今日の英語(?)と備忘録

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(先日、見学に行ったロンドン図書館のリーディング・ルーム。この図書館は1841年の設立で、何とダーウィンもここを利用していたらしい。ここには800万冊の蔵書があり、そのほとんどが貸し出し可能。1500年代の本や100年前の新聞も見られる)

今日の英語のお時間です(笑)。

勉強しただけでは知ることのできない表現の1つに、「It cost a few bob」がある。現在のイギリスの通貨はポンドとペンス(小数点以下)だが、古い貨幣価値にシリングがあり、それはボブと呼ばれていたらしい。a few をつけるから小さな金額かと思えばそうではなくそれなりに「価値」を持つ量の金額を意味するらしい。つまり、「それなり(それ相応)の金額」というところだろう。

もっと気楽に使える表現に「cake」がある。イギリスといえば紅茶で、それだけに「She is my cup of tea」(彼女は僕の好み)という表現があることは以前、競馬ブック誌のエッセイに書いたことがあるが、これを「ケーキ」に置き換えることもできるのだ。

「バナナ」は、組織において最も重要な人(あるいは二番目)を表現するのにも使える。例えば、最も重要な人であれば 「a top banana 」。a top banana of the Mafiaなら、そのマフィアのボスということになる。マフィアのバナナ・・・怖くないやん(笑)。

ちなみに、bananasと複数になると「おかしなヤツ」とか「クレイジー」と全く別の意味になるので、気をつけられたし。

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(ウエストミンスター大学のバー。大学のバーが、英国ではこんなに洒落ているのです)

<備忘録>
・Westminster Talks : What do the Arabs Really Want? ウエストミンスター大学のレクチャー・シリーズで、HSBCホールディングスのシニア・アドバイザーなど金融関係で重要な役割を歴任してきたSherard Cowper-Coles卿による講演。教育をはじめとしたアラブの人々の欲することなどをレクチャーしてくれた。

・A history of gay and lesbian cinema in 10 films : ブリティッシュ・アカデミーのイベントで、キングス・カレッジ・ロンドンの大学教授 Richard Dyer氏による講演。司会にはV&Aのアシスタント・キューレイター Zorian Clayton氏。100年前にはすでにゲイやレズビアンの人々を表現した映画があったことにも驚いたが、日本でも50年ぐらい前に上映されていたのにもびっくりした。日本の作品では、三島由紀夫原作の「薔薇の葬列」(1969年)がこのイベントで紹介されていた。

・Bee Midtown Conway Hall Walk: コンサートで度々訪れているコンウェイ・ホールを紹介してくれるウォーキング・ツアーに参加。建物が建てられた最初は1787年で、ホールの名前になっているアメリカ人のコンウェイ氏がここの任務に呼ばれたのは1864年。人の尊厳を大事にした彼が与えた影響は大きく、この建物は「 a Home of for Humanism」ともよばれ、内部にはヒューマニスト図書室(蔵書1万冊)もある。

Malvyn Tan performs at Rhinegold :コンウェイ・ホールで定期的に開かれる Rhinegold開催のコンサート(優れているけどまだ名の売れていない音楽家を世界中から発掘して彼らの腕をここで披露したり音楽活動をサポートしている)。今回はシンガポール生まれのピアニストで、彼はロンドンの音楽学校で学んだ男性だ。今年ちょうど60歳になったらしいが、そんな年齢には思えないほど若々しい指の動きと奏でる透明感のある響き(そして彼の笑顔も)に驚かされた。ベートーヴェン(Op126)やツェルニー(Variations on a Theme by Rode)も良かったし、現代の作曲家Dove氏のCatching Fireも秀逸だった。

・上記写真に書いたロンドン図書館ウォーキング・ツアー

・Understanding Difference through migrant contributions to British Culture : ウエストミンスター大学のホールにて、3人の移民女性による文化の違いや移住してきた英国で感じていることなどを写真なども交えながら講演。同大学の「Understanding Difference」イベント・シリーズの1つで、こういうショーを開いて「違う人々を受け入れていく」姿勢はいかにも英国らしいと言えるだろう。

Westminster Talks : Prime Ministers and Doing Street from 1735 until today : a uniquely British puzzle : ウエストミンスター大学にあるリージェント・シネマ(ロンドン最古の映画館)で行われたトークショーで、同大学のレクチャー・シリーズの1つ。同大学の出身者で現在はバッキンガム大学の副総長であるAnthony Seldon卿によるトークで、1735年以降の英国首相(53人)でNo.10 (首相官邸の家番号)に暮らした38人についてのもの。歴史や教育、政治についてなどたくさんの本の著者でもある氏の話は多岐にわたっており、いろんなエピソードが聞けてとても面白かった。

・Broken Blossoms (Silent film): ウエストミンスター大学にあるリージェント・シネマでの、1919年制作の無声映画。主人公の中国人はアングロ・サクソン人のいる島(イギリス)へ行けとブッダのお告げを夢に見て、ロンドンへやってきた。だが異国では暮らしや人々に馴染むのは容易ではなく、しかも密かに恋い焦がれた近所に暮らす英国人女性は父親からひどい虐待を受けており、そんな彼女を彼は必死に守ろうとするのだが、彼女は父親に殺され、その死をはかなんだ彼は自殺するという悲しいストーリー。だが「移民」「家庭内暴力」など現代の問題に繋がることがテーマとなったこの映画が100年前に作られたという意味でもとても興味深かった。映画そのものは無声だが、ところどころで文章が画面に表示され、また上映中ずっと場面に合わせた電子オルガンでの演奏があったし、フィルムは白黒だけでなく、川を写す時はブルーのおそらくフィルムを貼るなどして撮影されていたのも興味を引いた。

どうやらYutubeでも観れるらしい。





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                   (Conway Hall )



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# by yukaashiya | 2017-03-06 00:49 | 英国生活編 | Comments(2)

英語でのこんな表現

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(過日見学に行ったジョージアン・タウン・ハウス「ハウス・オブ・セイント・バーナバス」内部/1862年から福祉のために利用されているグレードIリステッド)

英国人の知り合いが増えていくと、学校や教科書では教わらないような表現を知ることが増えていく。

例えば鼻の横を人差し指でトントンと叩くと、「ナイショ」という意味になる。ただ、唇の前に人差し指を立てると、日本と同様「静かに」を意味するそうだ。

「起きて」と言う時「wake up」は当たり前だが、「wake up and smell the coffee」とも言うらしい。なかなか洒落てるじゃないですか。

「忘れ(て)た」という場合「I forgot」がふつうの表現であることは誰でも知っているだろうけれど、これを英国人は「It slipped my mind」と表現することがあるようだ。直訳すると「心を滑り(落ちて)行った」になるけど、うんなるほど、これも粋な表現だね。

だけど次のはイメージもできないと思うよ。
どこへ行くのか誰かに聞かれたけど行き先を言いたくない時、こう言うんだそうだ。

I'm going to see a man about a dog!

うーん、わからん(笑)。

じゃあ、日本で言うところの「二兎を追う者は一兎をも得ず」のようなイメージで「欲張っちゃダメ。全部を手にすることはできないのよ」と言う時、さて何と言うでしょう。

答えは・・・

You can't have your cake and eat it!

かっ・・・かわいいっ!





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# by yukaashiya | 2017-03-03 07:17 | 英国生活編 | Comments(3)

ロンドンの結婚相談所

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(ロンドン・サマセット・ハウスの広場で行われていた撮影風景)

ロンドンでは毎日、いろんなところで有料・無料のイベントが開催されている。セミナーやトークショーなどもそうで、先日わたしが行ったのは、メイフェアという高級住宅街にある図書館であったトークショーである。

これまで図書館でのイベントにいくつか参加してきたが、概ね一冊の本をテーマに話題を繰り広げ、その本や書かれている事柄に興味を持ってもらおという趣旨で開催されているようだ。これは実にいいアイデアで、日本の図書館もただ本を貸し出すだけでなく、こういう文化活動を行なってはどうだろう。

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今回メイフェアの図書館で開催されたのは、昨年出版された「Marriages are made in Bond Street」という本についてのもので、著者(女性)自らが出演して、当時の資料や写真などもスクリーンで見せてくれつつ、執筆にあたって面白かったこととか苦労したことなども話してくれた。

この本は、1939年(第二次世界大戦が始まった年)の春にロンドンのボンド・ストリートに結婚相談所が出来て、それにまつわる実話である。設立したのは24歳の女性2人で、兵士やビジネスマン、お茶の栽培を生業にしている人、布教活動をしている人、妻君を見つけるために休暇でイングランドに来ている植民地の公務員など、結婚相手を見つけるのが難しい人々のために創設を思いついたらしい。

もうすぐ帰国するわたしは荷物を増やせないためトークを楽しむだけに留めたが、次にイギリスに来た時にぜひ読んでみたい。面白いのは、男性も女性も、相手に求めることは今も昔も同じだということ。例えば・・・

<男性>
・拗ねない人
・マリリン・モンローのようであって、家庭的な人
・他人に羨ましがられるような女性
・知的でいて、国家の出来事には疎い人
・美しい手を持っている人
・美しい胸を持っている人
・家柄の良い人

<女性>
・ちゃんと会話をしてくれる人
・人格者
・見てくれが良くて、金髪と青い瞳の持ち主
・寛大で優しい人
・ちゃんと自立している人

これらを読んでいると、男性の方が外見により捕らわれているような気がする(笑)。

それにしても、「マリリン・モンローのようでいて家庭的な人」ってどうよ(笑)。








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# by yukaashiya | 2017-02-27 06:15 | 英国生活編 | Comments(0)

日本のイルカ捕獲に対する抗議デモ

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(先週金曜日のキャベンディッシュ・スクエアで多くの人の集まりと日本の国旗を発見)

先日、トランプ大統領がスェーデンでテロが起きたような発言をして世界中を驚かせたが、あれはどうやらパキスタンのSehwanで起きた自爆殺人(つまりテロ行為)(約80人の方が亡くなっている)と勘違いしたものらしい。少なくとも英国ではBBC英国放送はじめ、新聞各紙でもおそらくそうであろうと報道していたし、米国紙の電子版にもその推測が書かれているものを見つけた。かといって100%確かなことではないのであくまでも推測として書いているし、だが日本ではそれを報道しなかったようだ。

もしトランプ氏の勘違いが本当だとして、SehwanとSweden・・・うん、似ているなあ(笑)。ちなみにトランプ氏は、ツィートする時にスペルを間違ったりする。大統領として、何から何までどうなのよという感じである。もっとも日本の首相も「云々」を「でんでん」と読んだりしたが・・・日本人のどれほどの人が云々をでんでんと読み間違えるか、誰か調査して見てくれないだろうか(笑)。

先週金曜日のロンドンはコートが要らないぐらい温かくて、ブラブラと我が庭(?)キャベンデッィシュ・スクエアへ日向ぼっこにでかけた。このスクエアにはいつもたくさんの人々が訪れていて、特に天気のいい日は芝生のエリアも一杯になる。だけどみんな静かに会話や日向ぼっこを楽しんでいる様子で、今回のようなデモの準備をここで見たのは初めてだった。

最初は、日本の国旗が見えたので日本人の集まりかと思ったが日本人は全然おらず、それもそのはず・・・

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日本のイルカ捕獲への抗議デモの準備が行われている最中だったのだ。「Taiji」とは何を意味しているのか聞いてみると、和歌山県に太地という町があってそこで行われているイルカ漁で捕獲されたイルカが英国や欧州諸国などへ輸出されているらしい。「捕獲をやめて」「イルカを殺さないで」欲しいが故の抗議活動で、私が話した女性は「日本の文化は大好きなのよ。でも、それとこれとは別。イルカたちが自然のままに、そして海の中で生きられることを望んでいます」と言っていた。

イルカにしろクジラにしろ、日本はおそらく他の先進国がしていないような残酷なことをしているのだろう。私自身それらについては不勉強で意見を言える立場にはないが、日本国民の一体どれだけの人がクジラを食べているのか疑わしいことと、捕鯨は世界中から非難されていることを、少なくとも私たち国民は知っておくべきであると思っている。

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# by yukaashiya | 2017-02-24 06:45 | 英国生活編 | Comments(0)

(たまには)嬉しいことも続く

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先日、甥っ子SHINの大学受験合格の報せが届いた。いつもスマホを見てばかりいたイメージが強かっただけに、関西四大学の1つに受かったと聞いて、嬉しいやら「驚く」やら(笑)。妹と電話で話している時、親でもないのに涙がじんわり滲んで来たわ。まさに、おばバカ(笑)。

最近、嬉しいことがもう1つあった。

現在の暮らし方をしているのは2012年から。そのスタートの年にロンドンで借りたフラットの家主はリンネット夫妻で、今でも交流が続いている。今年も絵の展覧会へ一緒に行ったし、先日は彼女がコーラス隊の1人として出演するコンサートへ招待してくれたのだった。

会場は国会議事堂近くのセント・ジョンズ・スミス・スクエアで、元は教会だったが現在はコンサート会場として使われている建物だ。ここでハイドンのオラトリオ「天地創造」が繰り広げられたのだった。演奏もソプラノやテノールなどのソリストたちももちろん素晴らしかったが、私にとってメインの出演者は当然リンネット。舞台の前に一緒にお茶を楽しみ、途中からはご主人のピーターも参加して、ディナーまでご馳走になってしまった(リンネットは歌う前だったので食べなかった)。そして舞台が始まる頃になると、彼女たちの娘のグレースも到着。一家に囲まれるとなんだか2012年にタイムスリップしたみたいでとても懐かしく当時を思い出した。

人と新しい人間関係を築いていくことは、組織や学校に属しているならともかくそうでなければ全く容易ではなく、しかも母国語が異なる人々とは、フラットが同じとかご近所だとか趣味が同じだとかそういう繋がりがなければ出会いもしないし、そこから離れてしまえば大抵ご縁も切れるもの。だからと言ってそれを寂しがる私ではないのだけれど(そうでなければ現在のような暮らし方はできないだろう・笑)、こうして紡げていけているのは素直に嬉しい。

帰りはピーターの運転する車で私のフラットまで送ってくれて、リンネット一家に囲まれている間、久しぶりに「家族と過ごす」ひとときというものを思い出しもした。

今年の帰国まであと1ヶ月弱。

早くみんなに会いたいなあ。










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# by yukaashiya | 2017-02-19 06:17 | 英国生活編 | Comments(0)