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「真実か嘘か」でなく「真実か冗談か」

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まずはお詫びと訂正を。昨日、英国人ジャーナリストの友人と会ったので「Brexit」の使い方について尋ねてみると、いまでは「英国のEU離脱」を意味しても構わないそうだ。書き手や話し手によってはあくまでも元々の意味「EUを離れるか留まるかの国民投票」を意味する時にしか使わない人もいるが、そうではない人もいまではいるとのことだった。

さて、先日、「シティ・ツアー」の1つに参加してきた。ロンドンでは有料・無料のたくさんのシティ・ツアーがある。無料のツアーの場合は、ガイドとして勉強中の人によるものがあったり、プロのガイドだけど市の歴史にまつわることをたくさんの人に知ってもらおうとボランティアでしているケースもあるし、市などが主催しているものもある。ガイドが明らかにベテランのガイドだった場合は、ツアーの最後にたいていみんな幾ばくかのお礼をガイドに渡している(概ね1人あたり£5〜20)。

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先日参加したツアーはロンドン大火(1666年)をエピソードのスタートに据えたもので、だから出発点はその記念塔(クリストファー・レン作!)があるモニュメント駅。まずはそこからロンドンブリッジに向かって歩き、教会に入った。中にはロンドン大火以前のロンドン・ブリッジの模型が置いてあり、現在の情緒のないコンクリート造りではなく、両サイドに商店が立ち並ぶとても趣のある橋だったことを知った。場所も若干だが現在の位置より西にあったらしい。

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(ロンドンブリッジから見たタワー・ブリッジ)

ロンドンブリッジといえば、先日、リングフィールド・パーク競馬場へ取材に行った帰り、一緒にロンドンまで戻ってきたレーシング・ポストの記者から面白い話を聞いた。

昔々のロンドン・ブリッジには、動物園があったらしい。そこには南アフリカの国から当時の英国王へ贈られたゾウがいて、餌に何をあげたらいいのか分からなかったため、毎日「肉とワイン」をゾウに与えていたんだとか。マジっすか。

「ホントかどうか知らないよ。ジョークかもしれない(笑)。

ああ、英国人はジョークが好きですものね。

「そうそう、アメリカの公用語を決める時、候補に挙がったのは英語かフランス語。それを、多数決で決めたらしい。20人中13人が英語を選び、フランス語に投票したのは7人だったんだって」

「マジですか」

「ホントかジョークかは知らないよ(笑)」


ずっと「真実」の対義語は「嘘」だと思ってきた。英国ではそれが「ジョーク」なんだ。「嘘」だと知ると内容によっては腹が立つかもしれないけど、「ジョーク」と捉えられたら楽しくなるからあら不思議。
by yukaashiya | 2016-07-26 06:28 | 英国生活編


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