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チャンスをくれるイギリスという国

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また冬に戻ったような寒さの中、今日はギルド・ホールの隣に建つセント・ローレンス教会でのランチタイム・ピアノ・コンサートへ行ってきた。ロンドンの教会ではこうしたコンサートやコーラスなどが、けっこう頻繁に開催されている。その時々で開催の背景は異なるものの、若手音楽家や声楽家のために舞台を設けるケースもけっこう多い。入場料はたいがい無料で、その代わりといっては何だが来場者はいくばくかの金額の寄付をしてくる(ミニマム£3から£5ぐらい。上限はナシよ・笑)。

今回は内容を知らないままピアノ・コンサートがあると聞いてそれだけで行ったのだが、素晴らしい演奏だった。ピアノもスタンウェイで軽やかな中に重厚感のある音色。しかも、帰宅してから調べてみると弾き手も名のあるピアニストだった(!)。

コラムなどで書いているように、イギリスは音楽・芸術、舞台、スポーツ、建築など、実にさまざまな分野でトップに立つ国であり、その背景には、年齢・性別に関係なくさまざまなチャンスを与える仕組みが実によくできており、だから世界で一線に立つような人が出て来るのだろうと思われる。

だが今回ばかりは、来場者であるわたしたちが滅多にないチャンス(機会)をもらった。こんな幸せなことがあっていいんかなと思ってしまう(笑)。

日本にもそういう場が増えると子供たちの未来のためにもいいと思うし、それこそ年齢や職業に関係なくいろんな人がクラシック音楽に触れてゆったりとした時を過ごしてもらえるのではないだろうか。

クラシックというとそれだけで敬遠する人もけっこういそうだが、実はクラシックは日本でも生活の中で意外な頻度で耳にしているものだ。それはたとえばデパートの中だったり、レストランや喫茶店、あるいはテレビのコマーシャルだったり、ドラマの挿入曲だったりする。

子供の頃に習って誰でも知っている「きらきら星」だって、元はフランス民謡だがモーツァルトが12の変奏曲にして、その中の1つに歌詞がついたものが「きらきら星」なのであります。

モーツァルトのきらきら星12の変奏曲、こんな曲なんですよ。
12Variation on “Ah, vous dirai-je Maman!”K265
大きな音量で楽しんで下さい。
by yukaashiya | 2015-06-02 08:07 | 英国生活編


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