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スリにご用心

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(通りすがりにあった教会)

パリには毎年、2900万人の観光客が訪れるという。こんな寒い時期になっても多いから、その数字にも頷けるところ。

ただ、来る人はスリにはおおいに気をつけたほうがいい。フランスに限らずイギリスでもイタリアでも多いが、特に日本人はお金を持っていると思われているし、体格が小さいから万が一の時でも犯人は逃げ果せる可能性が高く、狙われやすい。知人はある日、パリの街で友人女性2人を案内していたところ、同じ日に2人ともが財布をすられたらしい。

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携帯電話(特にスマートフォン)もその対象になりやすい。特に日本人は公衆の面前でよく使い、カフェやレストランでテーブルの上に置いていたりするからあれは「わたしは持ってますよ」と宣伝しているようなものらしい。こちらの人たちは歩きながら電話している人でもほとんどが内ポケットに入れたままイヤホンで話している。すられる数は、日本人で届け出を出す人だけでも年間500件に上るそうだ。

・・というか、携帯依存症ともいえる日本人。電車のなかでも歩きながらでもレストランでも絶えず視界の中に入れ使っている。手元になきゃ不安になるのだろうか。先進国、後進国含めて、あの光景はおそらく日本人が突出している。


外でしか見られない風景や光景をなぜ見ないんですか。

友人と話している時ぐらい携帯はバッグにしまいませんか。

携帯電話がなきゃ生きていけませんか。



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(バスティーユにある第二のオペラ座)
# by yukaashiya | 2012-11-25 22:18 | フランス生活編

パリのマルシェ情報

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週末になると、パリの街ではあらゆるところにマルシェが立つ。売られているものはアンティークものから生活用品に至るまでさまざまでマルシェによっても違うが、上の写真の「マルシェ・ラスパイユ」市だと野菜やチーズなどの食料品、ファッション雑貨などが売られている。下の写真のウゲゲな露店もここに出ていた。

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魚で言うところの「お頭付き」みたいなものか。こんなものが食卓に並ぶなんて、あわわ。

・クリニャンクールの蚤の市・・パリ最大の蚤の市で、規模はかなり大きい。アンティークものから生活用品、ファッション衣料、靴、生活雑貨など、ないものがないぐらい。さらにこの蚤の市の奥のほうにはアンティークショップが軒を連ねているエリアがあり、そこは必見。

・ヴァンヴの蚤の市・・・さまざまなアンティーク品、洋服、毛皮、生活用品など。午後2、3時頃からは露店がガラッと変わって、安物洋服&生活雑貨の露店に変わる。

・マルシェ・バスティーユ・・・規模は小さいが、アンティークのハガキや切手、家具などでも比較的良質。

・モントルイユの蚤の市・・・生活雑貨や古着。日本のガイドブックに載っていたので行ったが、行かないほうがいい。売られているものも汚れているものが多いし、とにかく汚ならしい。街もちょっと雰囲気が違う。


パリのマルシェの出展者は、プロもいれば個人が出店届けを出して売っている場合もある。思わぬ掘り出しものがある場合もあるが、買うものには気をつけたほうがいい。わたしは新品のラジオを15ユーロで買って、3、4回使ったらもう壊れた。


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パリ市中には、ところどころに子供用の乗り物やメリーゴーランドがある。
# by yukaashiya | 2012-11-24 22:20 | フランス生活編

フランスのおじいちゃんたち

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(ヴァンセンヌの森の東のほうにあるヴァンセンヌ城)

ここ1週間ほど、ポンピドゥ・センター内にある図書館に通い詰めている。パリでの滞在も残すところわずかとなり、調べておきたいことが残っているからだ。「その国」で起きたことや歴史、文化は「その該当国」で調べるのが一番。文献の数も違う。

昨日は図書館へ行く前に、あのおじいさんとまた会えるかなあと思って、先日出会った公園に寄ってみた。同じベンチに10分ほど座っていたが、あのおじいさんは現れなかった。

夜、図書館からの帰り道、マレ地区の横断歩道を渡っていると、すれ違った男性が「ドウゾ」と言った。聞き間違いなんかじゃない。言葉は確かに「ドウゾ」だった。ふり返るとその男性もふり返っていて、わたしが戸惑った表情を見せるとにこりと笑って近づいてきた。70歳ぐらいのフランス人だった。

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(高さは50m。中世におけるフランスでの最も高い主塔らしい)

「You are ニホンジン、ネ」

老人は「日本人はシャイね」とか「フランスは何度目か」「いつまでいるの」といった質問に始まり、「東京も高いけど、この地区の家賃も高いんだよ」「あの通りはいいお店が並んでいるよ」と、とりとめもないことを聞いてもいないのに次から次へと語り出した。時折片言の日本語を入れられるのは、日本(渋谷)に知り合いがいるからのようだ。

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(城内にある聖シャペル/シテ島の聖シャペルをモデルにして造られた)

きっと、誰かとしゃべりたかったんだろう。それで日本人らしき女性(わたし)とすれ違った時に、知っている日本語の一つ「ドウゾ」を発言してその反応を見たのだと思われる。フランス語でいうところの「ワラ」だ(笑)。そしてわたしは彼の目からすると、「話につきあってくれる人」に映ったらしい。

イギリスでもフランスでも、街でお年寄りをよく見かける。日本に比べると、数がずっと多い。それだけこちらのお年寄りは元気なんだろうし、出かけやすい街づくりになっているのかもしれない(ただしフランスでは障害者はあまり見かけない)。

でも、先日のおじいちゃんにしても昨夜のおじいちゃんにしても、きっと寂しい思いをしているお年寄りが多いんだろうなあ。

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(どこかの街で見かけたおじいちゃんたちのボール投げゲーム。
黄色いボールに最も近づけた人が勝ちらしい)
# by yukaashiya | 2012-11-23 19:53 | フランス生活編

フランスのおじいちゃんたち

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(ヴァンセンヌの森の東のほうにあるヴァンセンヌ城)

ここ1週間ほど、ポンピドゥ・センター内にある図書館に通い詰めている。パリでの滞在も残すところわずかとなり、調べておきたいことが残っているからだ。「その国」で起きたことや歴史、文化は「その該当国」で調べるのが一番。文献の数も違う。

昨日は図書館へ行く前に、あのおじいさんとまた会えるかなあと思って、先日出会った公園に寄ってみた。同じベンチに10分ほど座っていたが、あのおじいさんは現れなかった。

夜、図書館からの帰り道、マレ地区の横断歩道を渡っていると、すれ違った男性が「ドウゾ」と言った。聞き間違いなんかじゃない。言葉は確かに「ドウゾ」だった。ふり返るとその男性もふり返っていて、わたしが戸惑った表情を見せるとにこりと笑って近づいてきた。70歳ぐらいのフランス人だった。

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(高さは50m。中世におけるフランスでの最も高い主塔らしい)

「You are ニホンジン、ネ」

老人は「日本人はシャイね」とか「フランスは何度目か」「いつまでいるの」といった質問に始まり、「東京も高いけど、この地区の家賃も高いんだよ」「あの通りはいいお店が並んでいるよ」と、とりとめもないことを聞いてもいないのに次から次へと語り出した。時折片言の日本語を入れられるのは、日本(渋谷)に知り合いがいるからのようだ。

フランスのおじいちゃんたち_a0262689_19191138.jpg
(城内にある聖シャペル/シテ島の聖シャペルをモデルにして造られた)

きっと、誰かとしゃべりたかったんだろう。それで日本人らしき女性(わたし)とすれ違った時に、知っている日本語の一つ「ドウゾ」を発言してその反応を見たのだと思われる。フランス語でいうところの「ワラ」だ(笑)。そしてわたしは彼の目からすると、「話につきあってくれる人」に映ったらしい。

イギリスでもフランスでも、街でお年寄りをよく見かける。日本に比べると、数がずっと多い。それだけこちらのお年寄りは元気なんだろうし、出かけやすい街づくりになっているのかもしれない(ただしフランスでは障害者はあまり見かけない)。

でも、先日のおじいちゃんにしても昨夜のおじいちゃんにしても、きっと寂しい思いをしているお年寄りが多いんだろうなあ。

フランスのおじいちゃんたち_a0262689_19382469.jpg
(どこかの街で見かけたおじいちゃんたちのボール投げゲーム。
黄色いボールに最も近づけた人が勝ちらしい)
# by yukaashiya | 2012-11-23 19:45 | フランス生活編

わたしだって

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(ノートルダム寺院)

わたしがホームステイしている家に、ドイツ人3人がやって来た。この家の長男がベルリン在住でアーキテクチャーの仕事をしており、今回は絵画のイベントでパリに戻って来ているらしい。そのイベントが今日からだそうで、友人たち3人も泊まりにきたというわけ。

夜、キッチンで晩ご飯を作っているとそのうちの1人の女性(20代半ばぐらい)が入ってきて、生姜湯をつくり出した。生姜湯にはアジアンなイメージを持っていたが、ジンジャー・ティーとして欧州人も寒い日に飲むらしい。

その女性、わたしにフランス語で話しかけてきた。うっと返事に困ると、彼女は話し言葉を英語に変えてきた。母国語のドイツ語にくわえてフランス語も英語も話せるのか。このあたり、欧州は往来が多いから使える機会も多く、勉強したらそれを活用できるようになるのかもしれない・・それでもフランス人は話せない人のほうが多いけど。ちなみに、フランス在住の日本人にはフランス語を話せるからといって英語も話せるという人は多くないようだ。文法が違う。

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(ノートルダム寺院の裏手・わたしは表のファサードよりこちらのほうが建築物として興味深かった)

話が逸れたが、3か国語を話せるんだ、と会話を続けると、「うん。おじいちゃんもおばあちゃんもお父さんもお母さんも話せるのよ」と鼻を反らせる。

へえ、すごいね、と感心してみせると、「だって学校で習ったもーん」。

・・・わたしだって、習ったもーん。

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「我が輩の辞書に不可能という文字はない」と胸張ってハラかきむしるナポレオン・ボナパルト(軍事博物館)
# by yukaashiya | 2012-11-22 03:58 | フランス生活編