人気ブログランキング | 話題のタグを見る

インドの鉄道・その1

インドの鉄道・その1_a0262689_23225629.jpg
(英国の植民地時代に建てられたムンバイのCST 駅・世界遺産)

インドは鉄道大国で、その規模はアメリカや中国などに次いで世界第5位だそうだ。ただ、実際にインドで感じるのは、絶対的スピードの遅さと、列車の本数に比してレール数が不足しているであろうこと。

最高時速で100km/hらしい。わたしがここまで乗車してきた列車には全て「◯◯エクスプレス」の名称がついているが、70〜80km/hぐらいがいいところ。しかも、停車駅が近づくなどすると20km/h程度に速度を落としてちんたら走ることも多く、ジャンクションになっている停車駅では対向列車がくるまで待たなければならず、駅に30分も停車してマス、なんてこともよくある。ただ、ずいぶん以前はインドの列車の遅れは5時間、10時間、なんてよく聞いたけど、だいぶん改善されているようだ。少なくともわたしが乗った列車のうち2本が1時間程度遅れただけで、30分以上も早く到着したものもあった。

それよりも、チケットを買いやすくして欲しいものだ。日数を多くとっての周遊旅行はきっちりした日程を組んじゃうとその通りに移動することがかえって大変。それだけに2、3カ所分ずつ鉄道やホテルの手配をしてきたが、鉄道の指定席切符は数日前の予約ではまず手に入らない。それで先日、2回に分けてラストまでの11路線分を購入したのだが、駅へ赴かねばならず、申し込み書に列車の番号や名称まで調べて記入しなければならず、最低でも1時間は列に並んでの取得。それをしたからといって確実に座席が取れるわけではなく、わたしは効率的な方法としてネットで空き状況を確かめて安全かつ抑えやすい席を申し込んだ。それでも、その時点で3路線分、使いたい路線の座席がどのクラスも埋まっていた。なにしろインドは国土も人口も日本の約9倍。旅行人数も9倍と考えれば分かりやすいだろう。移動人数はおそろしく多く、座席指定の切符の入手はすんなりといかない。だが指定席でなければ、まず座れない。5時間以上の移動だけを鉄道にしているが、そんな長距離を立ったままで行けるはずがない。

これを書いている場所は、ムンバイ・セントラル駅のウエイティングルーム。ここからジュナガルへ向う長距離列車は2週間前に申し込んだ段階で満席。乗車時間17時間という長さと、キャンセル待ち人数がたった1人だったことからファーストクラスを申し込んだものの、まだ取れていない。今朝この駅へ来たら「出発の1時間半前にもう一度来て下さい」と言われた。うげ。そんな直前にならなきゃ分からないのか。

1時間半前に行ったら絶対に座席が取れるかどうかは分からない。それでいまは祈るような気持ちでウエイティングルームでこれを書いている次第。ここに座ってすでに6時間、ムンバイ観光は先日済ませているし、ヒマなんだもの。ネットは繋がらず、ブログにアップするのはジュナガルに着いてからになる。

列車の出発時刻まで、あと3時間。神頼みするしかない。

仏陀にしようか、シヴァ神にしようか、それともいまは亡きサイババにしようか。

インドの鉄道・その1_a0262689_23273995.jpg
(ムンバイ・セントラル駅の一等ウエイティング・ルーム。シャワーも浴びられる。写真手前の椅子が傾いているのはご愛嬌)
by yukaashiya | 2013-01-26 23:22 | インド編


<< インドの鉄道・その2 神のみぞ知る >>