航空券はいつもネットで購入しているものの、鉄道や劇場のチケットはコピー店を見つけるのがメンドーなため基本的にはそれぞれのオフィスや窓口で購入している。日本ならコンビニへ行けば済むが、欧州にはコンビニは滅多にないのだ。また、コピーできる店は国によって本屋だったり文房具店だったりコピー専門店だったりと、その業種を知るまでだけでもけっこうメンドーなのである。
そんなわけで、プラハ(チェコ)からウイーン(オーストリア)へ向う鉄道チケットも、時刻や価格などをサイトで調べたうえで、プラハ中央駅へ買いに行った。
ところが、窓口のお姉さんが提示してきた金額が、サイトで見た金額と全然違う。どれぐらい違うかというと、倍ほど違うのだ。それでサイトで見た金額を言うと、「それはオンラインだけの価格です」という。オンラインで買うと、(2等車の場合)座席指定しても613コルナ、窓口だと1210コルナ、その差597コルナで日本円にして約3000円だ。つまり
チェコ鉄道のサイトで買うと、プラハからウイーンまで約3000円で行けるというわけ。
これを
同じ時刻の便で「レイル・ヨーロッパ」というサイトを使って買うと€75=約10500円になり、同じプラハからウイーンへ行くのに3倍以上の価格になってしまう。もっともレイル・ヨーロッパはエージェント(フランス国鉄とスイス連邦鉄道の合弁会社)だから、鉄道会社から直接購入するより高くなるのは仕方ないけれど。
ところで、気をつけたいのは鉄道会社から直接買うにしても、プラハーウイーン間のこの路線はチェコ鉄道「側」が安いのであって、同じ区間でもウイーン発プラハ着の切符となると、プラハ発ウイーン着の金額の倍ぐらいになるということだ。
こういうケースって、けっこう珍しいんじゃないだろうか。わたしのプラハ→ウイーン行程は、ストックホルムから行きたい国へ「南下」してきただけなのだが、なんだか得をした気分(笑)。