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アンビリーバーボーなインド人の寿命

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昨日はデカン高原にある「エローラ」の遺跡を観に行った。1000年以上も前の遺跡群で、ほとんどが石窟寺院。おもしろいことに、仏教寺院とヒンドゥ教寺院が中央のヒンドゥ教寺院を挟んで左右に並んでいる。中央にあるのが世界遺産に登録されたカイラーサナータ寺院で、この壮大さには息を吞んだ。なにしろ岩山を削って造られた寺院なのである。積み重ねた部分は全くなく、細部に至るまで全てが削って彫って造られた建造物。これは非常に珍しく、これを見たいがためにデカン高原までやってきた。

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このカイラーサナータ寺院は、8世紀から9世紀のおよそ100年をかけて完成されたらしい。当時のインド人の平均寿命は30歳前後だそうで、そうすると、一体何代に渡って彫り続けられたのか。

ふと、ムンバイからアウランガバードに来る列車の中でインド人から教えてもらった現在のインド人の平均寿命を思い出した。彼によると、60歳ぐらいだという(別の人は65歳だと言っていた)。しかも、長生きで65〜70歳だそうで、インドには100歳を超えて生きている人はいないだろうとのことだった。原因は、脂っこい食べ物が多いからで、心臓に負担がかかり過ぎているらしい。胃腸を悪くするケースも多いとい言っていた。

そしたら40歳の人はあと20年ぐらい、50歳の人は10年ぐらいでこの世からいなくなってしまうのか・・そう考えると、傍若無人な面のあるインド人に優しくしてあげたくなってくる。

なのに・・・エローラ遺跡からアウランガーバードに帰る時のこと。来た時は公営バスに1時間ほど揺られてきたが、相乗りジープが来たのでそれに乗って行くことにした。最初のうちは良かったが、詰め込むわ詰め込むわで、2人掛けのシート、せいぜい3人までのシートに4人も座らせる。しかもわたしの横に座った3人はみんなふくよか。こんな態勢で1時間も乗っていなきゃいけないのか。

ヘッドレストが2つということは、このシートは2人掛けなんやで。
そこへ4人なんて、あんたらおかしいんちゃうか。
インドでは当たり前なんか。
どうにかしてよ。


文句を言うわたしに対して、ドライバーもほかの乗客もエヘラエヘラと笑うだけ。アホらしくなってわたしも笑い、ぎゅうぎゅう押されながらアウランガーバードまで戻った。
by yukaashiya | 2013-01-24 02:45 | インド編


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