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もしかして彼は・・・。

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先日から体調を崩し、日曜から寝たり起きたりを繰り返していた。急に襲ってきた寒波にどうやら風邪を引いたらしく、といっても微熱程度なのだが、数時間寝ては数時間起きて、外へ出るのは食糧の買い出しぐらいという日々をこの数日間は繰り返していたのだった。

昨日からようやく寒さが緩み、そのおかげか今日はずいぶん調子が良くなった。そしてそんな今夜、家主で同居人のミロスがディナーをご馳走してくれた。外食だとばかり思っていたわたしは手づくりのディナーにびっくり。彼がオーブンで焼いた特製のチョコレートケーキまでデザートに用意されていて、それがまたすごく美味しくて感激もの。しょっちゅう訪ねてくる彼の友人と三人で楽しいひとときを過ごさせてもらった。クロアチア人の文化や生活習慣を知る目的もあって一人暮らしではなく他人との同居を選んだのだが、こうした人の温もりを感じるシーンがあるとなおさらこの形をとって良かったと思える。

ミロスはとても綺麗好きで家中が男性の一人暮らしとは思えないぐらい整理整頓されていて、しかも滞在1週間目にはベッドシーツから枕カバーまで換えてくれる親切さ。とり換えたシーツはわたしが洗うと言ったのに僕が洗うといって持っていってしまった(笑)。奥さんにしたいぐらい細やかな気配りのできる人なのである。

彼は子供を含む青少年の教育を推進するNGOの副理事長をしているそうで、堅い内容の事業だけでなく、たとえば子供たちのためのイベントでは子供たちが戦う怪獣を作り、怪獣自体とても洒落た夢のあるつくりをしているのだが、その怪獣を倒すと中からたくさんのキャンディが飛び出すなど、話を聞いているだけで楽しくなってくるような企画・活動もしている。それはクロアチアに留まらず、他の欧州諸国と交流を深めながら推進しているようだ。

楽しそうな面もあるがいろいろ乗り越えなければならないことなどもたくさんありそうだし、すごく忙しいようで毎日朝から晩までオフィスへ出向き、たまに家にいると思ったら次から次へと人が訪ねて来る。息抜きする暇はあるんだろうかとこちらが心配になるぐらいだ。そんな彼がディナーを作っている時、手伝おうかと聞くと「一人で大丈夫だよ。料理がすごく好きでね。おばあちゃんもお母さんもそうだったんだけど、こうして作っている時と、そしてそれを食べる時に家族や友人たちと語り合うこともすごく好きで、それが僕のリラックス法。料理は簡単ではないけれど、でも『ああ、人間らしくいられている』って、そう感じるんだ」と笑った。

今日、ディナーをともにした彼の友人は、おそらく彼のボーイフレンド。ミロスは3夜に2夜は帰ってこないし、帰ってきた夜はこの友人が泊まりにくるもの。それに、最初の数日間帰宅しなかったあと、「どこで寝ているの。ほかにもアパートを持っているの」と聞いたら、「ううん。ボーイフレンドの家に泊まっているんだ」って言っていたもの。この時、彼の返答によっては「わたし、襲わへんで」というジョークを返そうと用意していたのだが(笑)。

もっとも、堂々と「ボーイフレンド」と口にした男性に「あなたはゲイなの」と聞くのは野暮な気がして、確かめていないけれど。

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(旧市街から新市街へ降りる途中にあるレストラン)
by yukaashiya | 2013-11-08 08:05 | クロアチア生活編


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