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「ウォータールーの戦い」200周年

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今年のイギリスは「マグナカルタ」制定800周年にあたりそれは日本でも報道されているようだが、イギリスにとっては「ウォータールーの戦い」でナポレオン軍を倒してから200年の節目にあたる年でもあり、さまざまな文化的イベントが開催されている。ついでに言うなら、「不思議の国のアリス」150周年でもある。

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我が家から歩いて40分ほどのところに「ロンドン・メトロポリタン・アーカイヴ」があるのを知ったのはつい最近のこと。ここには1067年、つまりノルマンコンクエストの翌年からの文書や記録などが収蔵されているらしい。毎月けっこうな数のレクチャーやガイド・ウォークなどを行っているようで、その中の1つ、ウォータールーの戦い当時のロンドンのことなどをレクチャーしてくれるイベントがあったので、夏を感じる暑さになった今日、汗をかきながらてくてくと歩いて行って来た。

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レクチャーは・・・絵や写真を使っての部分はおおむね理解できたが、講師がめちゃめちゃ早口でそれ以外の部分は3割ぐらいしか分からなかった(笑)。

びっくりしたのは、当時の、つまり200年前の文献や手紙などを直に見せてくれたこと。重要なものであるはずなのに、手で触れられたのである。おかげで、歴史の重みを指で感じることができた。

ウエリントン将軍を囲んでの晩餐会はナポレオンを倒した時だけでなく、毎年続けられたそうだ。しかも年々、華やかになっていったという話もおもしろかった。ふつうなら、逆だと思うからである。

50年ぐらい前の、エリザベス2世女王らが出席した時のディナーのメニューまで見ることができた。メニューの前に、まず「Toasts」の文字が目に入った。トースト? 女王らはディナーでまずトーストを食べるのか・・・って、あれ、Toastsの文字のあとには、女王やチャールズ王太子らの名前が列挙されている。その右ページにはメニューが載っているが、左ページには列席者の名前だけ。

首をひねりながら家に帰って調べてみると、「トースト」にはパンのトーストの他に、同じ綴り・発音の「toast」があって、「祝杯」とか「乾杯」とか「その対象となる人物」なんだって。
by yukaashiya | 2015-06-17 07:02 | 英国生活編


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