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ペドロからのスペイン情報

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マドリッドではほとんど毎日のようにどこかしらの美術館に出かけていたが、街中の街路名を示すプレートを見て歩くのも楽しかった。たとえば歴史上の人物の名前がストリート名になっている場合(欧州ではとても多い)、似顔絵とその人の生存期間などが描かれているのだ。こういうタイプのものは他の国では見たことがない。偉人の名前や時代を顔と共に覚えられて、とてもいいアイデアだと感じた。

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マドリッドでの最終日は、ペドロとランチに行った。ペドロは家主パウラの友達で、パウラは現在、仕事でほとんどスペイン北部に滞在しているためフラットに問題が起きた時などにパウラの友人のペドロが助けてくれていたのだ。わたしが着いた日もパウラはいなくて、代わりにペドロが出迎えてわたしの重たいスーツケースを4階(日本式の5階)まで運んでくれた。ウマが合うというのか、なぜかペドロとわたしは初対面から打ち解け、その後ペドロも出張でバルセロナに行ったりしていたから、最終日になってようやくランチに行けたのだった。ちなみにペドロは写真家で、ロンドンで7年間も暮らしたことがあるそうだ。

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ランチを食べながらいろんな話をしたが特に日本人のわたしにとって興味深かったことは、マドリッドとバルセロナの人々の性格が日本の東京と大阪と比べて逆なこと。マドリッドは首都だがマドリッド出身者が多く、バルセロナのほうが地方から移住してきた人の割合が多いらしい。で、バルセロナに住んでいる人には「隣の人は何する人ぞ」という感覚の人が多いそうで、それって日本だと東京。また、マドリッドの人のほうが、関西人のように打ち解けやすくかつ親しくなりやすいそうだ。確かに、わたしから見ても朗らかさこそ似たような印象だったが、マドリッドの人のほうがより親しみを感じやすかった。

参考までに、バルセロナはカタルーニャ地方の中心地。カタルーニャは昨年、国としての独立の是非を問う住民投票を行った地域であり、経済も他の地域よりいいらしい。カタルーニャ語もあり、バルセロナで暮らした時の家主ラウラと話している時、「わたしたちカタルーニャ人は」という言葉がよく飛び出していたことを思い出す。

もうひとつおもしろかったのは、彼らの昼食時間はおおむね午後2時半から始まるんだそうだ。確かに、2時前に入った時レストランは数席しか人が座っていなかったが、3時には広い店内が満席になっていた。マドリッドには午後3時に閉館する美術館が数件あったが、そうかあれはランチのためだったかと勝手に納得した(笑)。

ところで、そんな時刻にランチを食べて晩ご飯は何時頃にするのか尋ねると、おおむね9時や10時頃だったり、人によっては11時頃から食べ始める人もけっこういるらしい。で、ベッドに入るのは夜中の1時とか2時。「晩ご飯を食べてすぐ寝るなんて体に悪いことはみんな分かっているだけどね」とペドロは笑った。

そういやリスボンのレストランでも、11時頃になって入って来る客がけっこういた。もしかしてこれは地中海に面する国の文化だったりして・・・。おかげで我々日本人が「日本人時刻」でレストランを訪れた時、空いていて助かるぞ(笑)。
by yukaashiya | 2015-02-25 10:32 | スペイン生活編


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