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日本の感染者数が「感染者数ではない」ワケ

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4月28日、日本で発表された日本のコロナウイルス感染者数は、5789人。
ロックダウンを段階的に緩和させている英国は、2166人。
ひどく蔓延して来ているのはインドで、36万人超だった。

日本の感染者数は、実際には感染者数とは言えない。
なぜなら、体調が悪いことをきっかけに検査を受けて感染がわかった人と、
その濃厚接触者であるがゆえに検査されて感染がわかった人がその多くを占めているからだ。
(だから家族感染(者数)が多い)

感染者と同じ職場の隣の机で仕事していても、
感染がのちに判明した人と一緒に遊びに行ったとしても、
その時にマスクをしていれば検査の対象には「日本では」ならない。

なんの症状もないのに検査を自費で受けている人も増えて来ているが、
人口からするとわずかなその人々の中にいた感染者が一体どれぐらいいるか。

日本で発表されている感染者数は、実は「発症者数」なのである。

かたや、感染者数が驚異的に増えているインドの人口は、日本の約11倍。
ワクチン接種を積極的に進め、格段に感染者数が減って来た英国の人口は、日本の約半分。

コロナウイルスは、感染しても無症状のままの人が30%から50%いると言う。
これらを総合して単純に計算すると、28日の日本の感染者数は、実際には8000〜11,500人超いることになる。

別の研究では発症するのは25%程度といい、それて当てはめると日本の4/28の実際の感染者数は17000人超になる。人口比率でだすと、これがインドだったら約19万人、英国だったら約8500人に相当する。かなりひどい数値である。ただ、もちろんこれは正確な数字ではなく、それが出せないのは一にも二にも政府が国民に積極的な検査をしてこなかったからで、かつ検査をしないからどこに感染者がいるのか見当もつかず、野放しになる。

この有事に、あろうことか前首相はパイナップルと笑顔の自分をSNSにアップし、大阪府知事は「あごかけマスクはアリ」だと愚かな意見をテレビで言う。どこかの自治体は、コロナウイルス蔓延以前から欧州では細菌を拡散させるから使うべきではないと議論されて来たジェット・タオルの使用をいま再開させると恐ろしいことを言う。電車に乗れば、「感染拡大防止のため」とアナウンスまでして窓を開け、車内にウイルスを拡散させている恐怖に遭遇する。いくつもの自治体で、解凍するための冷蔵庫が壊れただの、ワクチンの希釈を間違えただのと、貴重なワクチンが廃棄されていっている。

コロナウイルス罹患者に接していない医療従事者までワクチンを優先接種させているから(事務職まで!!!)、発症・重症化リスクの高い高齢者のワクチン接種が遅れ、感染して重症化し、病床が逼迫する。そうして医療崩壊と叫ぶ一方で、オリンピック選手たちのためには30もの病院が受け入れると表明し、唖然とさせる。ワクチン接種会場での予診・接種の医者にはかなり報酬が払われるのに、河野大臣はさらに協力金の支払いを検討すると言う。「注射を打てる」医者は、日本にはそんなに少ないのか。いやそうじゃないと分かっている。病気を治す職業に就いたはずの医者たちが、ウイルスに感染したくないと、接種事業への参加に尻込みしているのが現実なのだ。接種会場に来るのは、会場まで来れるほど元気な人たちなのに。

by yukaashiya | 2021-04-29 20:37 | 帰国編


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