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サハラ砂漠ツアーの内容と相場

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サハラ砂漠へのツアーに参加したことは過日書いた。今日はその内容と相場について書こう。

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(雪をかぶったアトラス山脈)

わたしが行ったのはマラケシュの中心地からのツアーで二泊三日。朝7時に家を出、ツアーそのものはジャマ・エル・フナ広場から8時頃に出発。ミニバス(17人が乗車できるバンをバスに改造したようなもの)で絶景ポイントや各地の観光地を楽しみながら南下していく。

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(アイト・ベン・ハッドゥ)

カスバ街道を通りながら何度も映画のロケ地になっている「アイト・ベン・ハッドゥ」やダデス峡谷、ワルザザートなどを経由。

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(一泊目に泊まったホテル)

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ツアー料金からすると安宿だろうと推測していたが、意外にもちゃんとしたホテルで、バルコニー付き。目の前を川が流れる風流なホテルで、夕食のタジン料理がメチャ美味しかった(夕食付き)。

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実は一日目にローズ・ガーデンなども訪れる予定だったのだが、時間が押したらしくそれは飛んだ(笑)。2日目は朝食付きで、朝8時だったか9時頃に出発。

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やはりいろんな観光地に寄りながらの行程(地名などは忘れてしまったしガイドブックはマラケシュで処分してきたので分からない・笑)

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トドラ峡谷ではベルベル人のお宅にもお邪魔した・・といっても、カーペットのお披露目があって、売りたい気持ちがうんと伝わってきたが(笑)。

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日暮れ時になってサハラ砂漠へ到着。街の中にいきなり現れる砂漠に仰天した。

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1時間半ほどラクダに揺られてテントへ向うのだが、わたしたちのツアーでは希望する人は途中でラクダを降りて砂丘を登れた。

そして夜はタジン鍋の夕食のあと、ベルベル人による太鼓と踊りのフォルクローレ音楽。月明かりと焚き火だけの灯りのなかでのそれは、幻想的でとても素敵だった。それにしても、ちょうど満月の夜だったせいもあって、月明かりがこんなにも明るく照らしてくれるものだとは思わなかった。

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翌朝は6時起床。ラクダに乗って朝陽を観る。それはそれは美しい光景だった。

最終日は観光地などへは寄らず、バスはティータイムと朝食休憩で止まるだけ。それでもマラケシュのフナ広場へ帰り着いたのは、夜8時を回っていた。

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(先頭が「怪しい」ワタシ)

まとめると、二泊三日、朝食と夕食付き。一泊目はホテル泊、二泊目は砂漠のど真ん中のテント泊(それぞれのグループでテントは分かれていたので、余計な気遣いをせずに済んだ。ちなみに個別のテントは全て繋げて建てられているので、危険性もなさそう。テントの中には電灯あり。シャワーはナシ。トイレはテントから少し離れたところに便器付きで用意されていた)

この内容で、相場は1000ディラム。わたしが行った時はシーズンに入る前だったせいか750ディラムにまけてくれた。日本円にして、なんと約9400円である。

ちなみに現地の他のツアー会社も二社聞いて二社とも1000ディラム。それを聞いた時「ふーん」と言いながらもらったパンフに値段を書き込んでいたら「参加する人数が増えたら料金は下がるからね」とどちらの担当者も言っていた。ただし、テント泊がイヤでロッジなどに泊まりたい場合は値段は上がる。

また、同じような内容のツアーをネットで日本語で探すと、つまり日本人や日本のツアー会社を通すと値段は3〜4倍に跳ね上がる。

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by yukaashiya | 2015-03-25 23:14 | モロッコ生活編 | Comments(0)

マラケシュ(モロッコ)の物価

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モロッコの物価は安い安いと聞いていたので、マラケシュに行って肩すかしを食らったような気になった。なぜなら「混合型」だったからである。

たとえば市バスは4ディラムで、日本円にして約50円。空港までのエクスプレス・バスでさえ30ディラムという安さ。カフェで頼むカプチーノは大体15ディラムほどで、小さなペットボトルのミネラルウォーター付きで約190円。地元の人が買う雑貨屋での1.5リットルのミネラルウォーターでも6ディラムだった(約75円)。

ところが、地元の人が行く雑貨屋で買ったポテトチップは一袋10ディラムで約130円。日本と変わらないんじゃないか。ケンタッキー・フライド・チキンで食べたセット(ナゲット4つ+ポテト+コーラ)は約400円。

フランス系のスーパーマーケット「カルフール」での買い物は先進国並みの値段で、安いと思えるものなぞ何1つなかった(笑)。たとえば卵6個パックは約250円だし、ヨーグルト2個セットで約400円にはひっくり返りそうになった。ちなみにカルフールはフランスではごくごくふつうのスーパーマーケットである。

ところがどっこい、地元の人が行く市場だと、卵1個1ディラム(約12.5円)で買えるらしい。つまりマラケシュではカルフールは高級マーケットに変身しているのであります。もっとも、日本で高級スーパーマーケットと呼ばれる店も多くが海外からの輸入品を揃えて価格が高いから高級スーパーマーケットと呼ばれているけれど、欧州に行けばごくごく庶民的な商品がそこにはたくさんあったりする。

こんなふうにマラケシュでは、地元の人が行くお店でもやたら安いお店があったり先進国並みであったりとさまざまなのだが、旅行者が多いエリアのレストランでも日本人が食べる量なら一人当たりおよそ1500円もあれば満腹になれる。

おっと、お酒はイスラム教国だけにメニューにない。ただしカルフールなどで販売されているので観光客や移民はけっこう買って自宅で飲んでいるようだった。
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by yukaashiya | 2015-03-21 22:34 | モロッコ生活編 | Comments(0)

危険情報

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チュニスといえば欧州人に人気の観光地で、欧州各国の旅行社のウインドウにはチュニス行きのツアー案内が大抵貼られている。それほど旅行者にポピュラーな街であり、治安のいいはずの街だった。そこで起きたテロ事件はだから、チュニスをよく知る人々でさえ驚かせたことだろう。亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りしている。

チュニスの外務省の危険情報ではもともと「十分注意して下さい」だった。わたしが先日までいたマラケシュ(モロッコ)もそうである。ただし「十分注意して下さい」という地域への旅をやめていてはめちゃくちゃ多くの国や地域へ行けないも同然で、だからわたしはこれまで「十分注意して下さい」の言葉に対してもちろん十二分に注意はするものの「危険情報」だとは捉えていなかった。だが治安がいいはずのチュニスでさえしかも博物館のような場所でそんなことが起きるなら、考えを改めなければならないかもしれない。

モロッコへ行く時、仕事でお世話になっている方から我が身を心配して下さるメールが届いた。そんな話を今日、母としていると、母もやはり心配していたらしい。わたし自身はのほほんとしたものだったが、こんなご時世だけに滞在先にはこれまで以上に慎重になる必要がありそうだ。危険情報は、何かが起きてから引き上げられるものだからである。

また、危険情報が何ら記されていない地域や国であっても犯罪が皆無の国なんてないのだから、個人それぞれが気を緩めずにいる必要はある。気を緩めずにいたら危険に遭わないというものでもないのだが・・・。
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by yukaashiya | 2015-03-19 23:12 | 帰国編 | Comments(0)

モロッコのタバコ事情

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モロッコでのタバコの値段は、物価に比して高いとも低いとも言える微妙な値段である。ただし日本よりは安く、マルボロで32〜33ディルハム(約410円)。モロッコのたばこ20本入りだと20ディルハムで買える。

ちなみにマルボロはモロッコ製で、売られているもののなかで最も軽いもので表示は8mg(6mgだったかも)だが、実際に吸ってみるとふだん1mgのたばこを吸っているわたしが違和感なく吸えたほどだった。

紙巻きタバコ愛飲者は、モロッコ製のものしか売られていないようなので要注意。1パック11ディルハムととても安いがパサパサでとても巻きにくく、フィルターは通常のたばこで使われているような太いものしか売られていない。そのうえ巻き紙が、欧州で買うより高い。たとえばOCBのものは欧州ならほとんどの国で50セント(2分の1ユーロ)だが、モロッコでは15ディルハム。つまり倍以上の値段がする。モロッコ製の紙なら5ディルハムで売られている。ただしこれらは店によって多少異なってくる。

街中でのたばこ事情としては、多くのゴミ箱に灰皿がついている。灰皿がついていなかったら、おおむねたばこの火を消すためのプレートがついている。その場合はそこで消してゴミ箱に入れたらよろし。

感覚としては欧州と同じで、喫煙者に対してはおおらか。日本のような屋外なのに吸えるところが限られているとか、吸っているだけで白い目で見られることはないので気楽でいい。日本では相変わらず、まるで悪いことをしているような目で見られることが多い。

昨年帰ってきた時なんて、グランフロント近くの屋外で吸っていたら、指で指されて批判されびっくりした。

日本はクレーム大国だもんなあ。
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by yukaashiya | 2015-03-16 22:34 | モロッコ生活編 | Comments(0)

帰る場所

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今日は1年ぶりに阪神競馬場へ行ってきた。20年以上に渡って司会で使っていただいている新聞社のイベントが今年はなかったのだが、「良かったら観戦を我々(主に社員の方々)と一緒に」と声をかけて下さったのだった。こういうケースはとてもレアで、それだけにとてもありがたいことである。

競馬場へ着くと警備にまでフルネームで覚えて下さっていた方がいたり、観戦した来賓席の別室ではお友達同士で愉しんでいたカメラマンのKさんたちがワインをご馳走して下さったり、そして仕事でずっとお世話になってきた方がわたしが競馬場へ来るのを知って忙しい合間を縫ってわざわざ部屋を訪ねて下さったりと、とても嬉しい出来事が続いた。

欧州を暮らし歩くようになって丸3年が過ぎた。わたしのなかではさまざまな日本のことが少しずつ記憶から薄れ始めている。逆に、ほかの人々からはわたしというものの存在の記憶が薄れているはずだ。なのにこんなふうにいろんな方に温かい言葉をかけていただくと、なんだかそこへ「帰ってきた」ような感覚を覚えてとても嬉しく、心の和む一日になった。
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by yukaashiya | 2015-03-16 00:32 | 帰国編 | Comments(0)

日本らしい光景

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モロッコからの帰国は、エミレーツ航空を使ったためドバイ経由だった。

飛行機は目的地に到着した時、まずはビジネス・クラスに座った客を降ろし、それからエコノミー席の客を降ろすのが常。つまりビジネス・クラスの客が降りているあいだ、エコノミー席の客は待たされる。

ドバイでの降機時も関空に着いてからの降機時も、エコノミー席の客が空港ターミナルへ出られ始めるまでに10分かそれ以上の時間を要した。その間のエコノミー席の乗客の様子の違いが、いかにも1つの国民性を表しているようで興味深かった。

ドバイに着いた時の乗客はほとんどはモロッコ人かアラブ人で、彼らは友人同士でしゃべるかあるいは黙って立って待っているか、ほとんどがそのどちらかだった。

ところが日本人の乗客が圧倒的な数を占めていた関空行きの飛行機で、関空に着いた時にエコノミー席の客が降機を待つあいだに取った行為は、多くの人が一斉にスマートフォンを取り出して操作を始めることだった。まるでそうすることを命令されたみたいに、本当に多くの人がスマートフォンを覗き出した。ビジネス・クラスの客が降りきってエコノミー席の乗客が降り出しても、彼らのその手は止まず、視線をスマホに釘付けにしたまま前へ進む人もけっこういた。

リムジンバスで西宮北口まで移動し、阪急電車に乗った。そこでもスマホを覗いている人の割合がとても多い。これって、実に日本的な光景だと思われる。

そしてこれは、実に異様な光景でもある。
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by yukaashiya | 2015-03-14 18:51 | 帰国編 | Comments(0)

ドバイに置去られた荷物

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火曜の朝にカサブランカを経ち、エミレーツ航空でドバイを経由して帰国した。カサブランカを発つ朝は澄み渡るような青空で、頬を撫でる微風がとても心地良かった。

ところが空港で飛行機に乗る前からお疲れモードに入る(笑)。まず空港ターミナルの入り口で機械による荷物検査。そのあとチェックイン・カウンターへ行くと、オンライン・チェックインを済ませている列でさえ超スローな手続き。それが済むとフロアを上がって出国審査。が、その前に出国カードを記入しないといけないし、審査を受けるための列に並ぶ前に、係員による目視の手荷物検査がある。わたしの前に並んでいた女性は鞄の中をけっこう見られていたし、わたしは持っているお金を見せろと言われた。モロッコ・ディルハム(270ディルハム)を見せると、日本円も見せろという。持っていた一枚ずつの5千円札と千円札を見せると、わたしの係員は隣にいた係員に「これは日本円札か」というようなことわ聞いている。「ここに“日本”と書いてあるだろう」とわたしが文字を指すと、首を傾げるだけ。見て分からないなら見るな、聞くな、触るな。

そのあと出国審査。審査員には仕事の早い者もいれば、隣の審査員とぺちゃくちゃしゃべりながらのんびりしている者もいる。わたしの場合はその中間ぐらい(笑)。仕事の内容を聞かれたのでコラムやエッセイを書いているというと、媒体名を出国カードに書けという。出国するというのに、何のために必要なのでありましょうか・・・(笑)。

それを終えると、今度は再び機械による手荷物検査。もうええっちゅうねん(笑)。

ここまでで丸1時間を要してしまったが搭乗まで40分程度あったのでWifi接続を試みたが、どうやらWifiは飛んでいないようだった。

経由地のドバイでは1時間半の接続時間で、滅多にない効率的な待ち時間の予定だった。ところがカサブランカを経った飛行機は30分遅れでドバイに到着。そのうえ、ビジネス客を先に降ろす時間を要して我々エコノミー席の客が降り出したのはそれから15分ほどしてから。残り時間は45分。これが何を意味するかというと、間に合うかどうか危ういということ。ターミナルへ入った時にさすがに航空会社の係員が乗り継ぎの我々を待っていて誘導してくれたが、広い空港内、関空行きの飛行機に辿り着いた時にはすでにゲートのクローズ・タイムを過ぎていた(!)。もっともこういうケースの場合は乗れるのが当然で、なんとか関空行きの飛行機には搭乗できたけれど。

ところがその8時間後、とんでもない事実が判明する。

関空に降り立つと、航空会社の係員がわたしとほか数名の名前を読み上げている。何事かと近づいて尋ねると、カサブランカから乗ってきたわたしを含む3家族の荷物がまだドバイにあるという。荷物の載せ替えが間に合わなかったのだ。翌日の便で運ばれ、それがわたしの手元に届くのは帰国から2日後の朝になるという。これまでにけっこうな回数の飛行機移動をしているが、こんな経験は初めてである。

家族へのお土産が入ったスーツケース。化粧品も洋服も電子機器なども、生活に必要なほとんどのものが詰まったスーツケース。

そしてその中にはコートも入っている。その時のわたしの服装は気温25度のカサブランカを出て来た時のまま。唯一長袖のセーターとマフラーはそれぞれ一枚ずつ寒かったら機内で着ようと思っていたものをボストン・バッグに入れて機内に持ち込んでいたものの・・・寒風吹く中、わたしは震えながらトボトボと妹の家へ帰り着いたのでありました。

途中で家族へのお土産、「みたらし団子」を買って・・・(なんでやねん・笑)。
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by yukaashiya | 2015-03-12 23:50 | モロッコ生活編 | Comments(2)

メーターを倒さないモロッコの運転手たち

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2週間前マラケシュに着いた頃、朝晩はブルッと震えるほど冷え込んだし日中は暑くとも長袖でも平気なぐらいだった。ところがここ数日で一気に暑くなり、朝晩でも寒さを感じなくなったし日中は半袖でも汗をじわりとかくぐらいになった。先日サハラ砂漠へ行く途中の地域では桃の花が可憐に樹々を飾っていて、モロッコに春が訪れているようである(とはいえマラケシュの日中の最高気温は、街中の電光掲示板を信じるなら35度まで上がっている)。

そんな暑さのなか、今日はマラケシュを発って帰国の途に着くため鉄道でカサブランカへ移動してきた。荷物のパッキングをした段階で腰の状態が悪化し、くわえて荷物はメチャ重。洋服7枚とバッグを1つ処分したものの帰国便のエミレーツ航空は預け入れ荷物が30kgまでOKなので母親へのお土産にラグを買ってしまったからだった。

マラケシュで滞在したのは旧市街の住宅で、そのあたり一帯は迷路のような道になっており、車輛が通れない道がほとんど。わたしが暮らしたのもそんな家の1つで、鉄道駅へは市バスもあるが荷物の重さからすると持って乗のは大変すぎるし、かといってタクシーは家の前まで横付けできないし、最寄りのタクシー乗り場までは10分ほど歩かなくちゃいけない。石畳の道を30kgぐらいのスーツケースを引き、7kg程度のボストンバッグを持ち、2kg程度のショルダーを肩にかけて歩くのは、いまのわたしには到底無理だ。

そこで家主のパトリシアに相談すると、荷物を運ぶことを生業とした人がマラケシュにはいるのだという。値段は通常20ディルハムで、気持ちとして10をプラスしてあげればいいと聞き、それを頼むことにした。日本円にして約360円ぐらいだ。

その運び屋はリヤカーを引いてやってきて、きちんとタクシー乗り場まで連れて行ってくれた。ところがタクシーに乗ろうとすると、そこにいたドライバーは駅までの料金を60だという。冗談じゃない。パトリシアから聞いていた金額は15から20なのだ。

「アホなこと言うたらあかん。基本的には20まででしょ。スーツケースが重いから10ぐらいオンしてもいいけど、どれだけ払ったって30までだあ」

「いいや、60だあ」

「絶対30だあ」

そんな押し問答を続けた挙げ句、そこにいた別のドライバーが30でいいと言い出した。それでも本当なら高いんだぞ。荷物を運んできてくれたおじさんだって、呆れていたぐらいだ。ちなみにパトリシアが言った15から20というのはメーターを倒した場合の値段で、モロッコの運転手は旅行者に対してはまず倒さない。もっともこれはモロッコに限らず、後進国ではよくあること。なかには料金がガンガン上がっていくようにメーターをいじっているケースもあるので、メーターを倒させるのも善し悪し。そういう話はモロッコでは聞かないものの、どうせ倒さないメーターのことをあれこれ言うのも面倒なので、こちらも最初からメーターの話はしなかった。

鉄道料金はとても安い。マラケシュからカサブランカまでは東欧で見るような車輛で、乗車した一等車は快適なシートのコンパートメント。約3時間の旅で料金は140ディルハム(約1750円)。そのうえ隣席のモロッコ人がとてもいい人で、列車の乗降時にスーツケースを持ってくれて助かった。

カサブランカで泊まるホテルは空港の近くにしたのだが、これはちょっと失敗。マラケシュからカサブランカの空港まで直通列車はなく、かといって列車の接続が悪く、乗り換えていくと列車に乗る時間こそ30分程度だがホテルへ着くまでに約2時間余計にかかってしまうのだった。それでカサブランカの鉄道駅からはタクシーでホテルへ向うことにした。相場は250ディルハムぐらいと聞いている。

カサブランカ鉄道駅ではどうやらタクシー運転手たちは鉄道駅の敷地の決められた位置から中へは入れないらしく、駅舎を出たちょっと離れたところから話しかけてくる。最初に話した運転手は400と言った。交渉はしんどいんだよ、勘弁してよ。だけど余分に払う気もない。わたしは200からスタート。その運転手は一気に100落として300と言ってきた。ああメンドーだ。

ところがほかの運転者もみんな300だと口を揃える。最近値段が上がったのだろうか。そんなことを考えていると、静かにしていた年輩の運転者が彼だけ250でいいと言い出した。そばにいたタクシー運転手ではない男性に聞いてみると、「いまは基本的に300なんだよ。それを彼は50ディスカウントしてくれた」と言う。メーターを倒したらおそらくもっと安いんだろうが、それを言い出すのも面倒で250で乗車。ホテルまでは約35分かかり、それを考えると日本よりはずっと安いし、体もとてもラクだった。

移動そのものよりもタクシーの料金交渉でくたびれた今日、ホテルのルーム・サービスでミネラル・ウォーターを頼むと、1.5リットル・ボトルで30だと言う。街中では6ディラムの水である。「はあ〜っ!? サーティィィィッ!?」と思わず大きな声で聞き返すと、電話口の向こうでスタッフはクスリと笑い、部屋へ運んできてくれた際にわざわざ値段表も持ってきた。おそらくスタッフがポケットに入れてしまうための金額ではないことを証明したかったのだろう。

それにしても、街中で買う金額の5倍である。旅行者から少しでもたくさんとろうとするのはいただけない。ホテルの規定料金であったにしても、これではボッタクられているような気になって気分がよろしくない。

ただ、このあと一気にわたしの機嫌は直る。

翌日乗る便のウェブ・チェックインを部屋でしてロビーでそのプリントを頼むと、なんと無料でしてくれたのだった。

レストランでの食事も美味しく、今夜は気持ち良く熟睡できそうだ。2日後には1年ぶりの日本。そう考えると、ちょっと興奮気味だけど(笑)。
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by yukaashiya | 2015-03-10 09:10 | モロッコ生活編 | Comments(2)

サハラ砂漠へのツアー

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先日、サハラ砂漠へのツアーへ行って来た。全2泊3日の行程で、初日は家を7時に出発し、カスバ街道を通りながら何度も映画のロケ地になっている「アイト・ベン・ハッドゥ」やダデス峡谷、ワルザザートなどを経由してホテル泊。2日目は砂漠地帯のあるメルズーガへ向けて、やはり峡谷(トドラ峡谷)などを訪れたのち夕刻にサハラ砂漠へ。ちょうど陽の傾く時刻で、夕陽に照らされた砂漠はオレンジ色に光り、それはそれは美しい光景だった。その日の夜は砂漠のど真ん中でテントに泊まった。

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(映画「アラビアのロレンス」などのロケ地になった「アイト・ベン・ハッドゥ」(世界遺産))

マラケシュのツアー会社で申し込んだこのツアーはその価格からは考えられないほど充実した内容で、とても満足のいくものだった。砂漠までは距離が相当あるためミニバスに乗っている時間が長いのと“ラクじゃない”ラクダ騎乗にわたしの弱っちい腰は悲鳴を上げ、退化していない尻尾(100万人だか1000万人に1人いると医者で聞いている。ただし尻尾として表に見えているものではない)が疼き、昨夜シャワーを浴びた時に気づいたのだが両膝の広い範囲がひどく鬱血していた。どうりで、マラケシュに戻ってきた夜は階段を上がれないほど痛かったわけだ(左膝はバスでしこたま打っていたせいもある・笑)。それでもサハラ砂漠へ行くのは義姉が誘ってくれていなかったらできていなかったであろう経験で、まゆみさんに感謝している。

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砂漠そのものはずいぶん以前にドバイで経験しているし、その時ラクダにも15分程度跨がったが、砂漠へは四駆で行ったしラクダ騎乗はディナーをした周囲を少し歩き回る程度だったので、今回のような「砂漠をラクダに乗って歩く」ことが最大の目的であるツアーに参加したのは初めてだった。見渡せば、ほかのツアーの人々も含めて参加していたのはほとんどが30代前半ぐらいまで。かなりハードなので、年齢的にも最後のチャンスだったと思う。

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ああそれにしても悔しいのは、砂漠へ向う途中の地で買ったスカーフ。頭や顔をすっぽり覆える長さで、風が強かった場合の砂除けになると思って買った。色はわたしの大好きなピンクだ。その店の店員は最初、270ディルハムだと言った。日本円にして約3300円。あり得ない値段に、わたしは50からスタート。最終的に80(約1000円)で購入した。

ほかの地で、同じツアーに参加したオランダ人が40で買ったと言っていた。

マラケシュに戻ってから伝統工芸館(ここでは本来の基準の値段で売られている)に行くと、20で売られていた。日本円にして、約250円であーる。
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by yukaashiya | 2015-03-08 22:05 | モロッコ生活編 | Comments(0)

洋服はダメだけどメガネはOK

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(フナ広場の夕暮れ)

日中は30度近くまで上がった今日、まゆみさんと2人でてくてくとマラケシュの警察へ届け出を出しに行った。昨日ひったくられたことを届け出ることにしたのだった。

でも、パスポートやクレジット・カード、携帯電話などの被害届けは受け付けるが、現金や衣服は受け付けないと言われた。衣服は何となく理解できても、なんで現金までダメなんだ。

「1ピリオン失くした(盗られた)、なんて言う人が出て来るから」というのがその理由らしい。

ああなるほど。わたしたち2人はしょうがないねと諦めて、そのあとしばらくはロビーで涼ませてもらった。そして警察署を出ようとしたその時、受け付で話しをした警官が出口にいたので再び言葉を交わすと、彼はもう1度同じことを繰り返したあとこう言った。

「あと、受け付けられるのはメガネとか」

洋服はダメで、メガネはOK。

その境界線は、いったいなんなんだろう(笑)。

今夜は早めの夕食を食べて、明日は早朝から2人でサハラ砂漠へ向う。


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(モロッコ料理。わたしが最も気に入っているのはまるでスイーツのような外観をした写真右上の「パスティラ」。炒めた鶏肉やアーモンドなどがパイ皮に包まれて焼かれたもので、上にかかっている粉砂糖とシナモンパウダーがその美味しさをさらに引き出している)
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by yukaashiya | 2015-03-04 07:49 | モロッコ生活編 | Comments(0)