カテゴリ:スペイン生活編( 35 )

ペドロからのスペイン情報

a0262689_10222860.jpg
マドリッドではほとんど毎日のようにどこかしらの美術館に出かけていたが、街中の街路名を示すプレートを見て歩くのも楽しかった。たとえば歴史上の人物の名前がストリート名になっている場合(欧州ではとても多い)、似顔絵とその人の生存期間などが描かれているのだ。こういうタイプのものは他の国では見たことがない。偉人の名前や時代を顔と共に覚えられて、とてもいいアイデアだと感じた。

a0262689_10225350.jpg
マドリッドでの最終日は、ペドロとランチに行った。ペドロは家主パウラの友達で、パウラは現在、仕事でほとんどスペイン北部に滞在しているためフラットに問題が起きた時などにパウラの友人のペドロが助けてくれていたのだ。わたしが着いた日もパウラはいなくて、代わりにペドロが出迎えてわたしの重たいスーツケースを4階(日本式の5階)まで運んでくれた。ウマが合うというのか、なぜかペドロとわたしは初対面から打ち解け、その後ペドロも出張でバルセロナに行ったりしていたから、最終日になってようやくランチに行けたのだった。ちなみにペドロは写真家で、ロンドンで7年間も暮らしたことがあるそうだ。

a0262689_10234574.jpg
ランチを食べながらいろんな話をしたが特に日本人のわたしにとって興味深かったことは、マドリッドとバルセロナの人々の性格が日本の東京と大阪と比べて逆なこと。マドリッドは首都だがマドリッド出身者が多く、バルセロナのほうが地方から移住してきた人の割合が多いらしい。で、バルセロナに住んでいる人には「隣の人は何する人ぞ」という感覚の人が多いそうで、それって日本だと東京。また、マドリッドの人のほうが、関西人のように打ち解けやすくかつ親しくなりやすいそうだ。確かに、わたしから見ても朗らかさこそ似たような印象だったが、マドリッドの人のほうがより親しみを感じやすかった。

参考までに、バルセロナはカタルーニャ地方の中心地。カタルーニャは昨年、国としての独立の是非を問う住民投票を行った地域であり、経済も他の地域よりいいらしい。カタルーニャ語もあり、バルセロナで暮らした時の家主ラウラと話している時、「わたしたちカタルーニャ人は」という言葉がよく飛び出していたことを思い出す。

もうひとつおもしろかったのは、彼らの昼食時間はおおむね午後2時半から始まるんだそうだ。確かに、2時前に入った時レストランは数席しか人が座っていなかったが、3時には広い店内が満席になっていた。マドリッドには午後3時に閉館する美術館が数件あったが、そうかあれはランチのためだったかと勝手に納得した(笑)。

ところで、そんな時刻にランチを食べて晩ご飯は何時頃にするのか尋ねると、おおむね9時や10時頃だったり、人によっては11時頃から食べ始める人もけっこういるらしい。で、ベッドに入るのは夜中の1時とか2時。「晩ご飯を食べてすぐ寝るなんて体に悪いことはみんな分かっているだけどね」とペドロは笑った。

そういやリスボンのレストランでも、11時頃になって入って来る客がけっこういた。もしかしてこれは地中海に面する国の文化だったりして・・・。おかげで我々日本人が「日本人時刻」でレストランを訪れた時、空いていて助かるぞ(笑)。
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-25 10:32 | スペイン生活編 | Comments(2)

とことん芸術性を求めるマドリッド(?)

a0262689_7384876.jpg
マドリッドは古くからの建造物を手入れ良く残しているだけでなく、それらの景観に上手く融け込ませる形で近代的なアートもそこかしこに造っている。これは国鉄アトーチャ駅の裏手で、いくつものドーム状になったものは駐車場である。

a0262689_741397.jpg
駅には人間の体よりずっと大きなこんなオブジェまである。

a0262689_7414857.jpg
ちょっと怖い・・・まさに自分の顔がこんな表情になる(笑)。

a0262689_743653.jpg
レティーロ公園の樹々は、さまざまな形に剪定されていてそれも楽しい。ただ、これなら他の国の公園でもやっていそう。ところが・・・

a0262689_7442691.jpg


とっても撫ぜてみたかった。
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-23 07:45 | スペイン生活編 | Comments(0)

けっこうテキトーなスペイン人

a0262689_7412435.jpg
(プラド美術館)

マドリッドに来て約2週間。憧れのプラド美術館へは滞在先の家から徒歩5分で行けるという幸運に恵まれ、すでに5回訪れた。入場料は€14(約1900円)するが、ここは毎日午後6時から閉館(8時)まで無料になるのである。まさに芸術の「宝庫」と感じる美術館で、エル・グレコやゴヤ、ルーベンス、ヴェラスケスなど、びっくりするぐらいの数の彼らの絵画が存分に堪能できる。それだけに、彼らの人生において描き方の変化なども窺い知ることができるし、ルーベンスの残酷な絵画など、持っていた印象とは違う作品も見ることができた。

a0262689_7473680.jpg
(プラド美術館の東側にある巨大なレティーロ公園)

マドリッドはかなり近代都市化していると聞いていたのでプラド美術館がなければ来なかっただろうが、実際に訪れてみると中世の時代の建造物がとても綺麗に手入れされて街そのものを美術館化していた。人の噂は全くアテにならないもので、やっぱり何事も自分の足と目で確かめる必要があると感じたものだ。

a0262689_7521892.jpg
(国民から愛されたアルフォンソ12世王のモニュメント)

ところで、スペイン人ってけっこうテキトーだと思うことが街を歩いていてけっこうある。たとえば時計。欧州では街中に古くからの時計や時計塔などを残しているところがかなりあるのだが、マドリッドはかなりの確率で時刻が合っていない、もしくは止まっている(笑)。

a0262689_7554565.jpg
街中には気温が掲示される電子板が備え付けられているところがあるのだが、その表示はけっこうメチャクチャ(笑)。先夜3、4度ぐらいの時、その掲示板ではマイナス28度になっていた。今日は公共のバス停の掲示板に、どう高く見積もっても5、6度ぐらいの時に11度と表示されていた。何が基準になっているのか、全く分からない(笑)。

a0262689_759583.jpg
ただ、これは欧州全般で言えることだと思うが、街往く人々はそんなこと気にもかけないし、ましてやクレームをつけたりしない。みんな実におおらかで、何か思ったとしても「ああ間違えてるな」ぐらいなもんだろう。

先日はアトーチャ駅周辺の交通量のすごく多い道路を、こんな自転車が“歩いていた”。左右に6席ずつあるこの乗り物は、座席に座った12人の人がペダルをこいで前進するもの。見ているとズルしている人がけっこういて、半分以上の人はカウンターで飲み物を飲みながら会話に興じるだけで足を動かしていない。だから自転車は遅々として進まず、後ろから走って来た車は次から次へとスピード・ダウンしてほとんど止まるような状態になり、そして車線を変更して走り過ぎて行く。すごく危なっかしいシーンである。10分ぐらい観察していたが(それほど進まない・笑)、誰一人としてクラクションを鳴らす運転手はいなかったし、道往く人たちはみんな笑っていた。

a0262689_871294.jpg
今日はネット・カフェへ飛行機のEチケットなどをコピーしに行った。USBメモリーに入れた3つのファイルをプリント・アウトしたかったのだが、最初に行った店ではなぜか2つのファイルしかできず、店の人は斜め前にある別の店に行ってみてくれと言った。それでとりあえずできた2つのファイルのコピー3枚分の支払いをしようとしたら、店員は全部をできなかったから要らないと言ってお金を受け取ろうとしなかった。

「テキトー」と「おおらか」って、もしかしたら同じ次元にあるのかもしれない。
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-22 08:20 | スペイン生活編 | Comments(0)

欧州の昔ながらの家の天井はなぜ高いか

a0262689_843282.jpg
トレドの街はとても入り組んでいて、日本から持って行ったガイドブックの地図は全く役に立たなかった。かといって現地の案内板も分かりにくかった。あっちで聞きこっちで聞きしながら歩いていてこんな家壁を見つけたので、どことなく日本の家に似ているなあと思って写真に収めてみた。

a0262689_8462746.jpg
家の前に回り込んでみると、なんとそこが探し歩いていた「エル・グレコ美術館」だった。彼が暮らした家ではなく、彼が生きた時代のこのあたりの家屋を1900年代になってとある侯爵が再現させたものだった。エル・グレコの名前がついているのは、彼のイエス・キリストや12使徒の連作などが展示された美術館になっているからである。

a0262689_8492543.jpg
中庭から見上げた1階(日本式の2階)の回廊も、どことなく日本的な印象がある。木を使うと似た造りになるのかもしれない。

a0262689_85113.jpg
ただ建物の中へ入ってしまうと完璧に洋館で、それが日本人と西洋人の感性の違いを表しているようでおもしろかった。靴を脱いで家に上がる日本人と靴を履いたままの西洋人では、家の中での過ごし方が昔から根本的に違ったんだな。

ところで、現在のような暮らし方を始めて3年。ずっと考えてきたのは、昔の人のほうが身長はどの国でも低かったはずなのに、どうして欧州では天井が高いのかということ。そこに必要性はあったのかなかったのかということも、ずっと考えながら暮らしてきた。

最近になって答えらしきものが見えてきたような気がしている。それは「太陽の光」を家に採り入れたかったからではないかということ。

欧州はスペインやポルトガルまで南下してきても、冬は朝は8時頃にならないと完全に夜が明けない。くわえて曇り空が多くなる。雨が多くなる国もけっこうあり、特にポルトガルとベルギーあたりの空の変わりやすさは驚くほどだった。また北欧へ行くと、冬の日照時間は地域によって3時間から5、6時間と聞く。一日のほとんどが暗いわけだ。そんななかで暮らしているとどうなるか。

昨年の秋、ロンドンの天気は毎日毎日曇り空だった。気持ちは鬱々としてきて、何もする気が起きなくなる。逆にたまに太陽が顔を出すと、その光を浴びること自体に幸せを感じるようになる。地中海沿岸では晴れの日も温かい日も多いが、とにかく日光を浴びたいと体が欲するようになる。そんな環境だから天井を高くし、それはすなわち窓も高くして、陽射しが家の中へ優しく入り込んできてくれるのを待っていたのではないだろうか。
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-21 09:15 | スペイン生活編 | Comments(0)

ゲイと向き合うこと

a0262689_754589.jpg
(家のバルコニーから見えるソフィア王妃芸術センター/ピカソやダリ、ミロなどの作品が豊富。彼らの意外な絵も見られるかも)

マドリッドでの家には5つの寝室があり、家主のパウラはそのうち4つを貸し出している。場所の良さに加えて家賃がリーズナブルなので、一泊からOKのここにはひっきりなしに観光客が泊まりにやってくる。最初のうちはどの部屋にどんな人が泊まっているのかが分からず、ある時ちょっと困った。

a0262689_7165946.jpg


その日はパウラが旅行中で、誰かがシャワーを使った直後にわたしが使いにバス・ルームへ行くと、蓋を降ろした便座の上に使った人のパンツが載っていた。どうしようか迷った挙げ句、わたしとパウラの寝室を除く3つのうちの2部屋に見当をつけて、まず声が漏れてきていた部屋をノックした。年輩の白人男性が顔を出してくれたが、英語は全く分からないという。シャワーとかバスルームとかランジェリーとかいろいろ言ってみるが全然通じず、ただそんなやり取りをしているうちに、直前にバスルームを使ったのはこの人じゃなさそうだということが漠然と判断できた。

それで、次にその向かいの部屋をノックしてみた。やはり60歳ぐらいの白人男性が顔を出し、英語が分かるようだったので「あなたの奥さんがバス・ルームに忘れ物をしています」と告げた。なぜ「奥さん」と言ったかというと、便器に載っていたパンツにレースがついていたからである。

するとその男性は部屋の奥にいる“奥さん”らしき人に声をかけた。出て来たのは、白人男性だった。その男性は腰にバスタオルを巻いたままで、明らかにバスルームを使ったばかりの様子。彼はわたしのあとをついてきてバスルームを覗き、パンツを見つけて照れくさそうに手に取り、「ありがとう」と言ってバス・ルームを出て行った。わたしは、パンツにレースがついていたというだけでその持ち主が女性だと思い込んだことを反省した。

欧州に暮らし出して3年。ゲイ(男女共)の存在やゲイの人たちに対する欧州人の見方や対応はたいがい学んできたつもりだ。なかには「子孫繁栄に繋がらない」というのが主な理由でその存在を反対している人もいるが、おおむねゲイの人々の気持ちを受け容れる方向性を持っている。おそらく米国もそうではないだろうか。

ゲイの人たちはわたしたちが「性」を持って生まれてきたように、当たり前にその「ゲイという性」を持って生まれているのが少なくとも欧州では客観的に受け容れられている。日本も少しずつ変わってきているようだが、たまにYutubeなどの動画で見る日本の漫才やバラエティ番組などではまだまだゲイや同性愛が笑いのネタになっているのでとてもヒヤヒヤするし、日本は極東の島国だからこういう面で時代に遅れを取っているのかもしれないとも感じる。おおむね外国人には、日本人は礼儀正しいとか心が優しいという評価をされているが、日本人は実は同性愛者をそんなふうに扱っているのだと知ったらさぞがっかりされるに違いない。

パウラの家に着いた日、彼女が旅行中だったので彼女の友人のペドラ(男性)がわたしを出迎えて家の中を説明して回ってくれた。いろいろ話しているうちにけっこう気が合って、そのせいか彼は「滞在中にランチでも食べに行こうよ。買い物したければそれにつき合うしさ」

それに続けて彼はこう言って笑った。

「都合のいい日が分かったら連絡して・・・あ、ボクは危険じゃないから安心して。だって、ゲイだからさ(笑)」

こういう時は、一緒に笑って良し(笑)。

a0262689_7295288.jpg
(裏手の入り口には洒落たガラス張りのエスカレータ有)
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-17 07:42 | スペイン生活編 | Comments(0)

レアル・マドリード戦をついにホームで観戦!!

a0262689_7131114.jpg
いつか行きたいと思っていたサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム。ついにチケットをゲットして、土曜日にレアル・マドリード戦を観に行ってきた。本当ならチャンピオンズ・リーグがベストだったが、日程が合わないので対デポルティーヴォ戦。まああ、チケットの高いこと。最も安い席で最上階の35ユーロ。

ただ、気に食わなかったのはそのことよりも、どう繋いでも日本のサイトを経由してしまうこと。こうしたチケットに限らずたいがいの場合、日本人や日本の企業を通すと何でも割高になるのでそれがイヤでできるだけ「その国」のサイトを使うのだが、PCが勝手に日本のサイトへ誘導してしまうのだった。今回最も迷惑したのは、日本のサイトを通じてしまうためにイギリスのカードが使えなかったことだ。なぜ日本人だからって、日本のサイトを通じて買わないといけないんだろう。

a0262689_724049.jpg
それにしても、実に巨大なスタジアムだった。数年前に甥っ子のSHINと行ったニューヨークの新ヤンキース・スタジアムも大きかったが、それよりも座席数が3万も多く、約80000席あるんだそうだ。しかもチャンピオンズ・リーグでもないのに、ほぼ満席。わたしの最上階のチケットだってサイトを何度も更新しているうちにたまたま取れたのだった。

ラッキーだったのはたまたま空いた1席が、最上階ながら一番前の席だったこと。こんなに高い位置でもメガネをかければ背番号が読み取れるぐらいだったし、冬場は案外とこの上階席はおススメかもしれない。カフェなどでよく見かけるヒーターが天井にたくさん仕掛けてあるからで、寒さを感じるどころか温かかったのである。

試合はスピード感に溢れ、とてもおもしろかった。ゴールを決めた時のスペイン人の盛り上がり方は気分を高揚させてくれるものだったし、応援しているチームであろうが相手チームであろうがファイン・プレーがされた時のスペイン人の反応には心温まるものが感じられた。日常に快活さや陽気さを感じるスペイン人だからもっとメチャクチャに騒ぐのかと思っていたら割と紳士的で、それは意外だった。ただ・・・

a0262689_738167.jpg
きっとそうじゃない時もあるんだろうなあ。見よ、この警備体制(笑)。これが最前列の座席前にズーッと繋がっているんだから。また、これを見ていてカメラマンの数にも圧倒された。わたしの視界に入った範囲だけでザッと50人はいた。何度も書くが、これはチャンピオンズ・リーグじゃない。

結果はレアル・マドリードが2点を決めて勝利を収めた。ゴールを決めた時は割れんばかりの拍手で、その音をどう表現したら最適か悩むほど響き方も初めて体験するようなものだった。なにしろ8万人の拍手と歓声が互いに向かい合って送られているんだもの、とにかくすごい迫力だった。

a0262689_7441524.jpg
スタジアムを出ると、地下鉄に乗ってシベレス広場へ移動。ゲームは6時開始で8時近くに終了し、スタジアムを出るのも地下鉄に乗るのも人が多いためけっこうな時間を要し、中心部のシベレス広場へ移動し終えたのは9時近くになっていた。この日からマドリッドではカーニバルが開催されていて、7時半からこの広場へ向って大々的なカーニバルの行進が行われていたのだが残念ながらそれには間に合わず、最後の山車をわずかに目にできたぐらいだった。でも、続く9時からは花火大会。中央郵便局を使って、音楽に合わせて花火が打ち上る。スペインの伝統的な曲からビートルズまで曲に合わせた打ち上げ方はアートを感じるものであり、花火というより「舞台」を見ているような気分になったものだ。

a0262689_7521721.jpg
ここからはプラド美術館などを通り過ぎて徒歩で帰宅。夜風に吹かれて歩きながら、ゲームが6時開始だったのは、もしかしたら花火を見れるようにとの計らいだったのかもしれないと、ふと思った。サイトで見たほかの日付のゲームは、全部9時開始だったからである。
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-16 08:03 | スペイン生活編 | Comments(0)

マドリッドでのカーニバル前夜

a0262689_9121323.jpg
キリスト教国ではこの時期、大々的にカーニバルが開催されるところが多い。マドリッドでも14日から4日間、開催されるようだ。だからマドリッドに来たというわけではなく、先日訪れた「デスカルサス・レアレス修道院」でバンフをもらってたまたま知った次第。正式なカーニバルは14日から18日のようだが、13日にも中心部から少し離れたエリアでパレードが行われるというので行ってきた。

a0262689_9162389.jpg
マドリッドの気温は日本の大阪や東京と変わらず寒いので、6駅先の地下鉄駅「ブエノス・アイレス」を午後6時にスタート地点としているパレードに向けて、午後6時に家を出た。なーんとなくだけど、バルセロナで感じていた「きっとイベントは遅れて始まる」予感がしたからだった。実際、わたしがブエノス・アイレス駅に到着したのは6時半で、それから10分ほどしてからパレードはスタートした(笑)。寒い中、たいして待たなくて済んで良かった。

a0262689_9195758.jpg
ところがこのパレード、進むのがメチャクチャゆっくりで、待ってられへん。しかもいままでどの国で見たカーニバル・パレードより手作り感満載で、それはそれでいいんだけど、どうも誰でも変装してきて参加できるような様子(笑)。つまり地元の人たちが楽しむパレードであって、観光気分で観に行くパレードではなかったのでありました(笑)。

a0262689_9225580.jpg
公式カーニバルの初日はバレンタインデー。もとは聖人の名前である。欧州を暮らし歩いていてひしひしと感じることだけど、日本は国際社会を目指すなら学校では英語の強化はもちろんだけど、世界に信者の多いキリスト教とイスラム教の基本的なことも学ぶべきではないだろうか。

それを特に強く思ったのは先日だ。ムハンマドを侮辱した画像を日本人がツイッターに投稿したとウェブ・ニュースで読んだがそれが本当ならとんでもないことだからである。イスラム教ではムハンマドの偶像化はそれ自体が侮辱することにあたり、過日テロ事件が起きたフランスの週刊誌だってムハンマドを風刺した絵を度々載せていたことが根本にある。また偶像化といえば、昨年だったか一昨年だったか、スーダンで英国人女性教師がテディベアに「ムハンマド」と名前をつけただけで投獄された。それほど、してはいけないことなのである。知らなかった、で済むことでもないのである。

そのほかにも宗教においてはさまざまなルールがある。イスラム教なら婚外性交渉もそうだ。ドバイでレイプされた女性が逮捕されたり、モロッコでは路上でキスしていた未成年が捕まった例もある。そういう話を聞いて驚いたりしている場合では、日本もないのである。

ただし、それらの話を聞いてたとえばイスラム教を怖がる必要はない。日本にはイスラム教徒が少ないので報道で見聞きする事件ばかりが印象に残りがちだが、一般的なイスラム教徒はごくふつうに暮らしている人々だ。その人々に対して、要はわたしたちはマナーを守るべきなのである。ネットで世界中が繋がっている時代なだけに、それぞれの国の、それぞれの宗教や文化を背景にした尊重の仕方をすべきだと考える。

a0262689_9511280.jpg

[PR]
by yukaashiya | 2015-02-15 10:09 | スペイン生活編 | Comments(0)

マドリッドでの家

a0262689_862249.jpg
いきなり問題です。これはマドリッドで借りた家の扉についているものですが、さて一体何でしょう。

a0262689_871114.jpg
答えは玄関の「覗き窓」。最初の写真は家の内側、これは玄関の外側だ。この建物はおそらく100年ぐらい前(かそれ以上)に建ったもので、それだけにこういうところにも時代を感じさせるものがついている。年月によって出た歪みによる扉の開け閉めのしにくさにも、それが出ている(笑)。

a0262689_895236.jpg
家主パウラのフラットには5寝室、1バスルーム、1リビングルーム、そして大きなダイニング・キッチンがある。その中の一室を借りたのだが、広さは8畳ぐらい。家具やリネン類はIKEAで揃えたな〜というものばかりだけど、一通り必要なものが揃っているのでありがたい。小さなバルコニーも部屋についていて、そこでタバコも吸える(笑)。1つ問題があるとすれば4階(日本式の5階)ということ。なぜなら・・・

a0262689_8131119.jpg
このフラットにはエレベータがないのである。しかも歴史ある建物だから1階あたりの天井が高い。ワン・フロア上がるたびに、階段は22段。それで天井の高さを分かってもらえるだろうか。22×4で88段。昨年2月に滞在したナポリでのフラットより8段低いじゃないかとたいして意味のない慰めを自分にかけ、毎日息を切らせながら上がり下りする。わたしの23kgのスーツケースを持って上がってくれたパドラも「平気さ〜」なんて言いながら、ハアハア言っていた(笑)。

欧州の街にはどの国でも緩いキツいの違いはあってもそれなりに坂があり、フラットもこんなふうにエレベータをつけないままの建物が多い。それでもお年寄りの人たちも当たり前に暮らしているし、スーパーで洗剤やトイレットペーパー、ミルク6パック(!)など重たいものをみんな平然と運んでいる。

今日出かける時、「オラー(こんにちは)!!」と言いながら上の階から降りてきた若い男性2人がすごくたくさんの荷物を持っていたので手伝いましょうかと声をかけたら、まずびっくりされて、「大丈夫だよ。ありがとう!!」と笑顔で駆け下りて(!)行った。帰宅時に2階(ここまでで44段)で一休みしていたら、下から上がってきた年輩のおじさんに「この階で休憩するのか。あっはっはっ」と爆笑された(笑)。

欧州の人の体格が良いのは生まれ持った骨量や筋肉の違いもあるだろうが、毎日のこうした「不便さ」で体が鍛えられている面もあるかもしれない。

ちなみに、欧州の人々はこういうことを不便なことだとは思ってはいない。

a0262689_751330.jpg

[PR]
by yukaashiya | 2015-02-14 08:33 | スペイン生活編 | Comments(0)

エア・ヨーロッパ航空でマドリッドへ

a0262689_6413717.jpg
(夕暮れ時のリスボン・コメルシオ広場)

月曜日、エア・ヨーロッパ航空でリスボンからマドリッドへ飛んだ。約1時間の飛行で、「海外」なのにたったの約36ユーロ。エア・ヨーロッパ航空は初めての利用だったが、おおむね快適だった。スカイチームの一社で、預け入れ荷物は23kgまで無料。食べ物や飲み物は全て有料だったが、1時間のフライトでは要さないのでノー・プロブレム。シートもエコノミーにしては幅が広めで、ゆったり座れた。

ポルトガルもスペインもシェンゲン条約加盟国なので、出入国審査はナシ。マドリッドの空港を出るとエアポート・バスに乗ってアトーチャ駅へ向う。アトーチャ駅とは中心部にある大きな国鉄駅で、この鉄道沿いの家を今回は借りたのだった。うふふ、プラド美術館までは500mの距離。毎日通えるじゃん(笑)。

a0262689_701528.jpg
(中は一部が植物園になっているマドリッド・アトーチャ駅)

マドリッドに着いて、ホッと気が緩んでいる自分に気がついた。振り返るとリスボンの人は、親切で笑顔の素敵な人もたくさんいたけど、どちらかというと無愛想な人のほうが印象に残っている。かといってパリのようにたとえば道を尋ねて虫を追い払うように手を振られることはなかったのだけど、無表情な人がけっこういたのである。買い物してこっちが「オブリガード(ありがとう)」と言っても無反応だったり頷くだけなんて人もいた。ある時なぞトラムを降車する時に日本人の人に押されて車内の段差でバランスを崩し、歩道まで転げ落ちたのだが、車内の人も運転手も表情を変えずに見ているだけだったのは、ちょっと不気味に感じた(し、痛かったし、カッコ悪かった〜・笑)。

そこへいくとマドリッドの人々はバルセロナで感じたのと似た雰囲気で、タクシー乗り場の運転手たちもバスの運転手もバス停に並んでいた人たちも、みんな陽気で気さくな雰囲気を漂わせていた。

それは、滞在先のアパートに着いた時もそうだった。家主のパウラ(女性)は旅行中でパウラの友人のパドラ(男性)が出迎えてくれたのだが、わたしの重たいスーツケースを4階(日本の5階)まで持って上がってくれる際、「23kgもあるから大変。わたしも手伝うよ」と言ったら、「大丈夫さ。その代わり、キスしてくれよ」と返ってきた(笑)。キスといっても欧米の人々がふだんする頬へのキスで、特別なことじゃない。でもこういう返しによって楽しい雰囲気になれて、心地良いんである。

a0262689_20493027.jpg
(アトーチャ駅内植物園)

部屋へ落ち着くと、もう夜の9時近くになっていた。とりあえず何か食べなくちゃと外へ出て、すぐ近くにあったケバブのお店に飛び込んだ。お店の人に「どこから来たの」と聞かれる。人質殺害事件のあと、国籍を問われる度にヒヤッとするので出来るだけ言いたくないのだがウソをつくわけにもいかず、「日本」と小さく答えつつ、相手の反応を見る。すると・・・

「おお〜っ、オレ日本人大好き〜っ!!」

そういうノリのスペイン、大好き〜っ!!

a0262689_2050117.jpg
(植物園の池には亀がいっぱい)
[PR]
by yukaashiya | 2015-02-13 07:05 | スペイン生活編 | Comments(2)

バルセロナでの暮らしを終えて

a0262689_783840.jpg
バルセロナでの4週間の生活はあっという間だった。クリスマスとニューイヤーを挟んでいたこともあるけど、その家族イベントに家主ラウラの厚意で多々参加させてもらったことが大きいだろう。イベントじゃない日でも実に人の出入りの多い家で、毎日がとても賑やかだった・・・一人暮らしの長いわたしには賑やか過ぎたぐらいだった(笑)。

a0262689_7105938.jpg
ガイドブックに載っていた以上にたくさんの美術館があってそれも目を楽しませてくれたし、ガウディ建築以外にも壮麗な建物はたくさんあった。

a0262689_7121270.jpg
見て歩いているうちに、いままで回ったどの国よりも「窓」と「張り出し窓」「テラス」に特徴があることに気がついた。アイアンでの美しい装飾、出張らせて建物をより立体的に見せて飾る建築はまさに街中にある芸術。

a0262689_7143249.jpg
街灯のつくりもあちこちに洒落たものがあったし、

a0262689_715158.jpg
街灯付きのこれは水飲み場。冷たくてフレッシュな水が、街歩きで乾いたノドをどれほど癒してくれたか。こんな中世時代からあるような水道(?)がいまでも現役で働いていること自体、日々を弾んだ気持ちにさせてくれもした。

a0262689_7172015.jpg
(スペイン広場にあるかつての闘牛場。バルセロナでは闘牛が禁止されて数年が経つ)

次の地はポルトガル。出発が早朝だったので、幼いリタには前夜のうちに挨拶した。ラウラ自身も「寂しくなるわ。これからもメールで連絡を取り合おうね」と言ってくれたし、リタはリタでわたしがバルセロナを離れることをラウラから聞くと、眉を八の字にして両腕をわたしの首に回してハグしてくれた。5歳の女の子に自然にされるハグって、ちょっと感動もの。寂しくなってわたしはムギュウッとハグしてしまった。リタには少し痛かったかも(笑)。

ラウラ、ラシッド、リタ、いままでにない暮らし方を経験させてくれてありがとう。アディオス!!

a0262689_7213352.jpg

[PR]
by yukaashiya | 2015-01-17 07:22 | スペイン生活編 | Comments(0)