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リーダーとはなんぞや

検察庁法改正案見送りに続き、すでに定年を(半年間)延長されていた黒川検事長の緊急事態宣言中の賭け麻雀問題が浮上し、今日中にも彼は辞任する意向で動いているという。「桜見る会」「森友・加計問題」含め、柔和な言い方をすると「自分の力を過信」「公私の境界線を見誤り立場を利用した不誠実」なことはできませんね、安倍さん。それに、中国主席が訪日延期を決定するまで中国人旅行者の入国制限をせず、オリンピック延期を他の国の選手団が来ないことを表明し始めるまで決めなかったことなど、全て自分の任期中に作りたかった「実績」で、だから全てが後手後手に回り、それによってしなければならなくなった国民の日常生活における我慢と苦労を、彼は果たして理解しているのだろうか。

彼の首相としての素質も素養も、判断力・決断力、実行力、柔軟性などにおけるリーダーシップもないことがコロナウイルス問題で露呈した。彼が自ら実施した唯一の「アベノマスク」は最近じゃ「アホノマスク」と呼ばれるようになり、胸のすく思いがする。

まだ届かないことには苦笑するばかりで、莫大な費用がかかることがわかった段階で、あるいは不良品が続出して検品作業だけで8億円もかかることが分かった段階で、なぜ取りやめる柔軟性を持てないんだろう。そもそも、役に立ちそうにないアホノマスク。安倍氏は周囲に突かれて自分もするようになったがサイズが合っていないし付け方も外し方も含めてウイルスから全く自身を守れない方法で、マスクの効能や使い方さえ知らないのに国民に配ることを決めたバカさ加減にも呆れるばかり。「政府として、とりあえず金(税金)を使って国民のために何かした姿勢」を見せたかったんだろうなあ。

国会の風景も、緊急事態宣言発令中で国民に自粛やソーシャルディスタンスを求めながらこれだものね。
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               (英国の新聞で揶揄された日本の国会風景)
ほとんどの議員が配られた「紙(おそらく質疑応答内容)」見てるだけなのに。

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                     (約1週間前の自民党のウイルス対策会議)

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 (5月15日の横浜市議会の記念撮影)

人には「三密を避けろ」と言っておきながら、我が国のリーダーや国を良くしてくれるはずの議員たちがこれだもんね。自ら「正しい姿勢」を見せてくれ、って。

かたや英国の国会風景は・・・

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この日に発言する以外の議員は、自宅からリモートワーク・スタイルで参加している。

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ドイツも。

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ニューヨークで市民は公園でも。

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(英国の改札。距離を取って通るように工夫されている)

そもそも欧米は「満員電車」でも体が触れ合うことがない。ぎゅうぎゅう詰めを避けて次の電車を待つ。日本の出勤ラッシュでの不快さはインドでの行列(体をくっつけて並ぶのだ!!)さながらで、そんな日常に慣れていながら国民はソーシャルディスタンスを とろうと しているというのに・・・。

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先日、日本でもこのような気配りをする沖縄の文化センターの配置の記事を見た。国会議員にはこういうことを思いつく人がいないんだろうか。蓮舫さんのことを「口やかましくしているだけ」という人もいるが、特に安倍のような「リーダー」しかいない現状では、彼女のように声を上げる人はとても貴重な存在。蓮舫さん、「第2波」を避けるためにも提案してください。でなければ、国会議員からウイルスが広まる可能性だってある。

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先日、ベルギーでは表敬訪問した首相の車を背を向けて、「国は何もしてくれない」と無言の抗議をした医療従事者のことが記事になっていた。でもベルギー国民さん、あなた方の首相は自分がウイルスを拾うかもしれない危険をおかしてまで来てくれたんですよ。感染してしまった英国のボリス・ジョンソン首相も、確か感染前に研究施設を訪問していたはず。

安倍さん、あなたも「何か」したらどうですか。あ、マイ・ナンバーの通知カードは今後住所が変わったら無効になるそうですが、それをやめてカードの取得はやめさせてもらえませんか。銀行口座と紐付けされるなんてまっぴら。国民のそんな情報まで得て、何をしようとしているんでしょう。世界恐慌以来の経済衰退が懸念されるいま、まさか戦後にしたように国民の預金封鎖なんてするつもりじゃないでしょうねえ。

P.S. 吉村大阪府知事、あなたの努力とリーダーとしての姿勢、能力を高く評価しています。だからこそ、夏の高校野球中止決定に対するあなたの「考え直してもらいたい。高野連にリスクを取ってほしい」発言にはがっかりしました。



# by yukaashiya | 2020-05-21 13:49 | 帰国編 | Comments(0)

「三密はあかん」じゃあかんのよ

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先日、イギリスの地下鉄新聞「メトロ」(無料)の表紙では「Stay at home」を「アットマーク」と「家」の形を組み合わせてこんな風に表現し、クスリと笑わせてくれた。イギリスでは「ユーモア」のセンスがあるかどうかはとても大切なこと。こんな大変な時だからこそ、見出しをダジャレでつけたり笑える風刺画などを掲載し、たとえひとときでも心を和ませようとする気配りが窺える。

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その「メトロ」にはいま、「Corona Kindness」というページが設けられている。「Corona Virus」に引っ掛けたダジャレで作られたこのページには、「悪いことばっかじゃないよ」と、医療従事者への感謝の気持ちや、1人暮らしの人のためにSNSで毎日励まし続けてくれている友人への感謝の言葉など、読者からの心温まる投稿が掲載されている。
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そのイギリスは日本と違い、レストランやカフェ、理美容室なども全て閉められている。家を出ていいのはスーパーや薬屋さんに行く時、1日1度の運動のためのみだけOKとなっている。日本のように「ゆるい環境」であってさえ家にいたら気持ちが鬱々としてくるから、彼らの精神状態はいかばかりか。そんな人たちのために、例えば先日、ロンドンのLW劇場はオペラ「オペラ座の怪人」を誰でも見られるようにYutubeにアップして数日間、鑑賞できるようにしてくれた(配信はすでに終了)。1人で暮らしている人も家族で暮らしている人も、それこそ世界中の人がひとときコロナウイルス問題を忘れ、楽しめたのではないだろうか。

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また過日は、世界で最も有名な障害競走「グランド・ナショナル」が、ヴァーチャルで開催された。実際のレースは今年はコロナウイルス問題で中止となったがヴァーチャル映像が作られ、グランドナショナルを楽しみにしていた人を喜ばせ、480万以上の視聴があったらしい。「賭け」はNHS(国民保険サービス)をサポートするためのチャリティに充てられた。

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ボリス・ジョンソン首相は国民へ向けて手紙を書きそれは各家庭に届けられ、エリザベス女王は国民へ向けて「一緒にこの困難を乗り越えましょう」とテレビでスピーチし、ウイリアム王子はバーミンガムに作られた臨時の病院「ナイチンゲール」の開設式典にビデオ出演した。これらに励まされる医療従事者や国民はどれほど多いことか、想像に難くない。

この開設式典の様子からも窺えるように、英国含め欧米では少なくとも1ヶ月以上前から人との距離を「2メートル」は開けろと口を酸っぱくして言っている。日本では「三密」( 密集、密閉、密接)はダメと言っていて(それを言い出したことさえ欧米で人との間隔を2メートル開けようと言い出してから結構な期間がすでに経っていた)、だけどそれでは全く不十分。なぜなら、話した時などに人の口から出る飛沫の範囲はおおよそ「1.8メートル」。だから日本の国会や内閣・議員会議などを見ていて「最もウイルスのことを理解していないのは日本の政府」だと感じるし、国民を引っ張っていってくれなければならない彼らこそが危険な状態に自らを置いているわけで、恐ろしくもある。

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これはイギリスの新聞に載った、官邸へ向かう議員たちの様子を収めた写真。そんな時でさえ、最近、日本でも言われている「ソーシャル・ディスタンス」が取られている。
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BBC英国放送による大臣たちへの質問も、司会者はスタジオから、大臣たちは距離を取って立っている。カメラマンの立ち位置も十分な距離が取られていることが分かる。

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毎週、木曜日夜8時にNHSの医療従事者への拍手が英国全土で行われていて、これはボリス・ジョンソン首相がウイルスに感染する前の写真だが、首相官邸の前からリシ・スナック財務大臣と拍手をしている風景。やはり2m以上の距離が取られている。

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イギリスでは内閣の会議がこんな風にネットを使って行われることも。

それにしても「ソーシャル・ディスタンス」、日本では日本語「社会的距離」でいいんじゃないか。「Stay at home」「Stay home」も「家にいて」「出かけないで」でいいじゃないか。意味がわからないお年寄りは、結構いるはずだ。それこそ高齢者も認知症患者も多い日本では、たとえ説明したって理解できないかもしれないし、すぐに忘れてしまうかもしれない。だけど日本語だったら、わかってくれるはずだし、覚えていられるかもしれないじゃないか。外国の真似をするなら、こんなことじゃなくて、他国が取っている国民のための施策こそ真似すべきじゃないか。

その社会的距離、実際には2メートルじゃ足りない場合が結構ある。例えば「密閉」でも「密接」でも「密集」でもない屋外でのことで、もし感染者が外を歩いていたとして、風が吹いていれば彼らの口から出る飛沫(ウイルス)はそれに乗って拡散するし、歩いたり走ったりしていればやはりそれと同様で4、5mの範囲で飛沫する。それを知らない人がたくさんいるのは、公園でベンチに座っていれば分かる。多くの人が数10センチしか離れていないところを歩いていく。ベンチに座っていると、それだけで恐怖を感じてしまう。いやこれは、飲食店でも同じことが言える。客も店員も動くし、空調だってあるからだ。飛沫は動いていなければ2m、動作が伴えば4、5mに範囲が伸びるのだ。

愛犬を散歩させている人にも気をつけて欲しい。動物から人への感染は今のところ発見されていないようだが、飼い犬などが飼い主から感染した例が外国では出ている。もしウイルスが体毛についていれば、それは風に乗って飛ぶ可能性がある。英国では先週あたりから、飼い犬を散歩させる時には服を着させ、帰宅後は直ちにそれを脱がせて洗うべしと言われている。

日本はいろんな情報が、とても遅い。感染者数が最近になって増えてきたのは、そういう情報の遅れのせいももあるかもしれない。政府は情報収集をしっかりし、冷静で迅速な判断と決断力、実行力でもって国民を正しい方向へと導いて欲しい。家にいてただでさえ鬱々としてくるのに、安倍首相の一国のリーダーとしての無能さを見ているともっと暗澹たる気持ちになる。ちなみに、このコロナ問題で支持率が落ちたのは、先進国では安倍首相だけらしい。

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マスクが手に入らないのは、欧米でも同じ。欧米ではもともとみんなしないから、コロナウイルスが流行しだした段階で当たり前に少なかったに違いない。

これはイギリスのスーパーで目撃された老夫婦だ。駐車場で車を降りた時、おばあさんはご主人にマスクのようなものをつけてあげた。
おじいさんはその「正体」が何なのか、気づいていない様子。
おじいさんはもしかすると認知症かもしれず、
だから笑っちゃいけないのかもしれないけど、
おばあさんのご主人をコロナウイルスに罹患させたくない思いが伝わってくるようだ。
でも、自分はちゃんとした「マスク」なのね(笑)。

# by yukaashiya | 2020-04-20 23:57 | 帰国編 | Comments(0)

日本も、医療従事者への感謝とユーモアを忘れずに

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 (ロンドンの首相官邸のある通りへ繋がるストリートでの光景「(神の子)イエスはすぐに戻ってくるよ」)

今日、安倍首相の会見が行われた。用意された文面を読み上げた後は記者からの質問にさえ用意された手元の資料(多分、用意された回答)を見ながらしゃべり、だけどそれでいてしどろもどろだった我が国の首相。内容の多くは私たち国民がすでにニュースやコラムなどで知っていることの上、話した全てのことに具体的なことはなく、見ただけ時間の無駄だったと感じられる。なんのための会見だったんだろう。きっと、「首相会見をした事実」を作りたかったのだろう。彼の言葉の何も、印象に残らなかった。

オリンピックが延期されることに決まった途端、増えだした感染者数。たまたまなのかもしれないが、他の国のメディアはそれを指摘しだしている。「外出自粛」と言いながら、「学校再開」もおかしくないか。首相は今日、「日本はギリギリ持ちこたえている」と言ったが、「爆発的な感染拡大が発生しかねない」とも言った。ではなぜ有効になりそうな具体策を他の国のように打ち出さないのか。また先日、外務省は欧州の21カ国からの入国拒否を発表したが、感染者数も死者数も欧州で上位のイギリスをそれに含めないのはなぜなのか。わからないことだらけだ。
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(ボリス・ジョンソン首相の会見時の写真。この時は演台に「家にいて」「NHS(国民保健サービス/医療機関を守ろう)」「命を救おう」のメッセージが記されていた)

そのイギリスで、ボリス・ジョンソン首相がコロナウイルスに感染した。幸い、症状は軽いそうだ。その彼のテレビでの、英国国民へ向けた先日の「外出自粛要請」を見て欲しい。3週間の「外に出ないで」要請を真摯な態度でかつ「自分の言葉」で力強く、「明確な理由をちゃんと説明」している。この会見を見たら「Stay home」が「合言葉」として残るだろう。

そのイギリス政府は、個人事業主(含むフリーランス)への経済支援は、「平均収入」の80%を、2500ポンド(約33万円)を上限として支給すると決めた。日本とは大きな差がある。蓮舫議員が呆れたのはもっともである。

英国はホームレスの人たちの健康も心配し、彼らを国際チェーンのホテルに収容。他の国も、それぞれホームレスの人々の収容を行っている。日本ではそんな話は全く耳に入ってこない。

英国ではまたネットで、自宅の郵便番号を入力したらそのエリアの感染者数を知ることもできる。日本は私が調べた限りでは、都道府県別なら見つけられたが、市や町となると難しそうだ。

コロナウイルス対策の医療サービスに対するボランティアを英政府が募集すると、24時間以内に50万人以上が応募したという。彼らは、高齢者や持病を持っている人たちのために食料や日用品の買い物を代行したり薬を届けたりする。また、例えばドラッグ・ストアに買い物に来た客に、入り口でウイルスの簡易検査をしているのもボランティアの人々らしい。福祉国家らしい英国での風景だ。

日本の首相は「国民の皆さんの協力と努力に感謝する」というようなことを言っていたが、最も危険にさらされている医療従事者への労いの言葉はなかった。英国では彼らに拍手を送り、スーパーマーケットでも医療従事者が出勤前に買い物できるよう彼ら専用の買い物時間帯を設けているところが多いが、中にはその医療従事者の人々が来店した時、拍手で迎えている店舗もあるという。そんな英国では、タワーブリッジを青色でライトアップし、NHSスタッフを労っている。

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また、私のところへも英国のスーパーや交通機関、タクシー会社、店など様々なところから、次から次へとEmailが届く。彼らのコロナウイルスに対する取り組みの説明と、利用者へのいたわりや協力に対する感謝の言葉などもそこに書かれている。

そうしたEmailは、これまでに私が利用したことがある各国のいろんな航空会社や旅行会社からも、届いている。なのに、私がすでに往路(欧州から日本)を使い終えて日本からロンドンへの復路のチケットを持っているにも関わらず、その航空会社 - 日本のフラッグ・キャリア - からはコロナウイルスに関するメールは何も届かない。通常のキャンペーンやツアーの紹介は届くのだが・・・。昔、日本はとてもきっちりしていてかつ思いやりに溢れた国であり企業であり国民性だと誇らしく思っていた。小学生の頃に、日本に生まれて良かった、としみじみ思ったことを覚えているぐらいだ。それだけに、日本政府の遅々として進まない政策や何もはっきりしないことを筆頭に、いろんな面でがっかりしている。

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かと言って、全てにシリアスになるべきとは露ほども思っていない。こんな時だからこそ前向きな姿勢でいるべきだと思うし、心の余裕を失ってはいけないとも思う。ユーモアが一つの文化であるイギリスだって、こんな風刺画を新聞に載せて笑いを誘ったりしている。また、イギリス人はダジャレも大好きで、コロナウイルスの記事の見出しでもダジャレを使っているケースもある。外出自粛のいま、ある電子新聞では通常は祝日にしか発行しないパズル・スペシャルを単なる土曜の今日掲載し、ジグゾーや数独、クロスワードなどが楽しめるようにした。家の中で例えひとときでも他の何かに集中できたり気持ちを明るくできるようにとの計らいからだろう。メンタル面をサポートする記事もしばしば見受けられる。さて日本はどうか。

# by yukaashiya | 2020-03-28 23:26 | 帰国編 | Comments(0)

日本と英国の違いは、こんなところにも

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数日前、イギリス各地の地方紙が同じフロント・ページを構成した。そこにあるのは「あなたは一人でいる時も、私たちはあなたと一緒にいる」の言葉。この言葉や言葉の持つ姿勢に励まされた国民がどれほどたくさんいるか、計り知れない。お年寄りや頼る人が周囲にいない人は特に、である。

日本政府は「緊急事態宣言」を出せるように特措法を成立させてわずか1週間後、休校要請を段階的に解除していくと発表した。イベントなどの自粛要請は続いているものの、K1は開催するという。これを見て自粛をやめる学校やイベント、ライブハウスなどは増えていくだろう。他国は次々とより厳しい施策を講じ、同じ「要請」であっても企業や国民はそれを実行しているというのに、だ。そんな国だから、検査を拒否したり、結果が出るまで待つよう要請されたにも関わらず結果を待たずに勝手に自宅に帰ってしまうような国民も出てくる国なのである。また、首相の会見は抽象的な話ばかりのうえ回数も少なく、毎日のように行って具体策を国民に伝えている英国とは大違いである。

英国のボリス・ジョンソン首相の会見は、必ずメッセージが書かれた演題で行われる。ある時は国民がコロナウイルスについて国民保険サービスのサイトにアクセスできるアドレスだったり、その「国民保険サービスを守ろう」だったりする。

彼はレストランやカフェ、パブ、映画館、劇場などを閉める「要請」を国民にし、デパートを含め様々な店舗側もそれに協力し、持ち帰りや配達、スーパーマーケット以外はほとんど閉めたらしい。そんな環境下にあるから国民は買い占めに走っているが、スーパーはみんなに食料品や生活必需品が行き渡るよう、それぞれ一人3品までとかトイレット・ペーパーや消毒剤、石鹸、常温ミルク(超高温加熱処理法)などは2パックまでとか制限を設けて販売する方向にシフトした。その上、お年寄りや障害者の人々、NHSの医療従事者などは自分のペースで安心して買い物できるように、彼ら専用の曜日・時間帯も設けはじめている。さらに感心するのは、例えばそれはテスコでもセインズブリーでも月・水・金なのだが、セインズブリーは朝8時から9時、テスコは9時から10時と時間差で行っていること。外出が容易ではない彼らのために、一日にはしごして買い物できるようにしているのである。

その一方、持ち帰りができる例えばマクドは全ての救急サービス隊員と医療従事者などに飲み物を無料で提供、Pret a Manger はNHS(国民保険サービス/病院/英国民は無料)で働く人々に無料で飲み物を、食べ物は半額で提供。福祉国家イギリスならではの光景である。

また英国は、これら閉店によって企業の倒産や雇用者の生活が脅かされることを阻止するために、2500ポンド(約32万円)/月を限度として給料の80%を補助することに決めた。全てのフリーランスも最低賃金を保証する。これは、日本のように学校閉鎖によって仕事に行けなくなる親のためだけではなく、全ての国民が対象だ。

また英国は、アパートや家を借りている人が賃貸料を払うことが困難になった場合、家主は3ヶ月の支払い猶予をするよう通達。購入した家のローンの支払いも、3ヶ月の猶予が決められた。

学校の閉鎖も行われ、だけど例えばスーパーの配達人や医療・救急従事者、ソーシャル・ケアの人々の子供達、日常生活に問題を抱える(虐待や薬物問題を持つ親の)子供たちは、行っていい。他に行く、あるいはいる場所がない子供たちのサポートが、閉鎖が決められた段階でちゃんと考えられているのだ。その上、収入が低い家庭の子供たちにはバウチャーが配布され、それはスーパーなどでサンドイッチなどランチに引き換えることができる。

特定の持病を持っている人は、3ヶ月の自主隔離が要請された。彼らへは追って、食料品などの配達について詳しく説明されることになる。

事業融資制度は、1年間、金利なしで受け付ける。

英国ではいま、地下鉄のいくつもの駅 - 他の路線への乗り換え駅ではない - も閉鎖された。本数も減少させている。路線自体、閉めてしまったところもある。

図書館によっては、郵便での貸し出しを行っているところがある。希望すれば送ってくれるし、郵送料は無料だ。

また、宅配ドライバーが配達してきたとき、受け取り人はペンを受け取ってサインする必要はなく、ドライバー自身が記録する方法に切り替えた。

私は2月初めに帰国し、やはり自分の生まれ育った国は暮らしやすいと思う反面、買い物をしてカードで払うとき、気持ちが暗くなる。日本ではほとんどの店で店員がカードを触るし(欧州では客が自分で機械に差し込むことがほとんど)、客はペンとレシートを受け取ってそこにサインしなければならない。それだけでウイルスに感染する危険性は倍増する。欧米では今、(お札に触れることになるから)現金払いを断るところもあるぐらいだ。ただし欧米ではデビット・カードがずっと以前から普及しているので、それは問題にはならないだろう。かたや日本は「キャッシュレス」は普及しているとは言い難い。日本政府は国民の経済的補助を考えており、その案の一つにギフトカードがあるが、紙をやりとりする方法はウイルスを防ぎたい今回は論外である。ちなみに、高速道路無料だとか旅行代金補助だとかいう特定の業界、特定の人だけに向けた補助の案が出ていることは、バカバカしいとしか言いようがない。経済が悪くなって困るのはあくまでも日常生活。日本の議員は一体どんな思考をしているのだろう。

日本は感染者数は他の先進国に比べてずっと少ない。それは検査数自体が少ないからである。潜在的な感染者はもっと多いはずで、危機意識をもっと持たなければならないし、国は具体的な対策を国民がわかりやすいように指南しなければならない。国民側も「要請」は「禁止」と捉え、それぞれが危険に対する意識をもっと高めなければならないのではないか。

ボリス・ジョンソン英首相は、母の日である今日、母親に会いに行くのではなく「電話やスカイプなどのテレビ電話などがベストです。不要不急の接触や接近を避けましょう。お年寄りや体の弱い方はコロナウイルスで死亡する可能性が統計的に非常に高いからです。私たちはこの脅威を、誤魔化すことはできません」と会見した。いつものように、「要請」に具体的な理由を添えて。




# by yukaashiya | 2020-03-22 13:44 | 帰国編 | Comments(0)

ショパンの生家を訪ねて

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ショパンの生まれた家を、ワルシャワからのツアーで訪ねて来た。行ったのが10月後半という季節外れだったせいか、そのツアーに参加したのは私1人。ツアーと行っても専用バンで行くのと入場券が付いているだけのものだが、それで十分だった。だってここでショパンが暮らしたのは、生まれてからほんの数ヶ月。ガイドに説明してもらうような場所ではないと思っている。その一方、自分でバスなどの交通機関を使っていく方法もあるが、行った人のブログなどを読んでいるとバスの発車時刻がいい加減だったりバス停の場所がわかりづらいなど色々問題があるようだった。旅はそれだけでストレスがかかる。それ以上のストレスを避けるためにも、ツアーに参加したのだった。

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そのツアーは「ショパン・パス」というもので、チケットはサイトで購入できる。ちなみに、「文化科学宮殿前」での待ち合わせと書いてあるが、そこのビル群で働いている人でさえどの建物がそうなのかを知らなくて、見つけるのに苦労した。そこのビル群にある「ツーリスト・インフォメーション」を見つけて、その前で待てばいい(そこが駐車場)。

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ショパンが作曲した音楽を聴きながら、そして車窓からポーランドの美しい風景を眺めながら、ワルシャワから1時間半ぐらいで生家のあるジェラゾヴァ・ヴォラ村に到着。家自体は小さかったが、広大な庭には展示場も併設されている。

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この奥に建っているのが、ショパンの生家。
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リビング・ルーム
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そしてこれが、ショパンが実際に生まれた部屋。
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この部屋の奥に設置してあるグランド・ピアノで、私が行った日はショパンのミニ・コンサートが開かれた。季節や曜日によって異なるようなので、事前に調べた方がいい。ちなみに、部屋の中で立ったまま、聴いた(椅子はない・笑)。

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そのあとは、この広大な庭を散策。

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これは多分「ポロネーゼ」橋で、数カ所に「ノクターン」や「エチュード」「マズルカ」など、彼が作曲した曲の名がつけられている。
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庭のあらゆるところで、ショパンが作曲した曲が流れているのも素敵だった(ビデオを撮ったけど、ここには掲載できないようだ)。

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園内の展示場では、いろんな彫刻家が彫ったショパンの胸像が楽しめる。ショパン好きの方は、ぜひ訪れてみて欲しい。

ちなみに、ポーランドの人々は彼のことをファースト・ネームの「フレデリック」と呼ぶらしい。「ショパン」はラスト・ネームなので、より親しみを込めて名で呼んでいるのだろう。





# by yukaashiya | 2020-01-28 03:59 | 旅行編 | Comments(0)