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ホーリルードハウス宮殿 The Palace of Holyroodhouse

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エディンバラではホーリルードハウスも訪問。ロイヤル・マイル通りをまっすぐ下って行くとその突き当たりにある。

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ここは英国王室の宮殿で、王室メンバーがスコットランドへ行った時はここへ滞在する。それ以外の時は一般に公開されている。入場料は£10.75だったと思うが、それに付随してオーディオガイドがついてくる。日本語のものもあり、しかも説明が実に丁寧。そのうえ「これより詳しく知りたい方は◯番を押して下さい」と、説明を多く必要とする人としない人とがそれぞれ好きなほうを選べるような配慮がなされている部分もあった。

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現在は廃墟となっている寺院が最初の建物で、のちゲストハウスが建てられ、宮殿としての増築も重ねられていった。これは中庭で、エリザベス二世女王の孫でありアン王女の娘であるザラ・フィリップスは昨年結婚式を挙げたあとここでパーティー開いたそうだ。余談だが、彼女はロンドンオリンピックの総合馬術でチームGBの一人として銀メダルを獲得した。

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内部は全て写真撮影禁止。調度品はもちろん、壁面や天井を飾る装飾もまた素晴らしかったこと。特に天井に作られた天使や花などの立体的な装飾は目を見張る。スコットランド歴代の王89人の肖像画が並んだ部屋では何だったか表彰式が行われることがあり、我が(?)ショーン・コネリー様もここへ来たことがあるのだとか。

この宮殿には血なまぐさい伝説がある。1500年代に生きたメアリー女王にまつわる話で、彼女は実に波瀾万丈な人生を送ったのち、処刑されてその生涯を閉じる。あまりに哀れな人生である。

メアリー女王が生まれたのは1542年。スコットランド王・ジェームズ五世の第三子として生まれたが、長男と次男は当時すでに他界。しかも自分が生まれてわずか6日後に父親であるジェームズ五世が急死し、王位を継承。6歳の時にはイングランドの政権を握った公爵から攻撃され、フランスへ逃れる。
 フランス宮廷で育ててもらっていたメアリは、15歳になるとフランソワ王太子と結婚。王太子の父でありメアリーを長年守ってきてくれていたアンリ二世王がそれから間もなく逝去。王太子はフランス王となり、メアリーはフランス王妃となる。だが結婚から2年半のち、フランソワ二世は病死してしまう。二人の間には子供がいなかったため、メアリはスコットランドへ戻る。
 23歳の時にイングランドの有力な王位継承者だったダーンリー卿と再婚。だが彼はわがままで傲慢なおぼっちゃまでしかなく、メアリは有能な秘書だったリッチオを愛するようになる。ところがその翌年、リッチオは目の前で夫に殺害される。メアリ専用の小さな小さな食事室で、二人で食事をしている最中だったという。その時、彼女のおなかにいた子がのちのイングランド国王でありスコットランド国王のジェームズ1世(6世)である。
 さらにその翌年、夫であるダーンリー卿が何者かに殺害される。その少し前から愛情を感じ始めていたボスウェル伯を快く思っていなかった貴族たちの反乱がそののちにあり、メアリーはそれに降伏して女王の地位を剥奪された。その後もさまざまなことが彼女の人生にあり、45歳の時に処刑され、波乱に満ちた短い人生を閉じた。

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1128年に建造された寺院。
1600年代に群衆によって破壊されたが、一部の形を留めている。
# by yukaashiya | 2012-08-15 23:52 | 英国生活編

ゴースト・ツアー Ghost tours

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エディンバラでは、ゴースト・ツアーにも参加した。ふだん旅でツアーに参加することはほとんどないが、今回のようなものはツアーに参加するしか行く方法がないので申し込んだ次第。なんだかエディンバラの土地の持つ雰囲気と「エディンバラの地下に眠る反逆への拷問や秘密組織の活動」が妙に合っているように感じられたのもある。

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集合は夜の10時。最も怖かったのは、この人。暗くなった街を説明を聞きながら歩いている時はどうってことなかったが、実際に地下道へ入り、ひんやりした空気の中で彼は低い声で話すのを聞いていると、背筋に冷たいものが走る。

この地下は迷路のようになっていて、はぐれると出られないんじゃないかと不安になる。だからほかの誰よりも彼にくっついて回っていたが、その彼自身が怖い(笑)。最後の最後には、20人ほどのツアー客をここの部屋へ入ってと誘導し、狭いエリアに入れたあと、唯一の灯りだった彼の持つロウソクの火を息でフッと消す。思わず「ヒャッ」と声を出してしまった。

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1時間ほどのツアーで、駅前の「i (インフォーメーション)」で申し込める。ツアーは地下街を出たところで終わり。ホテルまで帰るのがちょっと怖かったけど、子供だましの部分がないだけに興味深かった。(正面の花火はエディンバラ城で行われていたイベントのため)
# by yukaashiya | 2012-08-14 23:13 | 英国生活編

エディンバラの競馬場 Musselburgh Race course

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エディンバラからは「マッセルバラ競馬場」も訪問。バスに揺られて行った。思ったより遠かったので、タクシーを使わなくて良かった。ただ、乗る時に運転手に言っておいたのに忘れていたのか現場に来ても教えてくれず、車窓に見えた標識の「マッセルバラ競馬場はあっち」を通り過ぎてどんどん走って行く。慌てて運転席へ行くと「そりゃ、あっちだ。ここで降りてまっすぐ行ったらいい」。バス停ではないところで下ろしてくれたのはありがたいが、そこからてくてくてくてく・・・1マイル半は歩いたと思う。けっこう歩いてから直線コースのスタート地点「5F標識」にたどり着いたから。おお・・・まだ1kmもあるのか・・・。

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表通りから花々で美しく飾られたマッセルバラ競馬場。

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内部にはこんな洒落たビストロもある。だけどここは、それだけじゃなかったんだな。それはまた記事をお楽しみに。

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ゴルフコースもあった。父ちゃん、携帯いじってる場合ちゃうで・・ほら。

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馬券売り場には怪しげな男性が一人。新聞にも雑誌にも載せられない一人(笑)。

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ここでは一日を過ごしたあと、とても爽やかな気分になった。ただいま引き続きその分析をしている。

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# by yukaashiya | 2012-08-13 23:51 | 英国生活編

作家博物館 The Writers' Museum

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エディンバラのロイヤル・マイル地区にある「The Writers' Museum」。職業柄、訪れたいと思っていた建物の一つだ。スコットランドで有名な3人の作家を記念して開館されたという。彼らによって書かれた作品や利用していた道具などが展示されている。

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1622年に建てられたというだけあって外観も内部も歴史を感じさせてくれたし、昔の作家はこんなふうに本を制作していたのか、文字を打ち込んでいたのかということが配されている機械(?)や人形によってよくわかった。これと次は、入れない部屋の中をガラス超しに撮ったもの。

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もう一つ感じたのは、昔の人は小さかったんだろうなということ。これはどこの国を旅していても感じることだが、英国をはじめ欧州は部屋の天井が高いのでふとそれを忘れてしまう。だけどこの建物の階段や通路の高さが低かったし階段は狭くもあったので久しぶりに思い出した次第。

ちなみに、持って来ている日本のガイドブックには「ウォルター・グレイによって建てられた」と書かれているが、そのウォルター・グレイって誰やねん。

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# by yukaashiya | 2012-08-12 23:01 | 英国生活編

“チー”ザス クライスト “C”heesus Christ

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エディンバラの街で見た、店先で売られていた豚の丸焼き。これを必要なだけ刻んで売ってくれるのだと思う。マレーシアとドイツでは見たことがあるけど、英国内では初めて。もっとも、スーパーマーケットでは鶏の丸焼き(頭はナシ)が売られているけど。

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オールドマイル・エリアは古くからある建物がほとんどで、情緒があっていい。バーやレストランもシシャレた店がそれなりにあった。

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街中は時折、クラシックカーが走っているしね。周囲が歴史的建造物ばかりだから、それにしっくりと融け込んでいる。

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わたしは旅をした時、その土地で暮らす人々が日常で目にしている風景を楽しみたくて、観光名所ではない場所をよく歩く。そのなかで偶然見つけたのはマーケット。英国でも至るところにあるが、エディンバラのここはいままで見て来た中で最も見ていて楽しかった。

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セント・ジョンズ教会のすぐ脇で行われていて、アクセサリーからインテリア用品、洋服まで、さまざまなものがあり、その多くを、制作者が売っているのだ。わたしはいつもお世話になっているリンネットのために、洒落たキャンドル・ホルダーをゲット。自分や家族用にも欲しいものはあったが、先の移動を考えたら荷物を増やせないため断念。

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この日、現地のミニコミ誌を読んでいてオレンジ祭りの記事を発見。世界には食に関した変なお祭りがたくさんあって、それは特にアメリカに多く、なかには牛の睾丸を食べるフェスティバルもある(笑)。わたしが今回記事で見たのはイタリアのオレンジ祭りで、オレンジを投げ合い、ぐちゃぐちゃになりながらハイテンションになってしまうというもの。間違っても行かないでおこうと決めている(笑)。

その記事の端に載っていたのはチーズバーガーの写真で、写真の右端に書かれていた「Cheesus Christ」のシャレに惹かれて読んでみた(笑)。なんと1000枚ものチーズスライスを挟んでいる。これをオーダーしたのは日本人男性だそうで、彼は以前にもバーガーキングで1050枚のベーコンを挟んで欲しいとオーダーして食べたことがあるそうだ。前回に続いた仰天オーダーに、記事は「彼はこの日を夢にまで見ていたに違いない」と締めくくっている。日本ではそんなオーダー、絶対に受け付けてくれないもんなあ(笑)。日本でできたのかなあ・・・どうやって食べんの、これ(笑)。

それにしてもその男性、本当に食べたくてオーダーしたんだろうか。面白がってしたんだろうか。それとも、バカバカしいことをやってみたかったんだろうか。

バカバカしいこと、アホちゃうかと人に思われるようなこと、人目を気にせずにやってみたい時ってあるよねえ。
# by yukaashiya | 2012-08-11 20:12 | 英国生活編