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ナポリターノ、イタリアーノ!!

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羽生 結弦選手の演技、華麗で凛としていてすごく惹き込まれた。まだ19歳らしいが、リンクの上では大人の色気さえ漂っている。史上初の得点(100点超え)とのこと。おめでとうございます。

わたしも子供の頃はスケートもスキーもしていたけど、前年まで平気だったのにある年突然、氷の上やスロープの頂上で怖さを感じ、やめてしまったのを覚えている。ジェットコースターもそうだったなあ。

そんなわたしは水曜日にナポリからピサへイタリア国内移動。駅までの道はできるだけ石畳じゃないところを事前にリサーチしておいた。でないとスーツケースがゴロゴロとは動いてくれず、カッツンゴッツンと前に進まないんである。しかもゆるやかな上り坂。ハアハア言いながら歩いているわたしを見て、露店マーケットのオニイさんたちが「日本人だろ。大丈夫か」「気をつけて行けよ」と声をかけてくれる。彼らは口では心配しているふうな言葉を紡ぎながら、その実、顔は笑っているのだが(笑)。

でもイタリアで列車に乗る時、まず間違いなく誰かがサポートしてくれる。イタリアの鉄道はホームがとても低くて列車に乗る時は3段ぐらいステップを上がんなきゃいけないんだけど、そこでエッチラオッチラ荷物を引き上げていると、必ずといっていいほど誰かが「May I help you?」と聞いてくれるのだ。男性がその場にいなければ、女性が後ろから押してくれたりもする。これは今回に限らず、5年前に母とイタリアを周遊した時もそうだった。川と橋の多いヴェネツィアでは、家族で旅行中の中学生ぐらいの男の子が手伝ってくれた。彼らは弱者(特に女性)を助けることが子供の頃から身に付いているのだ。

ナポリの人たちに共通していたと感じられるのは、声がデカいこととおしゃべり好きということ。まあぁぁぁ、賑やかなんですよ。イコール陽気、というのとはまた違うような気がするけれど、陰気では決してない(笑)。ただし、おそろしく無愛想な人も中にはいる。あるタバッキへタバコを買いに入った時、指定したタバコを見せてくれというと、放り投げるようにしてカウンターに出してきたおじさんがいた。コインで払うとそれを受け取った手の平からカウンターの上へスライドさせて落とし、金額を確認して「フン」という感じで回収。どんだけ愛想ワルいねんと、かえって笑えた。

道を尋ねた場合は、ほとんど親切に教えてくれる。ギリシャでは英語を話せる人が多かったものの隣国イタリアでは話せる人が圧倒的に少ない。が、イタリア語はローマ字読みで発音できるので、こちらの行きたい場所を理解してもらいやすい。それもあってか、みんなすんなりと笑顔で対応してくれるようだ。

ナポリに対して治安の悪いイメージを抱いていたが、2週間滞在した限りでは身の危険を感じたことは一度もなかった。それどころか、道のど真ん中で警察官が井戸端会議をしていたりタバコを吸っていたりして、どちらかというとのんびりムードが漂ってさえいた。マフィアらしき人は、残念ながら目にすることはなかった(見てみたかったのだ)。

ナポリからピサへは、ローマ・テルミニ駅で乗り換え。ローマからはピサまでミラノ行き一本で行ける。イタリアの鉄道は、定時発車、定時着ということもあれば、20分も早く着いちゃったよ、なんてこともある。

今回、ローマからピサへは10分程度遅れた。ピサの1つ手前の駅でなぜだかしばらく停車していて、そこを出発したのはピサに着くはずの時刻。待っているあいだ、車窓からホームを見下ろすと、車掌たちが談笑しながらタバコをプカプカ吸っていた(イタリアはホームでの喫煙OKなのだ)。もしかして遅れた理由は・・・ああ、イタリアーノ・・・。
by yukaashiya | 2014-02-14 08:35 | イタリア生活編


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