコロコロ変わってきたなかで、つい数年前まで8年間首相だったし、銃で撃たれて亡くなるという悲劇的な死を遂げました。誰だって、どんな国だって、深い哀悼の意を表します。
 それに彼は、国内外に山ほどお金ばら撒き続けてきました。自然災害で被害を被った国民が元通りの生活ができるようにさえなっていないのに、です。
 最近知り合った英国人と政治と国の姿勢の話になった時、なぜか不意に彼の口から「助けることとお金をあげることは別のこと」という言葉が出た。おそらく日本のばら撒き姿勢を日本人の私にそれとなく皮肉ったのだろうと思われます。

そして岸田政権の言う国葬の意義としては「安倍元首相を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く」らしい。その意味がわかりません。岸田首相は、あるいはその原稿を書いた人は民主主義の意味を知らないのかもしれません。それにしても、半数の国民が反対している国葬を強行させることは、民主主義と言えるのでしょうか。

私も、亡くなったことはとても気の毒に思っています。哀悼は、もちろんしたらいいと思います。問題は、その形です。国葬ではなく、自民党が自分たちで、あるいは政治家有志が自分たちでしたらいいじゃないですか。おそらく世界中で最も高額な歳費(国会議員給与)をもらい、その上、何に使われているか分からない文通費までもらっているんだから、そこから費用を捻出したらいいんじゃないでしょうか。いまの日本国民には、自分の家族の葬式さえできていない人がたくさんいることを忘れてはいけません。

お金の問題だけじゃありません。各国の要人はみんなコロナ後の経済回復に大忙しなんです。そこへわざわざ彼らに来てもらって、日本の政治とカルト宗教の歪な繋がりを披露することないじゃないですか。むしろ、恥を描くことになる。どの国も、口にはしないでしょうけれどね。そしてそれはこれからの日本経済に、見えない形でマイナスになって返ってくると思われます。

27年も前のサリン事件はいまも記憶に強く残っている人が多いらしく、何人もの英国人を含む欧州人に「日本って、"そういう(カルト宗教が多い)国"なの?」と聞かれました。

なお、BBCで放映された世界のカルト宗教についての番組では、麻原彰晃や統一教会の結婚式の様子も写真で取り上げられていたこともここで付け加えておきましょう。↓ ビデオをどうぞ。




# by yukaashiya | 2022-08-13 06:28 | 英国生活編

ロンドンの夏

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日本でも報道されたらしいが、過日の英国は史上最高気温まであがった。7月19日、ロンドン中心部でも38度まで上がり、こちらの気候としては考えられない暑さである。それでも日本の暑さを知っている私の体感温度としては35度ぐらい。こちらではほとんどの家やオフィスにエアコンがないから(必要ないため)、室外機による熱風がないためと思われる。それでもあんな暑さに慣れていない英国人は大変な思いをしただろう。これはトラファルガー・スクエアで撮影された一般女性で、日除け傘帽子を頭に載せていた。おそらく、自作だろう(笑)。
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しっかりした制服にいかにも暑そうな帽子をかぶっている衛兵さんたちは、もっと大変。任務中はガードのために隙なくしっかり立っていなければならないので、そのあいだは自分で水を飲むこともしてはいけない。それで、そばにいた警察官が水を飲ませてあげていた。
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街中にはあちこちに臨時の水飲み場が設置され、マイボトルを持っている人々が給水していた。こういう有事の時のためにいつでもこの装置を設置できるよう、地面に設備が備えてあるようだった。税金がこういうところに有効に使われているのだなあと、痛く感心した。

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これはごみ収集の男性で、最高気温まで上がるより前の20度代後半の気温の日のもの。暑くて短パンを履いて作業していたら、怪我などの面において危ないため禁止され、彼が考えついたのはスカート(笑)。それで新聞に取り上げられたのだが、スコットランド出身者かもしれない。ちなみに、私が週に2回行っている音楽専用の図書館の男性スタッフの1人が、38度まで上がった日、やはり(ロング)スカートを履いていた!!!
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そんな暑さの日は2日間だけで、その翌日には10度近く下がり、数日後には「寒いやん。まるで秋やん」とみんなが口を揃えるぐらい肌寒い日も出てきた。これは数日前(7月27日)の、近所の公園での風景。枯れ葉が舞い散っていた。

今月半ばに所属している紳士クラブのサマー・ガーデン・パーティに参加してきたばかりだし、この後も20度台後半まではまた上がりそうな気配はあるけれど、ロンドンの夏は8月末に向けていつものように静かにフェードアウトしていきそうだ。



# by yukaashiya | 2022-07-30 19:39 | 英国生活編

マスクをはずそう

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先日は、歩いて10分のところにあるUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・オブ・ロンドン)へレクチャーを聴きに行ってきた。ちょうど卒業式があった日らしく、黒いガウンと角帽を身につけた卒業生たちが、家族や友人たちとシャンペンを飲んだり会話を楽しんだりしていた。そんな中で行われたレクチャーは講義室であり、大学生の気分になって受講した。ロンドンでは毎日のように、有料無料の音楽会やセミナー、レクチャーなどがあちこちで行われている。

マスクをしている人はごく稀で、当校のスタッフもよその大学から招かれた教授もマスクをしていなかった。いまやイギリスでは、するもしないも個人の自由である。ソーホーを中心としてロンドン中心部に100万人が集まったと言われる「プライド」イベントなんて、少なくともマスクをしている人を私は見なかった。
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             (レスター・スクエアで見かけた騎馬警官。彼らもマスクなし)

服装だってそうだ。ここのところロンドンの気温は再び上昇し、30度超えが続いている。でもランニングと短パンで歩いていたって、誰も何も言わないし、ジロジロ見られることもない。

この暑さはおそらく1、2週間で収まるし、こちらでは一般的な家ではクーラーをつけていないのでそうした熱風が外にはなく、木陰に入れば涼しい。それに、日本ほど電化製品を使わないし、スマホだって日本人みたいにずっと見ている人はまずいない。日本は原発反対と叫びながらありとあらゆる家電を使い、電車の中でも街中でもスマホばかり見ている人がすごく多い。あれだけで相当な熱量だと思われる。最近、日本人について書かれる記事にスマホに見入っている人々がずらりと並んだ写真が使われていることが結構あるが、それはその光景が異常だからである。
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マスクも、そろそろ「卒業」しませんか。自分はワクチンは打ちたくない、自分はぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗ってもいい(仕方ないにしても)、店舗でも支払い時は未だに店員がカードを触る、マスクをしているからかくしゃみや咳をする時に手や腕で口を覆わない、なのにマスク着用は他人にも望む。マスクをしてペチャクチャしゃべっている人が、無言で歩いているマスク非着用者を睨みつける。そんな矛盾は、ルールばかり作って人の目を気にしなきゃいけないがんじがらめの生活を強いる日本で起きている歪み。いつまでもつけていると、皮膚にはもちろん良くないし、常在菌への抵抗力も弱まるはず。自然な呼吸ができていない生活は、肺や精神面にも良くないだろう。

日本で感染者が倍増していることは知っている。先週だか先々週だったかは英国も同じような状況だった。だけど今日、過去1週間の各国の感染者数を調べてみると、ほとんどの人がマスクをしている日本では倍増し、海外からの人流に制限を設けていない上ほとんどの人がマスクをしていない英国は前週比マイナス44%に転じている。

これが何を意味するか、お分かりですね。
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# by yukaashiya | 2022-07-12 04:45 | 英国生活編

特別な4日間

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(ロイヤル・エア・フォースによる「70」年の在位を祝う祝賀飛行)

エリザベス2世女王の在位70周年を祝う4日間の「プラチナム・ジュビリー・ウイークエンド」が閉幕した。従来の土日に加え、木曜は5月の最終月曜日にあったバンク・ホリデー(祝日)を移動させたもので、金曜はこの祝賀期間のために特別な祝日として設けた日だった。日本のような祝日の多い国はおそらくとても珍しく、イギリスにはゴールデンウイークや盆休みもない。だから土日を含めて4日間も休みだなんて、まさに祝賀のための特別な週末だった。

日本でも報道されたように、初日はホース・ガーズでの騎馬隊によるパフォーマンスや、ザ・マル(宮殿に繋がる通り)などバッキンガム宮殿と周辺の、馬車や騎馬、近衛兵などによる行進があった。例年、女王も馬車に乗っていたが今年はバッキンガム宮殿内でそれを見ていたという(ただし、バルコニーでご覧になった時間帯もあった)。馬車に乗るのも体力がいるし、乗ったらホース・ガーズでのパフォーマンス中は立って観戦するので体力的に無理と判断されたのだろう。昨年ご主人のフィリップ殿下が亡くなって以降、女王がいくら気丈で内臓は健康であろうとも、痩せたしがっくりきていらっしゃるように感じている。
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夜の宮殿前でのイベントも欠席された。日中の行事のお疲れが出たようだし、ここのところのロンドンの朝晩は晩秋のように冷え込んでいるので、大事をとる意味もあっただろう。

10年前のゴールデン・ジュビリーの時はフィリップ殿下と共に馬車に乗って笑顔で群衆に手を振り、夜のイベントにも列席されていたことが昨日のことのように思い出される。息子のチャールズ王太子が舞台で挨拶に立ったのは10年前も同じで、だけど10年前はその横に女王が立っていた。王太子は舞台での女王へのメッセージの最初に「マミー」と発言したが、10年前も同じ発言をなさった。あの時、女王は(何をいうねん)という感じでムッとした表情をされていたのが微笑ましく思い出される。

2日目の感謝祭も、欠席された。カンタブリー大主教は数日前にコロナに感染し、やはり欠席している(代役はヨーク大主教が務めた)。女王不在の寂しさはやはり漂っていたが、ウイリアム王子とキャサリン妃が到着したあと彼らはセント・ポール大聖堂の聖職者たちと実にフレンドリーに接して長く立ち話しをし、そこにはとても和やかなムードが漂っていた。テレビ解説者も感心し賛美するほどのシーンだったので、女王も安心してテレビの前で観ていらしたに違いない。

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3日目は、ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラのプラチナム・ジュビリーを祝うコンサートに行ってきた。会場はロイヤル・フェスティバル・ホールで、初めて行ったのだが後方でもとても見やすい会場だったし、設備もいい。演奏はもちろん超一流で、王室で古くから使われている曲やエリザベス2世女王一家のこれまでのイベントで使用された曲の数々が演奏された。ブログラムが始まる前には、God Save the Queenをみんなで合唱。ラストの曲はLand of Hope and Gloryで、これまたみんなで大合唱。この2度の合唱があるだろうと推測していたし、それを一緒に歌いたかったのもチケットを買った理由の一つだったので(笑)、幸福感に包まれた。それにこの日、この会場で、ある英国人女性との忘れえぬ出会いもあった。それは次回のHoppokenの原稿のネタにとっておく(笑)。

ちなみにこの日はエプソム・ダービー・デーで、例年なら女王は公務さえ入っていなければ私的に訪れるぐらいの競馬好き。だからダービーはジュビリー・イベントの公的プログラムに組まれていたのだが、こちらも大事を取ってウインザー城でテレビ観戦された。日本では女王の欠席が前日または当日または翌日に報道されたようだが、イギリスでは少なくとも1週間前には欠席するであろうことが報道されていた。自分の体が無理が利かないことを女王自身がよく分かっているからで、「自分のペースでいたい」から行かないとおっしゃっていたのだ。大好きな競馬に行くのを前もって諦めるぐらいの状態に、女王はあるということだ。

なお、エプソム・ダウンズ競馬場では40人の騎手が女王の勝負服を着て整列し、在位70周年を祝った。その様子は夜、BBCニュースでもしっかりと放映されていた。英国ならでは、だね。

イベント最終日の4日目は、ザ・マルから宮殿前まで、在位してきた70年間に英国で流行った音楽やミュージカル、服装の移り変わりから車など商品の移り変わりなど、時代の変化を視覚と聴覚で楽しめる趣向の行進が行われた。初日もこの日も徒歩で行けるところに住んでいるのだからと行くつもりにはしていたが、如何せん寒い。特に朝晩は冷えるし、風の強い日はまるで冬じゃんと思うほど寒い。6月なのに、寒い(笑)。かつ、行っても女王を目にするのは至難の技ということは、これまでに公式誕生日のパレードを見に何度か現地へ赴いたことがあるので、分かってる。てなわけでどちらもテレビで見たが、英国のTVライブ中継はスポーツを含め、トイレに行きたくても席を立つのを躊躇うぐらい美しいことも、行くのを私自身に「諦めさせた」理由の一つである。
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そんなわけで日中は、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでのピアノ・コンサートに行ってきた(屋内!)。プラチナム・ジュビリーを祝うコンサートと銘打っていたので行ったのだが、演奏は奏でる音色はもちろん指の動きも見惚れるほど素晴らしかったが、曲目はジュビリーとは関係ないようだった。ま、そんなこともありますね(笑)。
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この4日間は全国的に各地でストリート・パーティなども行われ、英国民の女王の在位70周年を祝う気持ちや彼女の健康を願う思いが外国人である私にも痛いほど伝わってきた。それをロンドンで肌で感じられたことが、実に感慨深い。


# by yukaashiya | 2022-06-08 03:46 | 英国生活編