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ゲイ・パレード2015-1 「The Pride 」Gay Parade in London

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今年もゲイ・パレードを観に行って来た。2年前は終点のトラファルガー・スクエア、昨年は出発点のベーカー・ストリート、そして今年はパレード途中のオックスフォード・ストリートに立った。この写真はオックスフォード・ストリートとリージェント・ストリートが交わる交差点。混雑ぶりはいつにも増してすごく、人波をかきわけるのにけっこう苦労した。

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午後1時に始まったパレードは、各国の国旗を持った人々の行進で幕を開けた。日本の旗もあったけど、持っていたのは白人だった(笑)。

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ロンドンのゲイ・パレードを見るようになって3年目。規模は年々大きくなっているように感じられる。参加者はおそらく数万単位の多さだろうと思う。ゲイやレズビアンの人もいれば、彼らを支援している人々もパレードに参加している。

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車椅子の人もけっこう参加している。

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パレードはグループごとに行われていて、グループの規模は大小様々。なかには企業が支援しているものもあり、たとえばこれはバークレー銀行の名をペイントしたロンドン・バスで、これを出すことによってゲイの社員の人々を快く受け容れていることを示している。

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ナットウエスト銀行やアメリカ系のシティ・バンク、香港系のHSBC、民放のitv、航空・通信などのヴァージン・グループ、長距離バス会社のナショナル・エキスプレス、てデパートのジョン・ルイス、スーパーマーケットのウエイトローズなどなど、実に多くの企業が参画している。

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企業だけでなく、役所の多くもそうだ。これは警察官で、救急隊や消防隊の人々もいた。

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空軍、海軍、陸軍の人たちも。

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彼らの性が受け容れられていなかった時代、どんな思いで生きてきたのかと思うと、それだけで涙が滲んでくる。しかも公的な仕事をしている人たちは制服を着て職業までいままさに自ら見せているわけで、もし見ている中に心ない人がいれば職場に嫌がらせをされる可能性だってあるだろう。だけど彼らは勇気を出してこうしてパレードに参加する。

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毎年書いているから、湿っぽくなることはこれぐらいにしておこう。パレードにはたくさんのロンドン・バス(新旧問わず)や大型トレーラーなども登場する。

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ちなみに、レインボー・カラーはゲイの人々を意味している。

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変わり種自転車(?)

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衣装に凝った人々もたくさんいる。

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フォトグラファーのお姉さん(?)にも個性的な衣装を身につけた人が。

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なかには「足長おにいさん」も。

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支援者の中には夫婦や家族連れでパレードに参加している人もいて、この親子は小さな女の子が音楽に合わせて踊りながら行進していたのがとても微笑ましかった。

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このお母さんは生後数ヶ月の赤ちゃんを胸に抱いて踊りまくっていた(笑)。抱かれたほうの赤ちゃんは泣いてはいなかったものの、一体何が起きているのかワケが分からず目を思いっきり見開いていた(笑)。

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“彼女”は、毎年この衣装を着て出演しているパレードの代表的なゲイの1人。

パレードへの参画には高校や大学、病院などもあれば、福祉団体、アルツハイマー協会、サイクリストやサッカーのグループなどもあった。企業は他にもGoogleやマイクロ・ソフト、ボーダフォン、そして富士通の名もあって、1人の日本人としてホッとした。

続きは明日(写真のアップが大変なのであります・笑)
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by yukaashiya | 2015-06-30 04:25 | 英国生活編 | Comments(0)

世界サイコーの握手

オランダの選手たちの「正確無比」な握手。楽しい気分にすらさせてくれます。必見!!


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by yukaashiya | 2015-06-28 05:57 | 英国生活編 | Comments(0)

これもまた文化の違いか

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エリザベス2世女王は夫君のフィリップ公と共に今日、ドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所を弔問した。ここではナチス・ドイツ時代に約7万人もの人々が殺され、その多くがユダヤ人だったという。アンネ・フランクもその1人である。

女王がブランデンブルク門を通ってベルリンを離れる際、沿道には多くのドイツ国民がイギリス国旗を手に女王を見送ったという。中には王さまの格好をしていた少年もおり、女王はその可愛らしい姿に頬を緩めて「とてもうまく着こなしていて、すごく素敵だわ」と少年の両親に声をかけたそうだ。

欧州を暮らし歩いていると、いろんな形での近隣諸国との交流を目にする。日本を含むアジアもこんなふうに“距離”が近くなればアジアそのものが大きなパワーを生み出せるのにと、甚だ残念である。

先日迎えた「ウォータールーの戦い200周年」、イギリスではロンドンのセント・ポール教会で慰霊が行われたし、戦地ウォータールー(現地の言語ではワーテルロー/ベルギーの首都ブリッュセル郊外)では記念式典も開催された。

だが、フランス国には未だ深い傷が残っているのか、ベルギー政府がユーロ圏内で流通できる公式記念硬貨を発行しようと提案したものの、フランスが反対して実現しなかったらしい。ナポレオン軍が破れて200周年を迎えた今年の6月18日、イギリスの新聞で「ナポレオンは優れた人物だったが、彼の失脚はヨーロッパに平和をもたらした」という文章を見かけたがそれはまさに的を射た言葉で、しかもナポレオンに敬意をもちゃんと払っている。でも200年経っても、平和が訪れても、フランスはプライドを捨てない。

かくあるように、国によって積み重ねてきた文化や習慣、思考、価値観はそれぞれである。日本はかつての日本軍の侵略や従軍慰安婦問題を取り上げる他国をしつこいと言うが、たとえば日本では相手がたとえ悪人であったとしても「亡くなった人の悪口は・・・」という思考に至るケースが多いが、中国などでは悪い人はたとえ死んでも悪い人。思考の違いが根底にあるから、歩み寄りが難しい。

日本では先日、金銭を支払って行った妻帯者の性行為は不倫にあたらないとの判決が裁判であり、それは日本人なら理解できる判決だろうと思う。ただ、その結果がイギリスの新聞にも掲載されたのだが、風俗産業はイギリスではごくごく小規模で、少なくともわたしはロンドンの中心部に暮らしていながらソープランドはおろかラブホテルさえ見たことがない。呼び込みのお兄さんやキャバ嬢なんて存在も目にしたことがないし、聞いたこともない。そんな国の人々に日本ではあちこちにある風俗産業店のことを理解してもらえるかと言ったら、決してそうではないだろう。と思うと、この日本のニュースがイギリスの人々のあいだでもし話題になったら、どんなふうに展開していくのか想像もつかない。

先日知り合ったイタリア・シシリー島出身の女の子の発言は、わたしには到底理解不能なことだった。彼女は「ドラッグが合法化されたらいいのに」と言ったのである。驚いてその理由を問うと「1つでも多くの産業が活発になれば国の税収は増え、国が潤う」と言う。だけどドラッグを合法化したら別の問題が起きるでしょうと聞くと、彼女はとてもしっかりした口調で「ドラッグをするかどうかは個人の問題で、溺れる人はしなきゃいい」と言い切った。溺れる人がドラッグをする人なんだろうとわたしは思うけど、それはまだ16歳の彼女には分からないのかもしれない。

ただ、彼女は「ことの善悪は自分で判断するもの」とも言い切った。きっと芯がしっかりしていて、もし合法化されてもドラッグに手を出す子でもなければ、ハマる子でもないのだろう。あるいは、したことがあって、それでもハマらない自信があるのだろう。いずれにしても、心身ともに健康そうな(しかも美人)彼女がした発言だったから、なおびっくりした。

でもびっくりしたのは、合法化されていない国の人間だからかもしれない。
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by yukaashiya | 2015-06-27 05:36 | 英国生活編 | Comments(6)

デモに思うこと

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安全保障関連法案に反対するデモが国会議事堂前で行われ、約2000人が集まったというニュースを読んだ。それだけでも、なんというか、日本人を見直した。そこへ瀬戸内寂聴さんまで病身を圧して駆けつけたと聞き、それには感激に近いものがあった。安倍陣営が進めている集団的自衛権は日本に戦争を“呼ぶ”可能性さえあり、それだけにハラハラしているが、政府がやろうとすることに日本人はこれまで個人レベルでは文句を言っていても大規模でデモなどをすることがなく、政府は実質、好き勝手してこれた印象がある。

わたしが初めて「子供」が自分たちの将来を案じて看板を作り、繁華街でそれを訴えているのを見たのはマカオでだった。小学校低学年ぐらいの子だったと記憶している。ロンドンでも、そういう子供を見たことがある。スピーチする台まで用意して、それに乗って小さな体で演説していた姿は可愛らしくもあったが、こんな年齢で将来の暮らしを考えているなんてととても感心した。いつだったかフランス・パリで大規模なデモがあった時も小学生がそれに参加し、その理由を「自分たちの将来のため」と答えていたのも感慨深かった。

デモなどがベストの方法とは言わない。だけど個人活動では無理のある国への訴えにはとても有効な方法だと思う。これまで日本ではデモがあっても規模が小さかったり、そういうことに参加する人への冷たい視線もあった。でも少しずつ日本も「政府の言いなりばかりにはならない」という気持ちをはっきりと表現するようになってきたのかなと、今回のデモで感じている。

日本には「我慢する」ことや「自己主張をしない」こと、「人に合わせる」ことなどを美徳とする風土があり、それは内容によっては他の国でもそうすることが当たり前な時もあるのだが、日本の場合はそのハードルがものすごく高くてそれを超えなきゃいけないから厄介だ。そういう無理は歪みを生み出し、匿名でのクレームやネットなどでの罵詈雑言に繋がっているような気がしている。それらはとても陰湿で、「和」を尊ぶ国の国民のしていることだとは思えない。俗にいう「おもてなし」だって、自分が人にそうしてあげたいからしているのではなくて、クレームが来ないようにシステム化されていることがすごく多い。

そういう「歪み」は、海の外から日本を見るようになってから、感じることがとても多い。
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by yukaashiya | 2015-06-26 07:26 | 英国生活編 | Comments(0)

ロイヤル・アスコット2015-2 「ファッション編2」

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昨日、後ろ姿の写真を載せたおばちゃま。工夫が凝らしてある帽子の上部を撮りやすいように、こんなふうに自ら頭を下げてくれる親切で朗らかなおばちゃまであります。毎年、お越しでござんす。

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ただ、ロイヤル・アスコット開催中の中継番組で取り上げられるのは、正統派のお洒落。

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このマダムの帽子は何の変哲もない帽子だが、全体の雰囲気がすごくクールで思わずカメラを向けた。

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ただ、視線が自然と向いてしまうのは、やはり個性が滲み出ている帽子。

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カラフルな色彩が多いなかで、ブラックは異彩を放っていた。

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この女性は毎年、しかも5日間とも意匠を凝らした衣装と帽子で訪れる。

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こっちはレディス・デイ当日の衣装。

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この2人も、全身コーディネートが楽しい。向って左の女性のバッグにも注目。彼女は・・・

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ガーデニングをテーマにしているのでありました。

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このカップルは、ロイヤル・アスコットという舞台では色合いが地味ではあるものの、シックな装いにセンスの良さが感じられた。

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この帽子は一見ツバが広いだけに見えるが素材がとても柔らかくて、歩くと頭がロング・ドレスを着ているかのように後ろへフワフワと流れてうっとりさせられた。

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このおじさまも素敵だった。

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こんなふうにして個性豊かな帽子やファッションを観ていると、こんなゴージャスな帽子も

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華やかな帽子も、「あたりまえ」に見えてしまう。

美しいものがあたりまえにそこにあるって、なんて贅沢な空間だろう。

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(カメラマンのお兄さんたちもドレス・コードに従ってバッチリ決めていた)
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by yukaashiya | 2015-06-24 05:44 | 英国生活編 | Comments(0)

ロイヤル・アスコット2015-2 「ファッション編1」

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今日、月曜はまたランチ・タイム・ピアノ・リサイタルへ行ってきた。今日のプログラムは3曲で、3曲ともベートーヴェン。2曲目の「月光の曲」はわたしも弾ける曲だけど得意というほどではないし、3曲目はソナタ23番OP57でわたしには弾けない曲(トライしたこともない)。それだけに、自分ができないことをすぐ目の前で指の動きも堪能しつつ鑑賞できて、すごく幸せな気分になれたしパワーを与えてもらったような気がしている。やっと、ロイヤル・アスコットの写真を整理してブログにアップする元気ももらえた。だってこれ、けっこう面倒なんですう(笑)。

ロイヤル・アスコット開催はまさに社交界の集いで、そのファッションもふだんの生活では絶対にお目にかかれないものがたくさんある。この2人は有名人らしいのだが(入場とともにマスコミが群がっていたから)、この十分におしゃれな2人でさえ「ふつう」に見えてしまうのがロイヤル・アスコット開催である。

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写真を撮る場所は、ロイヤル・エンクロージャーの入り口が最適。一般の人は入場できないエリアだが、グランドスタンド・チケットを持っていればそのチケットでこの場所まで来ることができる。狙い目は、11時頃から13時半頃まで(14時から女王陛下はじめ王室メンバーの行進が始まるから)。

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こんなふうに、自身もわざわざあつらえた帽子をかぶってきていながら記念撮影にやってくる人もいる。

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わたしがロイヤル・アスコットへ初めて行ったのは2012年。それからほぼ毎年行っていて、以前ほど熱心に写真を撮らなくなっているし、この女性の帽子だとここではそんなに目を引くほどではないのだけれど、彼女の持つ雰囲気がとても可愛らしくて、ついパチリ。

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街中でかぶっていればとってもお洒落な帽子だけど、ロイヤル・アスコットでは目立たない。でも、素敵だった。

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なにしろここへは、こんな帽子をあつらえてくる人もいる。

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フルーツてんこ盛りの人も。

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ゴージャスな女性たちも。

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「和」を取り入れた人も。

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夫婦でファッションを揃えて来た人たちも。

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毎年来場し、5日間毎日衣装&帽子を変えてくるこの女性はデザイナーらしい。使っている素材はなんと・・・

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白でまとめて来た日の帽子とこの日の衣装の素材は、プラスチック製のスプーン!!

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この日の帽子はペットボトルの底で作られているらしい。「New Life」の提案をしているんだそうだ。こういう衣装や帽子を見たあとだと・・・

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こんな豪華な帽子でもふつうに見えちゃうでしょう(笑)。

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じゃあ、こちらはいかが。やはり毎年来ている女性で、とても気さくなおばちゃまであります。正面からの写真は明日(明日かい)。

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(今年、世界最強馬と謳われたフランケルの銅像が建てられた)
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by yukaashiya | 2015-06-23 05:08 | 英国生活編 | Comments(0)

アーノルド・シュワルツェネッガー「I'll be Bike!!」

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映画「ターミネーター・ジェニシス」のプロモーションで来英していたアーノルド・シュワルツェネッガー。なんと、レンタル自転車でロンドンの街を駆け巡ったらしい。地下鉄の無料新聞「The Metro」での見出しはコマーシャルの「I'll be back」に引っ掛けた「I'll be BIKE」、うまいっ!!

日本では自転車を「bicycle」と習うが、少なくともわたしが出会った外国人たちも英国人もみんな自転車を「Bike」と呼ぶ。シュワちゃんが乗ったのは以前にこのブログで紹介したレンタル自転車で(現在のスポンサーはサンタンダー銀行)、自転車大好きの市長ボリス・ジョンソン氏にちなんで「ボリス・バイク」の愛称がつけられているもの。誰でもロンドン中心街のどこでも気軽に借りられるものだ。

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シュワちゃんはロンドンの街を快適に飛ばし、自分のFacebookに投稿したらしい(笑)。


*資料整理で疲れたため、Royal Ascotファッションは明日に繰り越し。ごめんちゃい。
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by yukaashiya | 2015-06-21 06:28 | 英国生活編 | Comments(0)

ロイヤル・アスコット2015-1

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今年も好天候に恵まれているロイヤル・アスコット開催。初日だった火曜(平日)でさえ47250人が入ったそうで、さすが集客力がある。そのなかには、次期ジェームス・ボンド役の候補の1人、ダミアン・ルイスも奥さん(女優Helen McCrory)と来ていたそうだ。

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(レース前に毎日あるロイヤル・プロセッション)

わたしが行ったのは2日目の水曜と3日目の木曜日。2日目はロイヤル・アスコット開催中最も来場者数が少ない日だが、それでも約4万人。この日は日本馬スピルバーグがプリンス・オブ・ウェールズ・ステークスに出走していたが、日本のマスコミも競馬ファンもほとんど目にしなかった。日本馬が出走した時のキングジョージ時よりうーんと少なかったことも含めて、ただただ驚いた。日本ではこのロイヤル・アスコット開催はその価値の高さが知られていないんだなあ。日本の競馬界って遅れているんだなあと、まじまじと感じてしまった。

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それはそうと、今年は「ウォータールーの戦い」から200年にあたると先日書いたが、6月18日(木)がナポレオン軍を倒した日。この日のレープロにもそれが書いてあったが、出走メンバーをつらつら見ていると、1レースに「ウォータールーブリッジ」という馬が出るし、5レースの出馬表には「ウォーエンヴォイ」という馬名があった。

いやあまさかいくら記念日だからってまさかあはは。

と、自分を笑い飛ばしていた。

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(競馬中継風景/火曜の最終レースでフランキー・デットーリ騎手がロイヤル・アスコットでの50勝目を飾り、彼は急遽出演した)

だけどこれが勝ったんだなあ。しかも、2頭とも。

ナポレオン軍を倒したのはウエリントン将軍率いるイギリス連合軍で彼らは凱旋パレードでウォータールー橋を渡ったし、ウォーエンヴォイはさしずめウエリントン公爵の化身か(笑)。ウォータールーブリッジの単勝は£11.1倍、ウォーエンヴォイの単勝は£14.3倍。うんたまたまだって分かっているけど、それでも世の中には不思議な力が働く時ってあるものなんですよ。ああぁぁ買っときゃ良かった勝負弱い。

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そんな気持ちを和めてくれたのは、このワンちゃんの存在だった。ロイヤル・アスコットで帽子をかぶるのはドレス・コードとしてのお約束。それでオーナーさんがかぶせたというわけだが、この犬のリードを見て気がついた。

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盲導犬だったのだ。ご主人が全盲で、奥さんと犬に守られながらここへ遊びにいらしたわけで、彼らの姿は競馬場にいた人々をほのぼのとした気分にさせてくれていた。

イギリスの競馬場では、大きな開催であろうがローカルな小さな開催であろうが、車椅子の人々もよく見かける(ロイヤル・アスコットでも何人も見かけた)。競馬場の中にはゴール前のめちゃくちゃいい場所を障害者の人々の特等席にしているところもある。英国では、いろんなシーンで福祉先進国であることを感じられる。


- 明日は「ファッション編」-
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by yukaashiya | 2015-06-20 08:37 | 英国生活編 | Comments(0)

「ウォータールーの戦い」200周年

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今年のイギリスは「マグナカルタ」制定800周年にあたりそれは日本でも報道されているようだが、イギリスにとっては「ウォータールーの戦い」でナポレオン軍を倒してから200年の節目にあたる年でもあり、さまざまな文化的イベントが開催されている。ついでに言うなら、「不思議の国のアリス」150周年でもある。

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我が家から歩いて40分ほどのところに「ロンドン・メトロポリタン・アーカイヴ」があるのを知ったのはつい最近のこと。ここには1067年、つまりノルマンコンクエストの翌年からの文書や記録などが収蔵されているらしい。毎月けっこうな数のレクチャーやガイド・ウォークなどを行っているようで、その中の1つ、ウォータールーの戦い当時のロンドンのことなどをレクチャーしてくれるイベントがあったので、夏を感じる暑さになった今日、汗をかきながらてくてくと歩いて行って来た。

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レクチャーは・・・絵や写真を使っての部分はおおむね理解できたが、講師がめちゃめちゃ早口でそれ以外の部分は3割ぐらいしか分からなかった(笑)。

びっくりしたのは、当時の、つまり200年前の文献や手紙などを直に見せてくれたこと。重要なものであるはずなのに、手で触れられたのである。おかげで、歴史の重みを指で感じることができた。

ウエリントン将軍を囲んでの晩餐会はナポレオンを倒した時だけでなく、毎年続けられたそうだ。しかも年々、華やかになっていったという話もおもしろかった。ふつうなら、逆だと思うからである。

50年ぐらい前の、エリザベス2世女王らが出席した時のディナーのメニューまで見ることができた。メニューの前に、まず「Toasts」の文字が目に入った。トースト? 女王らはディナーでまずトーストを食べるのか・・・って、あれ、Toastsの文字のあとには、女王やチャールズ王太子らの名前が列挙されている。その右ページにはメニューが載っているが、左ページには列席者の名前だけ。

首をひねりながら家に帰って調べてみると、「トースト」にはパンのトーストの他に、同じ綴り・発音の「toast」があって、「祝杯」とか「乾杯」とか「その対象となる人物」なんだって。
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by yukaashiya | 2015-06-17 07:02 | 英国生活編 | Comments(0)

イギリスの「お悔やみカード」

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朝晩こそまだ冷えるものの、今日は太陽の光に恵まれた。先日も行った教会でのピアノ・リサイタルに出かける。今日のプログラムはアダージョDマイナー(Bach/Marcello)で始まり、追悼曲ばかりで組まれていた。ちょうど「お悔やみカード」を送った日だったので、その奇遇に驚いている。

日本では知人・友人が亡くなるとお葬式に行けない場合は弔電を打ったり手紙を送ったりするが、欧州ではおおよそ日本で売られているような絵柄の書かれていない白い便せんがない。真っ白で探すと、レポート用紙かA4サイズになる(笑)。手紙類で探すと洒落たものこそあるのだが、それらはお悔やみの言葉を綴るのに向かなかったりする。どうしたものかと考えていて、ふと思いついた。欧州は「カード社会」であることに。

特にイギリスはカード専門のショップがあちこちにあるぐらいで、ちょっとしたお礼を伝えるのにもカードを使ったりする。それを思い出して、もしかしたらお悔やみカードのようなものがあるんじゃないかと店員に聞いてみた。彼の答えは・・・

「えっ、僕に送ってくれるの?」

・・・と、これは彼のジョークである(笑)。英国ではこんなふうにして、いろんなシーンで笑わせてくれることがけっこうある。

2人でひとしきり笑ったあと、彼は「追悼のためのカード、ありますよ」と、その棚へ連れて行ってくれた。おおむねシンプルで優しい印象のものばかりで、カード表面の言葉には何種類かがあった。

・Condolences (哀悼の言葉、弔辞の意)
・Deepest ( とか with ) Sympathy (↑同じような意)
・Thinking of you

Thinking of you は意外だったが、これも追悼のカードとして使われているらしい。

また、亡くなった家族に送るためだけでなく、亡くなった本人へのメッセージとして送る場合もあるそうだ。

国が違えばこういう文化さえ違ってくるんだなあ。
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by yukaashiya | 2015-06-16 07:05 | 英国生活編 | Comments(2)