月曜日、ブリュッセルの街を嵐のような風が吹き荒れた。風が唸り、樹々の枝が乱舞し、空を雲が走っていた。欧州の広い範囲でこの現象が起きていたようで、ロンドンやアムステルダムでの同様の風景がテレビに映し出されていた。出かけるつもりでいたが予定を変更し、終日家にいることにした。
退屈だったのでイギリスのネット新聞を読んでいると、日本人としては驚くべきニュースが載っていた。「イギリス人の3人に1人が、足し算であっても3桁以上の答えになる計算には計算機が必要」というもの。足し算であっても・・・っていうってことは、かけ算を基本にした話題ってことよね。
日本でいうところの「九九」は、イギリスでは「12×12」まで習うんだそうだ。
アメリカやカナダ、ニュージーランドでも12桁までらしい。
そしてインドではなんと、最低でも「20×20」、最高だと「99×99」まで習うんだって。
インドは国土も人口も日本の約9倍だったと記憶している。世界的レベルで見ても図抜けて賢い人がその中にいるだろう。そうでなくとも、IT分野においてインド人はとても優秀だと聞く。理数学において、子供の頃からそんなふうに訓練されているわけだ。
それにしても99×99とは・・・わたしには絶対に無理。
98×98でも無理。
97×97でも無理。
96×96でも・・・もういい。