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英国の新聞でも大々的に報道された相模原の事件

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(ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ)

1週間の間に、RSA(ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ)のトークショーに2度行ってきた。かつてチャールズ・ディケンズやベンジャミン・フランクリンなどもメンバーだったここには、現代だと日本人も知っているホーキング博士も所属している。

ここでは毎週のようにレクチャーや討論会などが行われていて、英国人の考え方や文化・生活習慣、あるいは生き方などを知るのにとてもいい勉強になる。2度目に行った時はBBCラジオ4の収録で「EU離脱による文化的影響」がテーマのトークショー。司会者を含めた
出演者の質もさることながら、番組の構成や進行・展開などのレベルがすごく高く、テレビと同様、日本との差が歴然としていたのも興味深かった。

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(RSAの近くのギャラリーの表には、日本の侍の像がある)

その帰りに買った「タイムズ紙」に、相模原の障害者施設で起きた事件の詳細が掲載されていた。日本時間の7月26日午前2時半に起きた事件が、時差が8時間あるとはいえ同じ日付の日刊紙に、しかも約半ペーシを割いて書かれていたから驚いた。

もっとも、45人もの人が刺され、そのうち19人もの方が亡くなるという恐ろしい事件だけに、しかもそれが障害者ばかりが入所している施設であるだけに、その凶悪性の高さからそれだけの紙面を割いたということだろう。

記事には、日本は先進国の中で最も犯罪率の低い国の1つである事や、銃規制は世界で最も厳しい国であることも記されていた。ただし、日本では魚をさばくような非常に鋭利な包丁がどの家庭にもあり、日本での殺人事件はしばしばそうした刃物により起きていることも書かれていた。

日本での大量殺人事件は過去にもあり、例えば2001年、宅間守死刑囚が大阪の附属池田小学校で8人の子供たちを殺し、15人を負傷させた。その7年後の7人が殺された秋葉原での無差別殺傷事件についても書かれていた。1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件にも言及しており、さらに遡って、1938年に岡山県西加茂村で30人もの人々を殺戮した「津山事件」についても書かれていた(この事件をわたしはタイムズ紙を読むまで知らなかった)。短時間でよくぞそこまで調べたものだと感心した一方、日本人としてより欧州に暮らしている読者としての感覚としては今回の事件を含めたこれらは殺人事件というよりも「テロリストによる殺戮」と何ら変わらず、ゾッとした。

あまりにもむごい事件に、言葉を失ってしまう。尊い命を身勝手な人間に奪われた方々の無念さに思いを馳せ、彼らのご冥福と、負傷した方々の1日も早い回復、そして残忍なシーンを目の当たりにした方々がその記憶に苛まれないよう、心から祈っている。
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by yukaashiya | 2016-07-31 06:45 | 英国生活編 | Comments(0)

「真実か嘘か」でなく「真実か冗談か」

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まずはお詫びと訂正を。昨日、英国人ジャーナリストの友人と会ったので「Brexit」の使い方について尋ねてみると、いまでは「英国のEU離脱」を意味しても構わないそうだ。書き手や話し手によってはあくまでも元々の意味「EUを離れるか留まるかの国民投票」を意味する時にしか使わない人もいるが、そうではない人もいまではいるとのことだった。

さて、先日、「シティ・ツアー」の1つに参加してきた。ロンドンでは有料・無料のたくさんのシティ・ツアーがある。無料のツアーの場合は、ガイドとして勉強中の人によるものがあったり、プロのガイドだけど市の歴史にまつわることをたくさんの人に知ってもらおうとボランティアでしているケースもあるし、市などが主催しているものもある。ガイドが明らかにベテランのガイドだった場合は、ツアーの最後にたいていみんな幾ばくかのお礼をガイドに渡している(概ね1人あたり£5〜20)。

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先日参加したツアーはロンドン大火(1666年)をエピソードのスタートに据えたもので、だから出発点はその記念塔(クリストファー・レン作!)があるモニュメント駅。まずはそこからロンドンブリッジに向かって歩き、教会に入った。中にはロンドン大火以前のロンドン・ブリッジの模型が置いてあり、現在の情緒のないコンクリート造りではなく、両サイドに商店が立ち並ぶとても趣のある橋だったことを知った。場所も若干だが現在の位置より西にあったらしい。

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(ロンドンブリッジから見たタワー・ブリッジ)

ロンドンブリッジといえば、先日、リングフィールド・パーク競馬場へ取材に行った帰り、一緒にロンドンまで戻ってきたレーシング・ポストの記者から面白い話を聞いた。

昔々のロンドン・ブリッジには、動物園があったらしい。そこには南アフリカの国から当時の英国王へ贈られたゾウがいて、餌に何をあげたらいいのか分からなかったため、毎日「肉とワイン」をゾウに与えていたんだとか。マジっすか。

「ホントかどうか知らないよ。ジョークかもしれない(笑)。

ああ、英国人はジョークが好きですものね。

「そうそう、アメリカの公用語を決める時、候補に挙がったのは英語かフランス語。それを、多数決で決めたらしい。20人中13人が英語を選び、フランス語に投票したのは7人だったんだって」

「マジですか」

「ホントかジョークかは知らないよ(笑)」


ずっと「真実」の対義語は「嘘」だと思ってきた。英国ではそれが「ジョーク」なんだ。「嘘」だと知ると内容によっては腹が立つかもしれないけど、「ジョーク」と捉えられたら楽しくなるからあら不思議。
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by yukaashiya | 2016-07-26 06:28 | 英国生活編 | Comments(0)

ロンドンの、こんなパブはいかが

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(テムズ河沿いのパブ「ジ・アンカー」)

ロンドンでは至るところにパブがある。長い歴史を持っているものが少なくなく、それだけに情緒や文化を感じながらの飲めるのが嬉しい。コーヒーを提供しているお店もけっこうあるので、お酒に弱いわたしでもふらりと立ち寄れる。上の写真は、シェークスピアが生きた時代に「イン(パブ付きの宿屋)」として作られたらしいパブで、ロンドン大火のあと1676年に再建されたそうだ。シェークスピアズ・グローブの並びにある。

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かと思えば、この近くにはこんな「現代的」なパブもある。なんと、「飲む」パブではなく「吸う」パブなのである。室内の湿度は140%、そこにアルコールが含まれており、おそらくミストのように降り注ぐのだろう、1m以上先が見えないそうだ。

店の名は「Alcoholic Architecture」(住所: 1 Cathedral Street
Borough Market ,London ,SE1 9DE)。週末はかなり混み合うとのことで、予約して行った方が無難らしい。詳しくは「contact」のページからどうぞ。
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by yukaashiya | 2016-07-23 00:50 | 英国生活編 | Comments(0)

ロンドンのフリー・イヴェント

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(Conway Hall in London)

先日、ロンドン中心部にあるコンウェイ・ホールへ行ってきた。ロンドンには大きなホールもたくさんあるがここのような小さなホールも数え切れないほどある。そこで無料のクラシック・コンサートがあったのだった。

ロンドンでは毎日、あちこちで有料・無料のイヴェントが山ほどあって、それは選ぶのが大変なほどである。しかも無料のイヴェントだとレベルが低いのではと思いがちだが決してそうではなく、例えば今回行ったコンサートの奏者はすでに国際的な活動を行っているグループなのである。フィデリオ・トリオといい、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏。演奏が始まる前にはロビーでのウエルカム・ドリンクまであり、美味しいワインをいただきながらコンサートまでのひとときを楽しみ、そのあと音色に酔いしれるという流れだ。贅沢なひとときである。

ここのホールでのコンサート・シリーズは企業が5社スポンサードしているから、優れた音楽家の活動の場と知名度を広めようとする姿勢でやっているのに違いない。音楽家たちは英国人とは限らず、今回はロンドンをベースに活動しているとはいえアイルランド人のグループだったし、次回はロシア人歌手が招かれている。

今回、フィデリオ・トリオは約50分間でベートーヴェン、ドヴォルザーク、そしてシェーンベルクの3曲を奏で、アンコールにはサティの曲をアレンジした演奏を聴かせてくれた。彼らが奏でる音はとてもまろやかで心地良く、しかも3人の息は見事なまでに合っていて、もっと聴いていたい気持ちに駆られたものだ。

それにしてもああ情けない。すっかりアルコールに弱くなったわたしは、演奏前の一杯のワインでコンサートの途中でしばし眠り込んでしまった(笑)。おそらく5分程度のことだと思うが、想像するだけで恥ずかしい。

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ああそれなのに、帰り道にたまたま通ったシオボールズ街に素敵なパブ&レストラン街シシリアン・アヴェニューを見つけ、晩御飯を食べに入り、もう一杯ワインを口にしてしまった。いい音楽とお酒は、切っても切り離せない面があるのである(ホントよ)。

ああだけど、それから家へ帰るためにバスに乗り込んだわたしは、車中で爆睡してしまう。

そのあとのことは、ご想像にお任せします(笑)。
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by yukaashiya | 2016-07-22 05:48 | 英国生活編 | Comments(0)

カタカナ ≠ 外来語

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(ケンジントン・エリアにある1750年に作られたパブ「ザ・チャーチル・アームズ」。ウインストン・チャーチル元首相の祖父母が常連客だったらしい)

日本語には、中国から“輸入”した漢字と平安時代に作られた平仮名、そして外来語を日本人が発音しやすくしかつそれを音として表記するカタカナの3つがある。3種類も使い分けて文章にするのは、おそらく日本語だけではないだろうか。わたしは日本語が大好きで、日本の誇れる「文化」の1つだと思っている。

ただ、外来語に関してだけは、甚だ疑問を持っている。例えば日本語には「L」も「R」もないから「音」の面による(間)違いは仕方がないと仮に100%譲ったとしても、言葉の持つ意味を変化させてしまうとそれはもう「外来語」とは言えないのではないだろうか。例えば以前コラムに書いたことのある「ブラッド・スポーツ」だが、本来の意味は「流血を見るスポーツ」であるが、日本ではこの言葉を「血統を辿れる」というような情緒ある意味に変えて使ってしまっている。ネットで簡単に翻訳出来てしまう時代(その翻訳機能はまともではないにしろ)、他の国の人が日本語のサイトを見て「競馬はブラッド・スポーツだ」と言っているのを読んだら腰を抜かすだろう。眉をひそめる人もいるに違いない。実際、本来の意味を知らなかった時の私がそれを言葉にした時、英国人にすごくイヤな顔をされた。一体、いつどこの誰がこの言葉を勝手な解釈をつけて輸入したのだろう。

もしかするとマスコミのせいもあるかもしれないと、英国のEU離脱記事を読んでいて思う。なぜなら日本では「Brexit」がいまや「英国のEU離脱」を意味する言葉になってしまっているようだからである。

Brexitは「EU Referendum / 欧州連合(に留まるか離れるかの) 国民投票」を一言で表した造語で、「Britain (英国)」と良き未来へ向かうための「exit(出口)」を掛け合わせたものだった。それが国民投票の結果として離脱「exit(退出)」に向いたわけで、新しく首相の座についたメイ氏がBBCニュースで「Brexit means Brexit」と発言したのには、 そういうわけがある。だがこれがBBCニュースの日本語版に訳されて掲載された時、「ブレグジット(英国のEU離脱)はブレグジットだ」と間違った翻訳までつけてかつメイ氏が意味したことを伝えていなかった。ちなみに、この言葉「Brexit」はいまも英国の政治家の発言でも新聞記事でも先月23日の国民投票を指して使われているし、他の国の要人ー例えばドイツのメルケル首相もその意味で使っている。

翻訳者が英国のことを知らずに訳したのか、あるいは訳した書き手が勉強不足なのかは知らない。翻訳は大変な作業であることは十分に承知しているが、日頃の記事も読み合せ知識を持った上で訳して欲しいとは思う。だってこうして、日本にまた1つ新たに間違った意味がカタカナで「輸入」されたのを目の当たりにしてしまった。

訳した人が英国に暮らしているかどうかは、関係ないと思う。ロンドンで長くコミュニティ新聞を出している日本人の会社は、同紙の最近の記事に「首相官邸は単に(前を走る通り)ダウニング・ストリートと記されることが多い」と書いていた。が、実際には「ダウニング・ストリート」と表記された時は首相官邸を含めて他の大臣のレジデンスも含んでおり、首相官邸は「No.10」あるいは「10 Downing Street」と記される。
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by yukaashiya | 2016-07-21 06:42 | 英国生活編 | Comments(0)

英国人のダジャレとジョーク好きは昔から

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文豪シェークスピア没後400年ということで、今年はロンドン各地でシェークスピアに関する様々なイベントが開催されている。先日行ってきたのはロンドン大学を管理しているセナーテ・ハウスで、ここの図書館で4月から9月までシェークスピアに関するレクチャーをしているからだった。

今回のタイトルは「Shakespear Burlesque」。大英帝国の誇るヴィクトア時代の19世紀、シェークスピアのいくつもの舞台がパロディ化されて有名な俳優たちによって演じられたらしい。舞台のパンフレットや広告も楽しかったし、MBE勲章を取っている教授の知識から繰り広げられるエピソードも興味深いのものばかりだった。イギリス人のダジャレやジョーク好きなのは昔からだったことも知れて、そんな中でわたしに最もウケたのはハムレットのこれ(広告だったか台本の表紙だったかは忘れてしまった)。思わずガハハと笑ってしまった。

Thin Slice
Ham let
cut for Fancy Fare
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by yukaashiya | 2016-07-16 20:39 | 英国生活編 | Comments(0)

シェークスピア

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(リージェンツ・パーク)

2週間ほど前、シェークスピアの劇「ヘンリー5世(王)」の舞台を英国人の友人と一緒に観に行ってきた。ロンドンにある広大な公園の1つリージェンツ・パークでの屋外舞台である。今年は彼の没後400周年にあたり、昨年から大々的な舞台がロンドン各地で開催されているが、ロンドンの夏の風物詩であるリージェンツ・パークの「オープン・エア・シアター」では先月から今日にかけて「ヘンリー5世」の舞台が開催されていたのだった。

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(オープン・エア・シアターの外周にあるカフェ・バー)

自然の中に作られたこのステージは、日が暮れれば暮れるほど照明が作り出す光と陰影が周囲の緑をより情緒あるものに見せ、舞台の合間にも耳に届く鳥たちのさえずりが新鮮な空気とともに耳と肌を刺激する。樹々の間で演奏されるドラムは、壁のない空間で透明感のある音を響かせる。

舞台設定だけでも素晴らしかったが、今回観た「ヘンリー5世(王)」の主役(ヘンリー5世)を張ったのは、なんと女性(Michelle Terry)。見るまでは女性が王の役をこなせるものだろうかと訝しんでいたが、そういう懸念が吹っ飛んだほど迫力といい存在感といい役者としての技量といい、文句のつけようがない舞台に仕上がっていた。それにしても、史実に存在し作品上も男性である主役を女性に演じさせてみるという観点が、柔軟な発想で面白いではないか。

面白いといえば、シェークスピア劇についての「訳」である。シェークスピアの作品は世界の各地で上演されており日本でも同様だ。ただ、イギリス人演出家によると、本来の意味で他言語に訳すのは非常に難しく、脚本家がイングランドの歴史や文化を知っている必要もあるだろうが、スピードとかリズムも含めて「本来のシェークスピア」を観客に届けるのは不可能に近いらしい。

じゃあ同じ言語(英語)を母国語とする国ではどうか。

アメリカのオレゴン州でシェークスピア劇が行われたある時、「訳者」が雇われたらしい。

英語から何語に変えたか。

英語から英語に、である。

ただし注文は、「分りやすい英語に」だったらしい(笑)。


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by yukaashiya | 2016-07-09 21:01 | 英国生活編 | Comments(0)

ウエストミンスター寺院での式典

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英国では7月1日、「ソンムの戦い」から100周年を迎えた行事が行われ、エリザベス2世女王も墓地で戦死者へ哀悼の意を捧げた。ソンムの戦いは第一次世界対戦における最大の戦闘で、英国にとっては苦い思い出ばかりが残る戦争だったと言っていいだろう。亡くなった人々を弔うポピーの花はロンドンのあちこちで見られたし、今日3日はウエストミンスター寺院へ行ってきたのだが、そこでもこうして戦死者を偲ぶポピーの造花が敷地に飾られていた。

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ウエストミンスター寺院へ行ったのは、「The Lord Mayor of Westminsterr」の就任式があったからである。招待客とチケットを持った人しか入れない式典で、わたしは運良くチケットを手に入れることができたのだった。

Mayorを英和辞典で繰ると「市長」と出、「The Lord Mayor」で調べると「(大都市の)市長」と出るが、それは今回のケースには当てはまらない。また、以前に読んだ日本のイギリス・ガイドブックに「ロンドンにはロンドン市長がいるが行政に関わらないお飾りの存在」と記してあったが、それは大きな間違いである(笑)。ロンドン市長はMayor of Londonで、ガイドブックが書いていた人はLord Mayor of London。後者に関して、日本の英和辞書の訳の不足と、日本人の感覚と知識の範囲で捉えられる「市長」とは違い、かつ同じような立場の人が日本にはいないため、日本語には訳し難い。

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英国の首都はロンドン。 ロンドンは32の自治区に分かれており、その1つがセントラル・ロンドンにあるシティ・オブ・ウエストミンスター特別区。さらにその中にあるウエストミンスター地区はバッキンガム宮殿や国会議事堂、ウエストミンスター寺院などを含めたエリアで、The Lord Mayor はいわばその地区の象徴のようなもの。毎年選出されており、今年選ばれた人の就任式に行ってきたのだった。

ザ・ロード・メイヤー・オブ・ウエストミンスターの存在は1500年代のエリザベス1世女王の時代に端を欲し、わかりやすく言うならかつてはウエストミンスター寺院における責任者のような立場の人だったと言っていいかもしれない。やはり英和辞書の訳の不足とキリスト教に関する和訳の不足が、日本語での説明を難解にするため説明はここまでに止めておく。

1時間かけて行われた式典はミサに少し似たもので、賛美歌のコーラスもあった。最後には英国讃歌(国歌)「ゴッド・セーヴ・ザ・クイーン」を出席者全員で斉唱。いつか機会を得たら英国民たちと一緒に歌いたいと思って昨年アタマに叩き込んでいたので、わたしも歌詞を見ずにしっかり歌えた(笑)。備えあれば憂いなし(?)。


それにしても気になるのは、英国離脱について日本ではやや偏った報道がされているように感じること。たとえば、欧州連合のユンケル欧州委員長が議場で英独立党の党首らに「なぜここにいるんだ」と怒りを爆発させたと報道されたようで実際そうした一幕はあったものの、会議後に彼らは談笑していた事実もまたあったのである。他にも、国民投票のやり直しを求める署名が議会のウエブサイトに相次いでいるという報道も間違ってはいないものの、もともとその署名ページは国民投票前に「もし残留の結果が出たら」ということを想定して離脱派の人々が作ったもので、残留派の人がそれを乗っ取った経緯がある。

先日書いた女王の「まだ生きてます」発言の後、フランスの通信社の日本版には「女王はこの後“色々あって忙しくしておりましてね”と言い、女王の発言が英国の政治情勢に関することだったのか、最近2回あった90歳の誕生日祝賀行事を指したのかは定かではない」と書かれていたが、女王が「忙しくてね」の後に実際に言ったのは明らかに「誕生日が2回もあって(本当の誕生日と公式誕生日)」である。明確な事を、なぜ曲げて(あるいは隠して)報道する必要があるんだろう。

他にもいろいろあるが、いちいち首を傾げていたら首と肩が凝ってしょうがない(笑)。今日のような格式と伝統のある式典に参加して厳かな雰囲気の中に身を置くと、いろんな事を忘れられていい。
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by yukaashiya | 2016-07-04 01:49 | 英国生活編 | Comments(0)