人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国際バス・ユーロラインの程度の低さ

国際バス・ユーロラインの程度の低さ_a0262689_82459.jpg


昨日のパリ(フランス)行きは、国際バスの「ユーロライン」を使った。イギリスで長距離バスの「ナショナル・エクスプレス」を何度か利用して快適だったので、同じ感覚で乗車できると思ったことが理由の1つ。もう1つの理由は、ネットで国際列車「タリス」のチケットがなぜか購入できず(cookieがどうのという表示が出たが、PC側には問題ないはず)、かといってベルギーの駅で買うには日が近過ぎてチケットがパカ高くなるからだった。バスだと往復1万円弱。ただ、バスはパリ市の東端に着いてロンシャン競馬場は西端にあるので、移動にはドア・トゥドアで片道7時間かかった(帰りは6時間)。フリーランスは辛いぜ(笑)。

さてそのユーロライン。シートも運転も快適だった。ただ、会社側の対応とドライバーの人的質は低かった。

行きにあったことから書くと、ドライバーがバスのところへ来たのは発車時刻で、つまりわたしたち乗客は寒い戸外でそれまで待たされた。そのうえ、待合室にあったトイレは扉に鍵がかかっていて使えなかったのに、車内のトイレにまで鍵がかかっていてどうにもならない。トイレは故障しているのだと、荷物を運び入れるスタッフが突き放すように言った。

ところがパリに着くまでに他の乗客を乗せたもう一カ所の停留所はカフェ・コーナーなどもある施設なのにトイレはやはり鍵がかかっていて使えない。わたしや他の乗客はトイレを探しまわって右往左往。ついに男性客は青空の下で立ちションしに行った。わたしはドライバーに車内のトイレの鍵を開けてくれと頼む。すると彼は「ピッピッ? ピッピッ?」と腰を落として見せながら、フランス語で「トイレしたいんだろう」と下卑た笑い顔をする。そのオトコはフランス人だった。ちなみにトイレは壊れてなどおらず、正常に使えた。

しかもこのドライバー、あと30分でパリに着くというのに休憩所で車を停め、「15分だけだぞ」と乗客に偉そうに言いながら、自分が車内に戻ってきたのは30分後。予定時刻通りにパリに着いたので文句は言えないが、この対応はどうよ。

そして帰りのバス。ブリッュセルを経由してアムステルダム(オランダ)まで行くバスだったらしく、車内は満員。どころか、なんとダブルブッキングしていて2人あぶれた。わたしは30分前に着いていたので席を確保できたが、あぶれた一人は車内のトイレへ降りる階段に、もう一人は車掌がいたら車掌が座る最前部の席に座らされた。

この帰りのバスのドライバーはトイレの鍵を開けてくれていたが、もうブリュッセル市内(ベルギー)にまで戻ってきたというエリアに来てから給油しに無人のガソリンスタンドでバスを停め、「10分間の休憩」という。カフェもトイレも休憩所も何もないところで、彼がガソリンを入れ終わるのをわたしたちは待たなければならなかった。彼の国籍は聞かなかった。

長距離バスは、車窓の風景を高めの位置から眺められる利点もある。イギリスやイタリアでそれぞれの国の長距離バスに乗ったことがあるが、いずれも快適だった。便利だしコストを抑えられるのでまた使うことはあるかもしれないが、ユーロラインはできるだけ遠慮したい。
by yukaashiya | 2013-10-08 08:30 | ベルギー生活編


<< 立ちションはベルギーの文化・・... 長かった一日 >>